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カテゴリ:南仏生活
今日郵便局で順番待ちをしていた時のこと。
私の後からきた年配のマダムが、私の横付け、いえ斜め前辺りに立った時点で、 「はは~ん、割り込みたいのだな」 と直感的に思いました。 そのうちに、隣に並んでいたマダムと顔見知りだったようで、 私の前に立ちはだかり、世間話を始めました。 フランスで年配層の割り込みは日常茶飯事です。 若い人ほど順番を守る傾向にあります。 まあ、程度の違いこそあれ、日本もそうかもしれないですが。 割り込む年配層を若い世代はどう思っているのかと言うと 「老い先短いんだから譲ってあげよう」 らしいです 確かに、 「割り込まれた!悔しい!!」 とフツフツするよりは、 「譲ってやったわ」 のほうが後味良いですね。 pidooもこんなことでイライラし、負のエネルギーを使って精神を消耗させることにいい加減疲れてきているので。 すっかりそのつもりでいたら、当のマダム。 顔見知りとの雑談が終わるとおもむろに後ろにいる私を振り返り。 マダム「あら!あなた私の前にいたのになんで後ろなの?」 pidoo「ええ、マダム、私はあなたの前でした」 マダム「そうよね、ごめんなさい!知人と話し込んじゃったからね! いつもはこんなことしないのよ!」 と恐縮した模様。 いやいや、こんな、日本ではフツーの常識を備えたマダムもフランスにはまだいたのですね、小さな感動です。 pidoo「あら、ご親切に、ありがとう」 と言って元の順番に戻りましたが、更に 「年寄りに割り込まれるのは慣れてますから」 と言いそうになって口をつぐみました。 そんなことを言ってしまったら、この円満ムードも台無しです。 いや、こんな皮肉を笑って返すくらいのユーモア、フランス人は持ち合わせているとも思うのですが。 口は災いの元。 が、はて。 ここで「ご親切に」と言うのも、日本ではありえない話だなぁと一人笑ってしまった出来事でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.05 08:38:27
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