帰路。
26日午前11時15分ライプツィヒ・ハレ空港発のルフトハンザでフランクフルトへ、そして中部国際空港行きに乗り継いで、この文章を書き始めた現在離陸後約40分といったところです。ちょうどライプツィヒ・ハレ空港の上空くらい(笑)。ライプツィヒ空港まではTeru家の皆さんが車で送ってくれました。アウトバーン経由で約1時間といったところ。混んでいたり凍っていたりするともっとかかりますが、今日はいい天気で気温も路面が凍結するほどではなく、スイスイと来られました。久しぶりに時速140kmでのドライブ。日本じゃこんなにスピード出せないもんね。ライプツィヒからの便には、競合会社エアベルリンのクルーがひとチーム、移動のために乗っていました。普通は自社便に乗って移動するのだろうけれど、便が無いときはこういうこともあるんですね。そのうちのひとりの、私の斜め前に座っていた女性乗務員、離陸スタンバイにもう入っているというのに、座席の背をちょっぴり倒してくつろぎに入っています。オイオイ、あなたは普段、それはダメってお客に言っている側じゃないのかい?・・・と思ったら彼女、今度はサーブされたコーラを何かに引っ掛けてこぼしてしまいます。自分のテーブル上はコーラまみれ、自分もコーラ浴びて、床もベチョベチョ。マナーがどうのと言うよりも、この日彼女は星の巡りでも悪かったのかなと(苦笑)。自分で前方に雑巾借りに行って始末してました。そんなこんなで退屈せずに45分のショートフライト。トマトジュースとミネラルウォーターを飲み干したらもう着陸態勢でしたよ。フランクフルトでは例によって、ターミナルAからBへの乗り換え通路を使わずにいったんセキュリティゾーンを出て中央ビルへ。ターミナルCへ行く方向にあるKaeferで軽くお昼ごはんにします。名古屋行きの便は14:20発ですから、機内食は早くとも15:30くらいになってしまうので、やっぱり何か軽く仕込んでおかないと無理。ミュンヒェン名物のブランチメニューWeisswurstと、もちろんHefeweizen(0.3ml)を。いくらLHと言えども、機内ではHefeweizenは出してくれませんからね、とりあえず空港で飲んでおかなければ。もっと時間の余裕があったならばフランクフルト名物のApfelweinも行きたいところでしたが時間が足りず自粛。残念。まあ、これは空港で飲むよりも、市内の飲み屋街に繰り出して、地元産のをがぶ飲みするのが流儀、とも言えるので次の機会、フランクフルトにちゃんと寄れるときにしましょう。ライプツィヒからの便も、結構席が埋まっているのにもかかわらず、私の席の列は何故か空いていました。この名古屋行きの便も、非常にラッキーなことに3人分独り占め。後ろから3列目でギャレーが近くトイレが遠いのですが、その分免税品買いに行くにもおにぎりもらいにいくにも便利は便利。往きはトイレのすぐ次の非常口席でしたので、並びの中央のベビーベッド席に赤ちゃん連れがいて、時々シモの香りが漂ってくることもありました・・・これはやむを得ませんよね。ジャンプシートの乗務員さんと最後にお喋りしたりもしましたよ。その時に「さっきまでドイツ人の方なんだと思ってました」と言われちゃったんです(苦笑)。機内食は「Rindergulasch mit Rotkohl und Kartoffelkloesse ビーフシチュー 紫キャベツの煮込みとダンプリング添え」か「鶏の唐揚げと野菜の煮物」だそう。昨日ガチョウの丸焼きにRotkohlとKloesseを添えて食べたばかりですが、これらは好物だし日本ではあまりありつけないのでこちらにしたいと思います。でも、メニューカードには、ドイツ語にはKloesseと書いているのに、英語・日本語では「ニョッキ」と書かれているんです。で、一応乗務員さんに「これはいわゆるドイツの正しいKlossなのか?それともイタリア風のニョッキなのか?」と訊いてみました。訊かれた日本人男性乗務員さん、「その辺、微妙なんですよね~」といいつつパッケージを開けて見せてくれまして、そうしたら形状はいちおう正しいKloesseのミニチュア版だったのでこちらを選びました。実際に食べてみると、昨日食べたようなもっちりとした食感ではなく、ちょっとぱさつき気味ながらも、いちおうドイツのKlossの味はします。Gulaschも美味しかったし、なによりもRotkohlがとっても美味しかった!往きの便のわびしい機内食に比べたら雲泥の差です。昔は日本積載のもののほうが遙かに美味しかったんですけどねえ・・・。食事の供はRiesling。それなりに好みの味のワインです。ひとつだけ残念だったのは、出されたパンが、いわゆるドイツの正しいBroetchenではなくて、日本人が好きそうな柔らかいパンだったこと・・・。乗客のほとんどを占める日本人のほとんどの好みがそうなのだからそれに合わせるのは仕方がない・・・のかなぁ(涙)。食後にコーヒーとブランディを頂きました。こうやってチャンポンで飲みながら、食事に添えられていたサンタクロース型のチョコレートを眺めていたら、ついついいつものクセで妙な替え歌が頭に浮かんできました。ドイツのクリスマスソング「O du Froehliche」のメロディで・・・O du froehlicheO du irdischeZu viel trinkende WeihnachtszeitWelt ist verlorenBewusstsein verlorenFreue, Freue dich, o Trunkenheit!(追記:和訳付けときます)汝喜ばしき者よ汝地上の存在よ飲み過ぎのクリスマス世界は失われ意識も失われ喜べ、酩酊万歳!・・・アハハ。よっぱらいの歌に化けました。3人席を独占してごろりと横になり、クリスマスオラトリオを聴きながら少々眠ることを試みる。このクリスマスオラトリオ、なんと27年前のテルツ少年合唱団のヴィデオ。まだ47歳の若きペーター・シュライヤーと、まだ35歳の超若きローベルト・ホルがソリスト!そして指揮はまだ51歳のニコラウス・アーノンクール!そしてそして!テルツ少年合唱団の唯一の「女子」として歌っていた、合唱団の指導者の娘バルバラ@子ども時代が映ってたんじゃないかと思うんですわ。彼女とは以前、ドレスデンでの新作初演で共演したんですよね。最初画像を見ずに横になっていたのですが、第5カンタータくらいからそれに気づいて思わず起きて注視しちゃいました(笑)。女の子っぽい子はいたけれど髪の色が違うからあの子じゃないかも・・・。朝食はターキーの挽肉が入ったスクランブルエッグ。今回は表面のカリッとしたドイツのBroetchenが出ました。さっきもこっちを出して欲しかった・・・。このフライト、特筆すべき点がありました。客室乗務員のチームが素晴らしく優秀なんです!往きの便の「お客のコンフォートよりも自分らのコンフォートが優先」というのが見え見えのチームとは正反対。見ている限りにおいては、何を頼んでもなんとかして実現しようとしてくれるし、たいていのことは実現してくれちゃう。それも、ドイツ人の良いほうの典型である小気味よいテキパキさで。これぞドイツ流の一流のサービス!と感動しました。他のチームにもぜひぜひこれを見習って欲しいものです・・・。27日朝、定刻より若干早めにセントレア到着。セントレアのセントー(笑)イヤ温泉に入ってこようかと思ったんですが、やっぱりまずは帰宅して荷物を解きたい、と真っ直ぐ帰宅。荷物を解きながらお湯を溜めてとっととお風呂。それから洗濯。