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カテゴリ:南仏生活
夏の超~~~楽しかった日本滞在でしっかり充電をし9月。
フランスでは新年度、新学期です。 公立小学校では3日が初日。 娘も元気に登校しました。 今年度娘はCE1(小学2年生)に進級、去年と同じ担任の先生で大喜びです。 馴染みのクラスメートとはクラスが離れてしまったものの、幼稚園の時からちょっと仲良くなったとたんに翌年すぐに離れるという悲劇を毎年経験してきたので、今年はもう慣れっ子です・笑 友人の中には、お子さんが仲良しさんとクラスが離れてひどいショックを受けているので学校に宛て手紙を書くと息巻いていました。 う~~ん、これ、日本だったらモンスターペアアレントですね~。 対話を重んじる国、別名「言ったもん勝ちの国?」フランスではけっこう聞く話で、要求が通ったりもします。 で、ちょっとびっくりしたことに留年が身近でありました。 そう、フランスでは小学校1年生から普通に留年もあれば飛び級もあります。 で、娘の仲の良い女の子が留年をしました。 生まれも遅く、体も小さく、理解度も遅めの子だったので、「ああ、そのほうが良かったね」というのが私の率直な感想。 学校行事に参加する度に、その子の様子が気になっていたのでした。 私自身早生まれで、様々なシチュエーションで自分が回りよりも遅れていることを認識しては辛い気持ちを抱えていたので、フランスのこの制度はとても良いと思います…私ももう一度学校時代をやり直せるなら、一学年下が良かったなぁ~…(遠い目) さて、学校から配られた生徒調査票に記入を始めたのですが、ここでも大きな驚きが。 1.子どもの名前記入。 性別…。ん?「女・男」の順になってる…。さすがフェミニストの国、フランス!でも去年は「男・女」の順だった気が…? 2.子どもの住所欄。 「父親の家、母親の家、両親の家、その他」 順番おかしくないか?両親の家、片親の家(父・母)としたらどうかと? いずれ両親ともに揃っている家庭は少数になる時代が遠からず来ることと思います。 私はここで夫婦が一番とか、家族が一番とか言うつもりはさらさらありません。 しかし子が生まれたのはやはり父と母がいたから。子は勝手に生まれてきません。 なぜ子の居住地にわざわざ父・母別とする選択肢が先頭に来るのか理由が想像しがたい。 しかも「その他」って一体…。 実親から虐待を受け里親に出されているケース?と考えた末、はっと気がつきました。 そうそう、学区内の小学校が嫌で、希望の学区に住む祖父母や親戚の住所を借りている場合もあったのでした。だからといって「生徒が本当にその住所に住んでいるのか」を知る調査は一切ありません、抜け道社会フランスw 私もそういえば友人に「学区だから」と住所を貸していたのを思い出しました・笑 3.保護者の欄。 まず母親の情報。父親じゃないの?そしてなぜか旧姓が第1番目の項目に…。 私の旧姓、フランスじゃまったく使っていないのですが これらは明らかに近年から最近のフランスの「家族」のありかたを反映されたものといえます。 去年の時点で娘のクラスの生徒の両親の半数が離婚。 それどころか子の出生時に父と母が別居しているケースも増えています。 母親の旧姓は非常に重要となってくるわけです。 娘が生まれた確か2005~6年くらいから子は両親の苗字を複合した苗字を名乗ることができる法律ができたので、母親の旧姓を知ることは重要なのでしょう。 しかし今まで夫婦同姓で社会が回ってきたのだから、やはりここも順番が違うのでは?と思ってしまう。 私も古い部類の人間に仲間入りなのでしょう。 ここで余談。複合性を持った子同士が結婚した場合、4つの複合姓を名乗ることも可能になってくるわけです。 日本姓でわかりやすく説明すると。 -山田さん(男)と斉藤さん(女)が結婚し、太郎君が誕生、彼の名前は「山田・斉藤 太郎」。 -鈴木さん(男)と小林さん(女)が結婚し、花子さんが誕生、彼女の名前は「鈴木・小林 花子」。 太郎君と花子さんが結婚し、一郎君が誕生、彼の名前の選択肢は 山田一郎、斉藤一郎、鈴木一郎、小林一郎、から始まり、その気になれば 山田・斉藤・鈴木・小林 一郎 も可能です! 面倒くさい・・・ 苗字5つ以上の複合性が可能かどうかは調べていませんし調べる時間もないので割愛。 話を旧姓の記述に戻して。 母親の旧姓が重要なのはわかりますが、中には私のように旧態依然と結婚時に旧姓を捨て、夫の苗字を普通に使用している人間も少なからずいるわけです。 こういった書類に旧姓を第一項目にあげる必要性が理解できません。 以前は「普段使用する苗字」が第一項目に挙げられていた気がするのですが。 ということで生徒調査票1枚取ってもお国柄が表れるフランスです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.09.05 05:31:36
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