カテゴリ:ぴかままの旅の空
お昼にアクセルの自宅で合わせをしたあと、ノーノのオペラ「Al gran sole carico d'amore」を観にライプツィヒに行ってきました。
ベルリン~ライプツィヒ間はICEで約一時間。 わりと近いんです。名古屋~大阪間くらいの感じですよ。 到着後、オペラまであと2時間近くあります。 まずはいつも寄る、駅構内のテューリンゲン料理のお店に寄って、Rostbraetlで早めの晩ご飯。 らららちゃんから「スタバのdecafのコーヒー豆を買ってきて欲しい」と頼まれていたのですが(ゲラにはない)、ベルリンでスタバに行く機会がなかなか無く、だったら・・・とこの際にライプツィヒのスタバに駆け込むことにしました。本来ならばクリスマス市でも冷やかしたいところでしたが、なにしろものすごい寒さで、こんな日に外に長時間いようものなら風邪ひいてしまいます!それで、豆を買いがてらスタバでコーヒーでも飲んで時間潰せばいいか、と。 ベルリン中央駅にもスタバが入っているのですが、駅のは規模が小さくて、豆はあまり種類を置いていないんです。列車に乗る前にコーヒー仕込んで・・・という程度の使い方しかできません。ライプツィヒのここは繁華街にある普通の店舗なので、ちゃんと在庫が揃っていました。 豆を挽くのを待つ間にどうぞ、ということで、コーヒー1杯は無料でサービス♪ そこからほんの数分のオペラハウスまで歩いて、開演を待ちます。 今回のは、何年前だったかにかっくんが出ていた、ハノーファーのオペラハウスでの演出をそのまま持ってきたもの。なので観るのは2回目です。ハノーファーのプレミエに駆けつけて、プレミエ後のパーティにもちょっと顔を出したらかっくんと間違われて、「いやいや、私は今日は歌ってないってば」と何度言ったことか(笑)。かっくんにとっては出世作になった公演でしたね。あの帰りにベルリンはHackescher Marktの駅の階段でバッタリ会ったのはこまんだー君でしたな(笑)。たしか「こまんだー」プロジェクト1年目の最終日の公演後だったはず。いや~なんだか懐かしい 1幕を見終わったところでふと数列前に眼をやると・・・あれっっっ?!見覚えのある顔が。 (いや、他にも見覚えのある顔はいくつも見かけたんですが・・・ベルリンから観に来ている評論家や愛好家の面々) 去年、帰国の際に空港まで見送りに来てくれたHさん夫妻です。 なんで~!?今日、丁度彼らの家の前を通ったばかり! 今回、連絡しなくちゃ・・・と思いつつも、せっかく連絡とっても時間が取れないとかえって申し訳ないし・・・とついついそのままになっていたんですが、とにかくこの週末連絡だけでもとろう、と考えていたところだったのです。ご主人がこの秋で大学を定年退職し、「楽しい老後」を楽しむ生活を始めたばかりだそう。「今年のクリスマスプレゼントは廃止にしよう、その代わりそのお金で、ふたりでたっぷり芸術鑑賞してまわろうじゃないの♪」ということで、この日はライプツィヒの高級ホテルを予約し、ふたりでショートトリップにやってきたのだそうな。 思わぬ再会に話は弾みます。でも幕間の20分間しかお喋りができませんでした。 彼らはライプツィヒに泊まるけれど、私はその日の最終のICEでベルリンに帰るというプランを組んでしまったので、幕が下りたらすぐに飛び出さなければ間に合いません。2幕が始まる前にひとまずお別れの挨拶をし、「次にベルリンに来るときには真っ先に連絡するからね!」と約束しました。 幕が下りて、拍手もそこそこに、まだ客席の暗い中飛び出します。 実は、時刻表通りならばこの列車、21:49発。 幕が下りたのが21:34でしたから、15分しかありません。 オペラハウスから駅までは普通に歩いて10分かからないので大丈夫ではあるのですが、クロークで並んだりしていては間に合わないのです。それもあって、今回は例外的に、ぶ厚いダウンのコートもリュックサックも客席に持ち込んでしまいました。すいていたから許される技でもあります。混んでいるときは他のお客の迷惑になっちゃいますからね。 でもこの日、切符を買った際にちょっと不明な点が生じていたのです。 印刷物としての時刻表にはこの列車は21:49発と書かれているのですが、切符売り場のおばちゃんが端末を操作して出てきたのは22:04発という数字。列車番号は同じなのですが。 おばちゃん、不審に思ってセンターに電話。なにやら、工事か何かの都合で発着時刻に変更が生じているらしいとのこと。15分でも遅くなってくれるのならば、慌ただしいこちらとしては大歓迎なんですが、おばちゃんの言うに「・・・という説明ではあるけれど、もしかしたら早く到着することもあり得るので、可能ならば定刻(21:49)どおりに駅に行くことをお薦めします」と ま、そのへん日本とは価値観が違います5分や10分の遅れは遅れとはよばないのがドイツですから。1分遅れただけでお詫びのアナウンスが入る日本とは違うのです。 そういうわけで、念のために定刻に間に合うように駅に着いたのですが、やっぱり22:04発との表示が出ている。いや、それだけじゃなく・・・その上になんと「30分遅延」なる表示が この30分というのがどこから計算しての30分なのかがわからなかったので、窓口で確かめてみたところ、どうやら起算地点は21:49であるらしく、「22:15頃の到着予定です」と言われました。っっったく、もっとわかりやすい表示をしろよ 車内でボーッとしているうちにベルリンに到着、Sバーンとトラムを乗り継いで帰ってきたら・・・あれれっっっっっ?! この日実は、私が来る前の日までここに泊まっていた日本人とドイツ人のハーフの若い女性が荷物を取りに来ることになっていたんです。どうやら引越荷物らしく、ダンボールが部屋の片隅に積み上げてあったり、廊下の角にスキーが置いてあったりしたんですが、全く邪魔にならない量ですしアパート自体が広いので気にもしていなかったんです。寝室に見慣れぬ棚があり、衣類を入れて置く場所がなかったので丁度いいとその引き出しに自分の衣類を入れさせてもらっていたんですが、この棚、私はてっきりsolar08さんの所有物だと勝手に思い込んでいたら、実はその若い女性のものだったんですね。この棚がまるごと無くなっていたんです・・・私の衣類すべてと共に もう0時を回ろうかという時刻でしたが、明日着る服が全く無いというのも困ります。 彼女の携帯の番号をもらってあったので、そこに掛けてみたら留守電。とりあえずメッセージを入れて、それからsolar08さんの携帯にもメッセージを残します。 そうしたら10分くらいしてチャイムが鳴り、彼女が「申し訳ない!物が入っているの、気がつかなかったんですよ~」と私の衣類を持ってきてくれました 彼女の引っ越し先はおそらくこの近所なのでしょう。あっという間に解決してひと安心。 それにしても、事態は一瞬にして理解できたものの慌てましたよ~ その後すぐ、死んだように眠りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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