KILL BILL vol.1
北村さんは、小路組長とクレイジー88 #2 の二役。タランティーノさんのは、音楽がかっこいいんだよなー。レザボアは、脚本も俳優もめちゃめちゃかっこよかったが、それをも凌ぐ勢いで、選曲が突き抜けてよくって。LITTLE GREEN BAG は勿論のこと、STUCK IN THE MIDDLE WITH YOU がラジオから聴こえてきた時にゃ、鳥肌たっちゃって、陶然としました。シーン的にも、もの凄いところでかかるんだが。使用曲の詳細が丁寧にクレジットされていることからも、音楽に対する愛がびしびし感じられ、エンドロールを見るのが嬉しくて楽しい。で。キルビルは、初めて見ましたが。すげぇ。初っ端のバンバンの歌で背筋寒くなって。なんですかね、曲と映像と歌詞が渾然一体となって、始まったばかりでまだ正気の神経回路に、襲いかかって来るというか。劇中に登場するThe 5,6,7,8's の、気合いの入ったへたれっぷりも、脳を揺るがす。最後の曲は、なんとっ!梶芽衣子さんの「恨み節」だーっ!左胸を撃たれ、私は床に崩れ落ちた。全身全霊で復讐する花嫁の原型は、女囚さそりだったのか。タラさんのには大箱の飲み屋がよく出てくるな。ジョージ・クルーニーが大喜びしていたゾンビのクラブとか、トラボルタが間抜けな踊りを披露していた車のとことか。これには日本仕様の「青葉屋」、ガラス張りのフロアの下には、石庭が・・・なんてことを書いていると長くなるのでやめよう、とにかくそこには、バンドのステージを挟んで二つの階段があって。階段があって戦闘があれば、もちろん階段落ちもあり。この店、ほんとは「池田屋」というんじゃないかしら?向かって右の階段を、いい感じに奇声をあげながら、やる気満々でだーっと駆け下りてくる、パーソナルアーミー Crazy 88 の北村さんは、タラさんワールドに、見事に融合している。んも「やっちまいな」って感じ。あっという間に、殺られちゃうんだけどさ(笑)