キコ好きー
【 Beatle Jazz @ Club Ikspiari 】David Kikoski (p)Brian Melvin (ds)Boris kozlov (b) 私を四方から包囲しつつ、どっしりと残業している上司先輩同僚のみなさんに、ことさら聞こえるように、独り言をいう。「あー、もうダメ、モニタが目にしみる、手首がいてーっ。今日はもう、帰ろうっと」・・・いや、ほんとの事なんですよ、これは・・・・・・だって、この時点で、すでに7時なんですよ・・・でもだったら、はやく帰って寝ればいいんだが、辛抱限界!行ってしまいました、初イクスピアリ。弊社からだとアクセスもよく、わりとはやく帰れたし、無駄な空間が広い(笑)いいクラブでしたし。また、行こう。いろいろ書きたいんだけど、とりあえず一番驚いた事と言えば。照明落ちた薄暗がりの中、恰幅のいいドラマー氏がセンターのマイク前に歩み寄った、と思ったら、途端に気持ちのいい音が、素敵なリズムを刻み始めた。シルエットだけに近かったので、あっしは、この外人さんは、おのれの腹を叩くとこんな音が出る人なのかーっ?!と、しばし、茫然自失したのだが、そんなわきゃーないんですよね、よく見ればドラマー氏、タンバリンをお腹に張り付けるように持っているんです。なーんだ、そうだったのか、と、気を抜いている場合ではございません。ソロ、なんですよ、タンバリンの。そんなのって聴いたことあります???あ、一度、ケニーGと一緒に来ていたドラマーさんが、皮の張っていない枠だけのタンバリンを、曲芸師のごとく投げ上げたりしているのを、見た事はあるが。この日のドラマー氏は、音程を変えたりするんですわ、皮を指で押したりして。これがまたいい音がしまして、今度こそ、心からあ然としてしまいました・・・タブラも素敵な音で、16ビートがうねったりして、かっこよかったー。ビートルズは民族音楽好きのジョージがいるわけで、エスニックな楽器は、とってもはまりまする。ボリスさんというベースの方、3枚目のビートルジャズでは、ゲストとしてクレジットされているんだが、MCからミンガス・ビッグ・バンドとかで演ってる人らしい。あっしはビギナーなので、お名前存じ上げませんでしたが、CDでランディー・ブレッカーがフィーチャーされているImagineを、この方、6弦エレベをギターのようにチョーキングしたり、ハーモニクスしたりして、頭ソロなさいましたのよ、いやー、これ、えがったー。程なくして控えめに入ってきたキコさんのサポートったら。なんたる愛でしょう!曲が曲だけに、ビートルファンに限らず、洋楽ファン全体が耳を澄ますんじゃないかと思いますが、これは、かっこよかった。思うんですよ。私はもともとサックスが好きでジャズ聴きだして、今はドラムに夢中ですが、なんでジャズが好きがというと、そらインプロが面白いからですけれども、なにが一番ジャジーの要なのかとよくよく考えてみると、ベースなんですわ。ジャコとかボナさんはエレベでもがっつりジャズ臭いっすけど、基本的にアコベが、わかりやすい肝だ。通奏低音というのか、下の方でぼんぼんウォーキングしてくれるのが気持ちよくて、これが、とっても、ジャジーなんだわ。これって、上はなにがきても、ゆるがないジャジーさではないでしょうか。だからといって、ベーシストの良し悪しなんぞは、わかりませんのですよ。好き嫌いはあるにしろ、基本的に下手くそな人はジャズのベーシストにはなれないだろうし・・・いまだに、ミンガスさんのベースが上手いのかどうか、私にはよくわからないですが(笑)下でぼんぼんいっててくれれば、それでいいのだ。閑話休題。ボリスさんはアコベのぼんぼんも気持ちよく、しかもエレベによる歌心も素晴らしく、なんだかファンになってしまいますよ、見た目も、好みのタイプかも(笑)すでに酔っ払いなので、リストを書いて、もう止めます。言及できなかったキコさんについてですが、もちろんこのトリオの要で、言わずもがなの素晴らしさをお察しください。ジャズファンのため、というより、演ってる方としても、聴いているお客は、自分等と一緒にやっぱビートルズファンだよねーという意識があったような。ほれほれ、これ、どうよ、みたいな(笑)ありがとう、ごちそうさまでした!Here there and everywherePiggiesJuliaStrawberrys fields foreverHard days nightBeautiful boyAcross the universeBlue jay wayYes, It isImagineCome togetherthe End(順不同)