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2010.03.14
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カテゴリ:南仏生活
いやー、びっくりしました!
まさかヴァールVar県の内陸にアラン・デュカスプロデュースのレストランがあろうとは!

Hostellerie de l'Abbaye de la Celle
オステルリー・ド・ラベイ・ド・ラ・セル


ブリニョールBrignoleの隣り村ラ・セルLa Celleにおいて、
17世紀プロヴァンスの修道院を見事にリノベーションしました。

実はこのセル修道院、第二次大戦中の1953年、アメリカのヨーロッパ上陸作戦を前に、
かのシャルル・ドゴール将軍とイギリス首相チャーチルと内密に会談した際に利用された、
歴史的な場所なのですびっくり

現在、修道院敷地自体はヴァール県の管理の下、
ホテル、レストラン、セミナー会場を収容。

アラン・デュカス師弟がレストランの指揮を執り、
プロヴァンス地方ならではの食材を駆使し、繊細で大胆な料理を披露します。

感想。

ビュッフェでほんのちょっとだけ頂いたのですが本っっっっ当に美味しかったです。
いや、本っっっっっっ当に!

ブレットBletteと呼ばれる南仏野菜のオムレツ、これがとにかく素晴らしかった!

ブレットは古代ローマ時代から存在する野菜で、
かろうじてレギューム・ウブリエLegumes oublies(忘れ去られた野菜、例:ゴボウなど)には
入れられていない葉物野菜、日本語訳は「フダンソウ」でなんのことやら?

そう言えば古いNHKの番組で、日本の地方農家が似た野菜を耕作していたような気もしますが。
例えていうならホウレン草、肉厚の白い茎が特徴です。

このブレット、南仏人でも食べる人・食べない人と二手に別れます。
別名「貧乏人の野菜」と言われるせいもあるのでしょうか、
かなり年配でも
「えっ、食べたことないわ、どうやって食べるの?」
と言う声を聞きます。

幸いなことにpidooの主人のマミーは元農家。
現役時代、ブレットは勿論栽培・出荷し続けていましたし、
日常の食卓にも頻繁に登場しています。
それを受け継いで、今は主人が栽培。

で、この日ですね。
なんとアラン・デュカスプロデュースの超高級レストランで、このブレットを発見したわけですよ!!!!!

これを感動と呼ばずして何と言う!!??

高級レストランが、「貧乏人の野菜」を使う、この心意気が良い。
その心は「南仏野菜」なんですね。

で、このオムレツ、マミーの味がしたんですね。
マミーが作ろうと、アラン・デュカスの弟子が作ろうと、
美味しいものは味が似るんですスマイル

その他、グリーンピース一つとっても、缶詰じゃないんですよ。
って当然か雫
春一番の早摘みグリーンピースハート(手書き)

もう、この2点だけで、素材にこだわるシェフのこだわりをひしひしと感じたのでありました。

写真がないのが本当に残念です。
是非特別な日に訪れようと思いますダブルハート





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Last updated  2010.03.15 05:20:14
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