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カテゴリ:南仏生活
今日はCannelleの担任の先生オレリーの最後の日。
オレリーは若くて優しくてかわいらしい、素敵な先生で、恐らく25歳くらい? フランス女性は30代になると無駄におしゃべりだったりするのですが 彼女は必要なことだけを話し、聞き、 子供の目線で一緒に授業を楽しむタイプ。 pidooは無駄なおしゃべりが苦手だし、 …無駄なおしゃべりをしている仏人女性(特に義母・笑)にはその口をガムテープでふさぎたい衝動に駆られる… 子供たちへの接し方もにも好感を覚えていました。 新学期の9月ですでに、「任期は1月末まで」と小耳に挟んでいたので なんでかなぁ、やだなぁと思っていたのですが。 フランスの新年度は9月で、全然年度末でもないし、 次のバカンスは2月半ばなので全然学期末というわけでもありません。 しいて言えば、月末だからか? いよいよ任期終了日が近づき、先日聞いてみました。 するとこれまたフランスらしい回答が 「私は担任ではなく、代理なのです。 本当の担任は世界一周旅行に出かけてしまって」 どうです、ありえない理由でしょう? それがありえるのが、フランスなのです。 中・小零細企業は勿論除きますが、公務員や大企業の被雇用者の場合、 かなり個人の融通を聞いた雇用形態をとることが出来ます。 恐らく、本当の担任は年間半分しか働かない契約をしたようです。 「Elle a de la chance !エラ・ドゥ・ラ・シャンス(彼女はラッキーよね)」 とオレリーは言い、他の保護者も「そうねー」と同調。 そこに同調できないpidooが一人。 個人にとっては「1年に半分しか働かない」なんて、 そりゃあもうこの上なく良い制度でしょうが。 教師という職業の場合。 そこには 「1年間責任を持ってクラスの担任をする」 という責任感がまるでないのです。 せめて1年休職ならわかります。 生徒と一緒に頑張って1年を過ごそう、みたいな気持ちはないんですね。 こういう気持ちって日本人的なのかもしれませんが。 フランス人はどんどん多くの権利を勝ち取って行って、 それで個人の欲求は満たされるかも知れないけど反面システマティックになりすぎ、 情緒的な部分の大切なものを置き去りにしていっているような気がしてなりません。 それでいいのかフランス人??と思ってしまう。 Cannelle以上に複雑な母なのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.01.29 05:42:29
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