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カテゴリ:南仏生活
マンガ・ジュール2011年は例年同様の盛り上がりを見せ、
2日間で1万人を集客しました。 こんな人たちがうようよしている、不思議な空間 地元地方紙では 「幻覚かと思うような光景ばかりが目に入り、ココは一体どこなのか…」と揶揄。同感です 催し物は多岐にわたり、やはり今年もすべては把握できませんでした・・・(笑) 会場外では常にスモウ・トーナメントとコンサートやゲームイベントが行われ。 日本食レストラン「ようこそ」をはじめとする様々な屋台が立ち並び。 会場1階では墨絵や着物販売、そしてプリクラマシーンの設置!! (ちなみにフランスにはプリクラはないのでプリクラ体験できる非常に貴重な機会でした) 2階では主にアニメやゲーム、コスプレ・グッズの販売スタンドがひしめき。 3階ではマンガ喫茶を再現したサロン、文化体験教室ではマンガ、墨絵、習字、日本語の授業が行われ。 4階ではpidoo一押しの「東日本大震災」義援金スタンド、 畳を敷き詰めたサロンで浴衣の女の子がサービスをする夏カフェ、 折り紙体験スタンドや按摩、ヨガのスタンドが並びました。 800人収容のコンサートホール1日目は 「借り暮らしのアリエッティ」主題・挿入全曲を手がけたCecile Corbelや その他(ジャンル外です、知りません(^^ゞ)のコンサート、 着物着こなしコンクール(見たかった…)が行われ。 2日目のお昼は主にヨーロッパで活躍する日本人アーティスト・有希ちゃんのコンサート、 そして午後から4時間かけてマンガ・ジュールのメインイベントであるコスプレ・コンクール。 *** pidooの今年の活動は。 当初は、去年好評を得た「日本の授業」再現と日本人アーティスト・有希ちゃんのお世話役のみだったのですが。 3月11日の震災を受け、すぐに義援金活動計画が発足し、それにも携わることに。 マンガ・ジュール製作委員会とエクサン・プロヴァンスの大学生からなる、小物作りサークル「縁起カフェ」が協力することになりました。 「縁起カフェ」主催者のモリカちゃんは外見はまるっきりフランス人なのに流暢な日本語を話す日仏ハーフ。 他の会員たちも日本語を大学で勉強しているので日・仏語が飛び交います。 「縁起」カフェが募金者に進呈するブレスレットの製作を一手に引き受け、なんと6千個を製作! 黒いゴム製のブレスレットには 「七転び八起き Never Forget 11.03.2011」のロゴが入り、 衣装は、今年のマンガ・ジュールのテーマ「日本の夏」にあわせて浴衣姿に決定。 また、初日が近付くにつれ、助っ人志願の日本人から問い合わせが 現在イエールに滞在中ののりえさん、 隣村に住むゆかちゃん、 そして初対面のやすこさんもマルセイユから応援にかけつけてくれました!!!! 皆さん、本当にどうもありがとう 何よりの不安は、義援金が本当に集まるのかどうか、ということでした。 金曜日、義援金スタンドの下見をした際によぎる不安。 開催初日の土曜日は午後から私用があったため参加するつもりはなかったのですが、 いてもたってもいられず朝から正午まで参加したら改善点が見つかりました。 -人目を引き付ける大きな看板がない。 -黙ってスタンドに立っていても誰も気がつかない。 どうしよう。。。 こんな時、テレビで見る日本の募金運動では皆大声を張り上げてるっけ。。。 で、やってみました。 「東日本大震災の 募金活動に ご協力 お願いしまーーすっっ!!」 「フェットゥ ル ドン プール ル セイズム デュ ジャポン!!」 そう何度か大声で繰り返していると、メンバーの仏人が一人又一人と興味を示しました。 「なんて言っているの?私も言ってみたい!」 セリフを紙に書いて時間切れ、後ろ髪を惹かれる思いで会場を後にしましたが、 夕方17時に戻ってきた時には嬉しいサプライズが待っていました! なんとなんと! スタンドの全員が! 日本語で! 「東日本大震災 募金 お願いしまーーすっっ!!」 と大合唱です 感激の涙です アヴィニョンに住むモリカちゃんのお母様も差し入れを持って駆けつけていて、 積極的に声をかけています。 マンガ・ジュール・スタッフも 「いいね!階下まで声が聞こえてきて日本にいるみたいだよ!もっとやって、盛り上げて!」 と絶賛。 見ているとなるほど。 フランス語で叫ぶよりも日本語の方が 「なんて言っているの?何しているの?」と興味をそそるのか近付いてくれるようです。 開催二日目の日曜日は有希ちゃんのリハーサルのため7:30到着。 1番の改善点、「目立つ看板」を少しでもクリアしようと、即席のチラシを30枚コピーしてスタンドへ。 館内に張りきれず有希ちゃんのリハーサルへ同行する時間になり中座、 スタンドに戻ってきた頃には仏人女の子たちが機転を利かせてチラシを館内に貼り付けてくれていました そうそう、ココなんです。 ココがマンガ・ジュールのいいところなんです みんなで一丸となって、目的へ向かって行動する。 誰かができないことを誰かが気付き、補助する、 フランス社会で忘れられている以心伝心が、健在なんです。 二日目のこの日は義援金スタンドは好調な様子だったので、 安心してpidooは有希ちゃんのサポートに、夕方は「日本の授業」に没頭できました。 義援金スタンドにはまた、日仏国旗を用意し、被災者へのメッセージも募りました。 もしかしたら日本語で書きたい人もいるかな?と、日仏翻訳簡易リストを用意しましたが、 これがなかなか使えました! みんな、一字一字、真剣に丁寧に、ひらがなだけでなく漢字まで見よう見まねで再現! 勿論出来上がりは普通に読める字ばかりです!! *** 祭りの後。 義援金集計額は前回の報告の通りですが、集計にはなんと2時間もかかったそうです。 マンガ・ジュール全体の撤収作業は午前3時まで続きました。 非営利公益団体なので皆、ボランティアです。 今年も、脱帽です。 ありがとう、みんな。 義援金スタンドのスタッフ マンガ・ジュール製作委員会スタッフ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.04.22 03:16:00
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