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カテゴリ:Cannelleの成長記
この日は14時から体験入学。
マルセイユ領事館裏の養護学校の校舎を借りて行われます。 1時間目が国語の授業。 休憩を挟んで2時間目がアトリエ(工作)。 授業見学は1時間目に、2時間目のアトリエでは一緒に作業ができます。 「マルセイユまでは車でどのくらいかかるの?」 と主人に聞くと 「45分かな!」 との返答。 えっ、そんなに早く着くのかしら…と思いつつ、鵜呑みにするpidoo。 (はぁ。一体何年夫婦やってるのか…学ばない自分が情けない) 体験入学は14時からなので、1時間前に家を出たら良いね、と余裕でお昼ご飯。 さて行こうか、と上着をはおる主人を見て絶叫してしまった。 なんでスカジャン着てるのっっ!!!!!????? それってただのヤンキーパパじゃんっっ!! 主人「なんで?ダメなの?恥ずかしいものを僕に買わせたの!??」 pidoo「そうじゃなくて!どこへでも着ていけば良いでしょう、ただ日本語補習校へはやめて!!」 云々… 結局そんな騒ぎで家を出たのは13時過ぎ。 所要時間45分なら余裕~とのんきに走る車窓を眺め、 いつの間にかうたた寝をしていました。 ふっと目が覚めて、時計を見ると13時50分。 車窓の景色からは全く到着する気配なし。 というか、なんでまだ高速に乗ってるの!?? pidoo「ねえ。遅れてるんじゃないの!?全然着かないよ!?」 主人「5分後には着くよ!」 と悪びれもしない主人。 ------- 5分後。 ようやく高速は降りたものの、やられた。 どこもかしこも工事中で迂回に更に迂回を重ね、 なんだかものすごく遠回りを強いられる。 その間、車中の雰囲気と言ったら最悪。 何度も離婚しそうになり(笑) 20分遅れでようやくたどり着いた日本語補習校 車を降りて、校門までCannelleと走りながら気が気ではない。 ああ、どうしよう。 なんと言ってもここはマルセイユ。 マルセイユ人は気性が荒いから日本人だってそうかも。 嫌味の一つくらいじゃすまないかな~。 第一印象最悪~~~~ と、到着するや否や、ひれ伏す勢いで言い訳を並べた私たちを迎えてくれたのは、 極上に優しい笑顔ばかりでした (まさか主人とスカジャンを着る・着ないでもめたとは口が裂けても言うはずもなく。工事中で迂回せざる終えなかったのは事実だし・汗) 勧められた教室に入るとそこは年中さんの授業中で 濁点、撥音、拗音などCannelleが知らないひらがなが次々と登場していました。 クラスの皆はそれなりに挙手をして発言しているのに、 Cannelleは挙手ができなくて悔しそう。 いや、彼女の表情から本当に悔しい様子が見て取れました。 その後、「文章を作る」テーマは得意で(普段良くしゃべっているので)挙手、 当ててもらって嬉しそうに答えていました。 (遅刻したので)20分ほどの授業でしたが、終えた時点でCannelleが一言。 「このがっこうにいきたい」 うんうん、ママも 20分の休憩中は母子二人、隅のほうでぽつんとしていると 恐らく年長組の女の子が「こっちであそぼうよ!」と。 後を付いて行くとちょっとした運動場が。 初対面の、同じく見学のママさんたちからおやつを頂いたりして嬉しそうなCannelle。 (ありがとうございます~) かなり大きな子供たちも現れて、 「ねぇねぇ、この学校に来るの?すっごく楽しいよ!」 と臆することも無く話しかけてきます、勿論流暢な日本語で! そしてなんとっ! 女の子チームはプリキュアダンスを披露してくれました まさかフランスでプリキュアダンスが見られるとは。 それを見て一緒に踊りたそうなCannelle、目が輝いています。 一部始終子供たちの様子を眺めて。 子供たちは誰に強要されるわけでもなく、自主的に日本語を話しているんですね。 ここにいる子供たちは普段、現地校つまりフランス人の子供たちの中で、フランスの文化の中で、 自分の知っている日本について話せない、理解してもらえないストレスを多かれ少なかれ抱えているのではないかと思うのです。 それが、週に一回ここで発散できる。 興味を共有できる友達ができる。 友達をライバルとして、もっと勉強したい気持ちが生まれる。 ああ、なんて素敵な相乗効果 娘に足りなかったのはやはり仲間だったのです。 休憩後のアトリエの時間は、隣の部屋で保護者説明会。 補習校の大まかな概要と運営についてのお話です。 補習校は日本政府から正式な援助対象となっていること、 教育課程は日本のカリキュラムに沿っていること、 小学校1年生からは文部省指定の教科書を使うこと。 日本のように入学式から始まり、学習発表会、季節行事などさかんで、 なんと運動会はアンティーブのコートダジュール校と合同で行うのだとか、きゃーーん、楽しそう 普段の授業は、小学校からは専任の先生がいらっしゃるそうですが、 幼稚部はいないので、お母さん方のローテーションで、 でも決められたテーマに沿って行われます。 ですから皆さん、子供の教育を思う熱心なお母さん方ばかりです。 領事館のSさんは私を見るや否や、 「あらーー、イエールのpidooさん! 娘さんのCannelleちゃんも大きくなって~♪」 と笑顔で話しかけてくださり、これまた感激。 Sさんは南仏在住のすべての日本人のパスポート更新やら出生願いやらを担当しているのに、覚えてくださっていて。 すべてが、私にとってもものすごく心地良い時間でした。 --------------------------------------- 今月中にもう1回、今度はアンティーブのコート・ダジュール補習校で見学させてもらえることになっています。 こちらも前評判で、 「本当に良い人たちばかりで!あそこは100%日本!」 と聞いているので、同じようなコンセプト、ポリシー、性格を持っているのでしょう。 入学式は4月。 どちらへ通うことになるかはわからないけれど、楽しみでたまりません お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.11 02:45:08
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