カテゴリ:ぴかままの旅の空
今日は、去年の秋まで住んでいた家の近辺をうろうろ。
というか、要するに買い物しに回ってたんですけどね。 まずはそばのカフェで朝食兼ネット。 それからパソコンを一旦おいて、いつも買い物をしていたスーパーへ。 とりあえず今回は外食が多くなるであろうけれど、オペラから帰ってきたあととかにパパッと何か作って食べられる程度の食料を調達。ついでにお土産なんかも少しずつ集めます。 それから表通りに回ってオーガニックスーパーでミニサイズのシュトレン(自分用)を、そしてドラッグストアで愛用の歯磨きと、電動歯ブラシの替えブラシ(丁度特価になってた)やシャンプーなどを調達。 この辺、1年前とほとんど変わっていません。 でもいくつかお店に変化はありました。 数の子を置いていた貴重な魚屋が無くなって(無くなることは知っていたけれど)八百屋に化けてたし、右系のバイクにーちゃんたちが集まっていて怖かったタトゥーサロンが無くなり普通の美容室に代わってました。でもなによりも爆笑したのは・・・我が家の真下にあったカフェがとうとう無くなって、代わりに入っているのがなんと、 それからささやにお土産持って行ってきました。 日本から着いていきなりささや(笑)。 もちろん食事もしてきたけれど、それが主目的ではないから ささやの帰りは徒歩でいろんなお店を冷やかしながらゆっくり散歩してきました。 去年、愛用のウールのスカートを買った店で暖かい帽子を物色するも決断できず、ドラッグストアの目玉商品に愛飲のコーヒー豆を見つけ入るも品切れで買えず、セコハン洋服店でも気に入る帽子が見つからず、キッチン用品店でオリーブの種抜きを探すも品切れで結局ガーリックプレスとオイスターナイフを買い、お風呂用品店でアレッポ石鹸を見たら日本で買うより高くて目を剥き、手作りストーンアクセサリーの店で激安ネックレスなどを仕入れ・・・という感じで、いつも行っていたお店を舐めるように回ってきましたよ。曜日の関係でマルクトはやってなかったけれど・・・土曜日、行けるかな? 夜はシュターツオーパーで「魔笛」鑑賞。 日本人にもファンの多いルネ・パーペのザラストロ。相変わらず素晴らしい声。夜の女王は中国人。丸い音色の声で、high Fも安全確実でなかなか良いと思いました。夜の女王役は軽めの声質のコロラトゥーラソプラノだと「夜の子ども」になってしまうことも多く、こういう肉付きのある声での歌唱は嬉しいです。私もこれまで何度も歌ったけれど、あのhigh Fはものすごいストレスを招くんですよね。大学で常勤やりながらできる役ではないですわ 多分もう、お話があっても引き受けないと思う・・・それに、今の私の声はもう少しリリカルな方向に行きつつありますし。パミーナがちょっと好みじゃなかった・・・タミーノは弱声も使えて悪くなかったけれど、もうちょっと惹きつける魅力が欲しいかな。パパゲーノはいつもながら面白いハンノ・ミュラー=ブラッハマン。最初のアリアに、普段は無い「4番」をくっつけて歌ってましたよ。4番の最後は「皆さん楽しいクリスマスを♪」と タミーノの「ここはいったいどこなんだ?!」というセリフに対する答えが「ウンター・デン・リンデンだよ」と(爆)。 この演出、私がベルリンに留学した翌年の演出なんですが、今観ると、やっぱりその、古めかしさは否めません。古いからといって悪いワケじゃないし、名演出はいつまでも価値があるとは思うけれど、いかんせん当時の先端技術の水準がうかがい知れる・・・その当時パミーナを歌っていた歌手がダーメの1で出ていたりして、時の流れを感じさせてくれました。 シュターツオーパーは今シーズンをもって全面改築に入るそうなので、もしかしたら魔笛も再オープン後はそろそろ新演出になるのかな?なんて思ってます。そういえば私、この演出のプレミエから3回、違う指揮者で観たような記憶がありますよ。プレミエはバレンボイムの指揮、2回目はシモーネ・ヤング女史(去年の1月にハンブルクで共演しました)、3回目はセバスティアン・ヴァイグレでした。その後この演出で観たかどうかは記憶にないのですが、今回はフランク・ベーアマンという人。ん~~、初耳。でもなかなか面白い音楽作ってました。 パパゲーノにパミーナが連れられて逃げるシーンに、「Schnelle Fuesse, rascher Mut...(急ぎ足で!気が焦る...)」というフレーズがあるのですが、プレミエではここをバレンボイムが普通の倍くらいの遅さで振ってくれて、それを皮肉って当時我々は「Schleppe Fuesse, Schwermut...(足を引きずって、気が重い...)」なんて口ずさんでいたものでした。 そう、これのプレミエの1994年、我々はベルリン芸大のプロジェクトで同じ「魔笛」をやっていたのですよ。当時、大学の公演としてはかなりレヴェルが高いと評判になった公演でした。あの時でていた仲間たち、ほとんど皆がプロとして頑張っていますよ。あの時出演していなかった仲間にもその後世界の一流として活躍しているのがたくさんいて、あの頃のベルリン芸大のオペラ科ってホントにすごかったなぁと思います。 帰宅後、さっと夕食を作って晩酌。 ドイツに来たからにはもちろん、Hefeweizen 朝のうちにスーパーで仕入れて冷やしておいたものです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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