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カテゴリ:後見人の仕事
今月、最大の出来事は義母の裁判でした。
ここ数年、義母の様々な問題で弁護士さんと何度も裁判所に足を運んでいましたが 長い道のりの末 ついにやってきた裁判でした。 ここまでたどり着くには本当に大変だったという思いと 何でこんな事で裁判にまでなってしまったんだろうか・・・ そんなこんな複雑な思いで 裁判所に到着 そして初めて見る法廷に緊張でクラクラしてしまいました。 まるでTVの中に入り込んだかのような出来事でした。 うそはつきません、真実のみを喋りますと宣誓した証言人 後見人として主人が裁判官の前で話すときは 緊張も最高潮になり 眩暈がしてしまいました。情けない・・・ 心の中で 自分で自分にしっかりしろと何度も渇を入れていました。 相手側は 初めて見る証人Bがいたのですが、 Bさんは 裁判官に 「あなたは後見人とその母を見たことがありますか?」と聞かれ 「見たことも話した事もあります」と答えていました。 主人は 初めて見た人でしたので 裁判官に聞かれ もちろん 見たこともはありません と答えていました。 相手は本当に真実を答えていたのでしょうか? 裁判では 嘘を証明する事の大変さを知りました。 嘘は ついた者勝ちになりそうな感じでした。 相手が証拠として提出した 領収書や契約書について 本物かどうかも分からないままでした。 領収書には義母の字は全く書かれていません。 ただ義母の苗字のハンコが押されているだけです。 契約書も 義母の名前と住所が書いてありますが 認知症の義母の字は判別する事もできないまま 相手に対して 義母の字と思われる部分は鉛筆書きでないかと裁判官が指摘すると 絶対に違うと激しく反論していましたが その場で弁護士が消しゴムで少し消してみると 消えたようで 鉛筆書きであることが判明しました。 相手は 裁判官の質問に対して 全て激しく反論するのですが 証拠として提出する書類はコピーで 本物は紛失していたり 契約書が鉛筆書きだったり 全てにおいてずさんでした。 裁判に慣れてきた私は ドキドキと心臓が爆発しそうだった緊張感もなくなり こんな相手に義母は騙されていたのかと思うと 義母がちょっとかわいそうに思えてきたり この人はこれからも高齢者を騙し続けるのではないかと思ったり こんな事に一生懸命対応してる裁判官を気の毒に思ったり まぁ仕事だからしっかりやってほしいと思ったり 様々なことを考える余裕も出てき始めた頃 これ以上質問しても仕方が無いと思ったのか 突然ぶっつりと途切れ 判決は○月○日ですと言い渡され 裁判は終わってしまいました。 結局、その後すぐに和解の提示があり 数時間後には和解することが出来ました。 和解と言っても 仲良く握手するような和解ではありません。 これ以上 義母に対して一切手を出すな・・・といったような文章を 提出してもらう代わりに こちらも多少の支払いに応じると言うものでした。 相手の言いなりになるようで嫌な感じではありましたが 更に次々と訳の分からない契約書をちらつかせる相手に対し 悪質であることから この方法が一番いいのではないかと 裁判官からの提案を弁護士と相談して こちら側が呑んだのでした。 長い長い一日でした。 家に帰ると夜の9時を回っていました。 その後数日はぼんやり過ごしてしまった私です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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