1051527 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

プロヴァンス・ダジュールへようこそ

プロヴァンス・ダジュールへようこそ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Freepage List

Profile

pidoo

pidoo

Recent Posts

Calendar

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02

Category

Favorite Blog

カールのフランス体… karlneuillyさん
小さい花のミクロの… k_tombowさん
うるとびーずの ♪MY … うるとびーずさん
2010.07.29
XML
カテゴリ:南仏生活
7月初めからパリに住む義両親が、Cannelleのいとこを連れてバカンスを過ごしに来ている。

いとこは8歳の男の子レオと4歳の女の子ローズ。

レオは生まれた時からの様子を知っているし、
ローズはなんといってもCannelleと同い年。

去年までは1日のうち何回かママァ~と甘えてきたCannelleも、
今年は朝「じゃあ行ってくる!」と外へ飛び出し、
一日中いとこたちと行動をともにし、
夜はイヤイヤいとこたちにおやすみを言う毎日。

突然やってきた子離れに驚く傍ら、ラッキー♪な子供なしの時間を満喫~スマイル

と言っても育児を丸々放棄できるはずもなく分担制。

昼食は義母が3人まとめて面倒を見て、
夕食は私が3人まとめて面倒を見ている。

そこで今年、切実な悩みがレオの偏食ぶり。

魚介類と聞くと味見すらしない。

4歳の頃は「ムール貝美味しい~」と食べていたし、
去年は「マヨネーズを付けたら魚もおいしいね」と食べていたのに。

今年は皆無!

だからと言って毎晩肉を作ってあげるほど子供に媚びたくないpidoo。
気にせず何日かに1回は魚介類を食卓に並べる。

するとレオの態度が本当に感じが悪い。

頬杖を付き、
"Je ne peux pas manger du poisson"
(魚なんて食べれない)
と言うセリフを延々と繰り返し、
頬杖を注意すると今度はテーブルに突っ伏して、
世界の終わりを熱演する。

それも注意されると
「ママと食べる!」
と、その頃にはバカンスに入り合流した母親(主人の妹)の元へ泣きつき、
ひき肉のパックを持ち帰り
「ママがこれ食べていいって!」と満面の笑み。

そうはいくか。

「何言ってるの、今更あなたのためだけになんて作り直さないよ」

と返して気が付いた。

やはり、偏食エスカレートの原因はここだ。

Elle a baisse les bras.
(彼女は両腕を下ろした。つまり、努力するその手を下ろしてしまった。)

母親が諦めたんだなと。

それがどうやらここ1年の間にレオの周りでは常識になったらしく、
ある日義母の担当する昼食の食卓を眺めていたら、
メインが魚なのにもかかわらず、レオ用にハムが用意されていた。

魚を食べないからそれに変わる肉を与えるなんて!!
ああ、なんて最悪のパターン。

2~3歳の、やせ気味の幼児ならその親心は非常に良く分かる。
が。

「レオは最近太ってきたわ、食べ物に気をつけなくちゃ」
と義母&義妹。

ああ、この二人、救いようがない。

泣き叫ぼうが、文句を言われようが、数日間魚料理だけ出して、
食べなきゃ食べないままにさせておけば良いだけなのに。

フランスの過保護はここまで来てるのか。

そのくせ妹ローズ(こちらもひどい偏食もち)には
「野菜を食べなさい、じゃないと遊園地へは連れて行かないよ」
と。

説得力ないのお分かりじゃないらしい?????

情けない。
義家族とは言えなんと情けない!!!!!

そもそもフランス人の魚嫌い、非常に多いようで頻繁に耳にする。
それもこれも、やはり原点は親から子へ。

実際、レオの母親は
「魚には骨があるから」と言う理由で魚嫌い。
魚には骨があるって…常識だろ!!??

いや、フランス人の魚の骨嫌いは、恐ろしいほど蔓延している。

「骨があるから魚は子供には食べさせないわ」
と平気で言っている母親が驚くほどいる。

「骨がある!」
との声が挙がれば作った人間が詫びを入れる場面にも幾度となく遭遇してきた。
なぜ謝る必要がある!!???

と言うことで、一目瞭然の魚料理を作るのではこの不毛な戦いを繰り返すだけだし、
私も嫌がらせで料理をするほど屈折した精神の持ち主でもないので、
魚と分からない料理法で攻めることにした。

まず味噌汁。
…「スープ・ド・ソジャ」。お出汁は魚だが、敢えて言わない。

のりたま。
…「卵よ」と一言。魚も入っているけどやはり言わない。

いわしと豆腐の肉団子風、おしょうゆキャラメルソースがけ。
…「え?魚くさい?嘘でしょー、お豆腐、ソジャよ、ソジャ!!あなたの知らない食べ物は世の中にいっぱいあるのよ」と畳み込む。

いずれも、嘘はついていない。てへっあっかんべー
ま、すべては言っていないけどね。

でこの日は大勝利を収め、
心の中で万歳三唱スマイル

ところが。

またこのレシピを使おう♪
と思った矢先、
大得意な主人が「絶対に秘密」という前提で、妹に話してしまった。

そして数日後の野菜のラザニヤを、
「なんかこれ、魚っぽい」
と疑いながらフォークで突付くレオ。

勿論この日は魚は入れていないんだけど。

義妹め、さてはバラしたな?

魚をめぐる戦いはまだまだ続きそうな気配を忍ばせている。

赤の他人なら、
魚の美味しさが分からない人間にイヤイヤ食べられる魚が気の毒だし、
これで私の食べる分が増える♪
と流せることだけれど。

親戚として巡り合わせたのも何かの縁なのだろう。

それとは別に、偏食はやっぱり豊かな食生活の副産物なんだなぁと実感している。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.07.30 05:39:40
[南仏生活] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X