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HONEY PIE'S SILVER SHELTER

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Apr 9, 2013
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音符


まず重箱の隅、移動か固定かについて考察する。

映画でジュリー・アンドリュースはこの歌を、B♭のキーで歌っているのだ。
ペギーさんがキングレコードから2010年にリリースしたアルバム
「世界の子供の歌 ベスト」を試聴したところ、これもB♭のキーで歌われていた。
ジュリーさんのキーに合わせたのかどうかは不明。

B♭のキーで「ドーはドーナツのドー」と歌うと、
実際には「シ♭ードレーシ♭レーシ♭ーレー」(B♭-CD-B♭D-B♭-Dー)の
音が鳴る。
B♭を主音のドとして移動ド唱法でソルフェージュすると、
「ドーレミードミードーミー」となり、ドレミの歌は階名を歌っていることになる。

が。
元々のブロードウェイの舞台ではこの曲はCのキーで歌われていたらしい。
今、動画サイトにあがっている舞台映像を見ると、確かにどれもCで歌っている。
てことは。
作曲者のロジャースがCのキーで作ったものを、
ジュリーさんが(そしてそれを聞いたペギーさんも)
自分が歌いやすいキーに転調してレコーディングしたんだろう。

歌ものは歌手が歌いやすい、もしくは歌って一番美しく聞こえる音域に合わせて、
曲が転調されることがよくあるもんね。

Cのキーでは、音名と階名が一致するので、移動だか固定だかわからん・・・

と、思ったのは、素人の浅はかさだったことが判明した。


日本語詞だと、どちらかはわからないが。
元の英語は、歌詞だけで「移動ドの階名」を歌っていることが、実は一発でわかる。
「シ」の音が、「Ti」(ティ)になっているから。

イタリア式のドレミファは、シが「Si」(シ)なのでござる。
日本の普通の学校教育で教えてくれるシがシと発音されるのは、イタリア由来だから。
では「Ti」(ティ)とは何か?と言えば、これはトニック・ソルファと呼ばれる
英国産のソルフェージュシステムで用いられるシに相当する階名らしい。

私は専門の音楽教育とか絶対音感の訓練とかを受けたことがないのでなじみはないが、
トニック・ソルファというのは、
イタリア式のドレミファを英国人が機能的にブラッシュアップしたもので、
ドレミファソラシ以外の、#や♭のつく(Cスケールだとピアノで黒鍵の)音にも
それぞれ別の名前を付けて区別し、
主音からの距離を明確にしながら歌うことでピッチコントロールを身に着ける方法。

ド→Do
ド♯→Di
レ♭→Ra
レ→Re
レ♯→Ri
ミ♭→Me
ミ→Mi
ファ→Fa
ファ♯→Fi
ソ♭→Se
ソ→So
ソ♯→Si
ラ♭→Le
ラ→La
ラ♯→Li
シ♭→Te
シ→Ti

で、元のイタリア式のシ(Si)を使うとソ#と同じになるし、
頭文字もSでソとかぶるので、シの方を T にした、っていう。

ドレミは主音からのデグリーを表しているんで、
Cメジャースケールだと、ドミソはCEGで、
Gメジャースケールでは、ドミソはGBD。
英米では固定ドの音名には、アルファベットと#♭を使う。
ドイツも音名はアルファベット。
イタリアは音名階名両方にドレミを使うんじゃないかな?
シンフォニーの調の表記が Re とかになっているし。

例えばベートーベンの第9をウィキから引っ張ると、

Die 9. Sinfonie in d-Moll op. 125 ( Deutsch )
The Symphony No. 9 in D minor Op. 125( English )
La Sinfonia n. 9 in Re minore Op. 125( Italiano )

で、日本。
交響曲第9番 ニ短調作品125(日本語)

ニ短調。イロハの登場である!

いろはにほへとをカタカナ表記で使うって、何でまたそこまでする?w
敵性語を排除するのが目的だったんだろうかね。
事を複雑に、わかりにくくしたってだけだわ。

日本では移動ドも固定ドも両方ドレミを用いるし、音名にイロハも使う、
加えてポップスではアルファベットが用いられてるっていうカオス。


ああ、めんどくせぇ。
って、長い話になってきた。


が、この話にはまだまだ先がある。

最初のドレミには、シがなかったというのだ。

あ、元春レイディオショーの時間だ。


この項続く。
そのうちに。





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Last updated  Apr 12, 2013 12:47:47 AM
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