空にしられぬ雪ぞふりける
あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。昨日は愛媛県今治市の大山祇神社に参詣しました。こちらは芸予諸島の大三島にあり、しまなみ海道を渡ります。しまなみの風光明媚な景色もさることながらこの神社の厳かな雰囲気が大好きで、少し遠出ではあるものの、時々お詣りさせていただいております。樹齢2600年の御神木を前にすると、それだけで神代時代からのパワーを戴けるようで、気持ちも一段と引き締まります。おみくじは大吉。母が凶を引いたので、二人合わせて末吉くらいでしょうか。笑良すぎるのも気が緩みがちになりますので、それくらいの方がよしとしておきましょう。おみくじに書かれた御歌は、桜ちるこの下風はさむからで空にしられぬ雪ぞふりける (紀貫之)桜の花びらを雪に例えた美しい歌です。空にしられぬとは、つつましさを感じられる素敵な表現だなと、貫之の豊かさを感じずにはおられません。今年、私もこのような感性を磨けたらと思いました。そして本日、七草粥を戴く日。新しい一年が皆様にとっても無病息災でありますように。