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ラクダ隊商隊長の西方見聞録

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ラクダ隊商の隊長

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2008.12.17
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これで通常のタージマハル見学はほぼ終わりました。

えっ? 肝心の内部を見てないじゃないかって?

まあそうなのですが、内部は撮影禁止でありましてお見せする写真がないのです。

でもそれじゃああんまりですので、ここはひとつ写真なしでご説明致します。

タージマハルの薄暗い内部に入ると、ちょうど大ドームの真下、つまりは建物の中央に、このお墓の主であるムムターズ・マハルの棺が安置されています。
そしてその棺に寄り添うようにして一回り小さい棺が安置されているのですが、それこそがこのタージマハルを建造させた、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハンのものなのです。シャー・ジャハンは息子でありムガル帝国第6代皇帝となるアウラングゼーブによって捕えられ、その死後ここに埋葬されたのであります。

当初シャー・ジャハンはタージマハルと同じデザインの自分の墓をヤムナ河の対岸に造り、その間を橋で結ぶ計画を持っていました。
そしてそれが完成していたなら、それは実に壮大なシンメトリーの世界となったわけです。

しかしその夢はついにかなわず、しかも皮肉なことにタージマハルの完璧なまでのシンメトリーを、自らの棺が置かれることで崩してしまったのであります。

しかし遠く離れた対岸に眠るより、愛するムムターズのすぐ傍で眠る方が幸せなのではないだろうか、そこはやはり狭いながらも楽しい我が家、親子みんなで川の字で眠ろうよ、などと思うのは、所詮庶民の感覚なのでしょうか。

とまあ内部はそんな感じなのですが、実は現在見学できる「棺」というのは形だけのもので、本物はさらにその下の地下室に安置されていて一般公開はされておりません。

*確か昔(20年以上も前ですが)行った時には地下室まで入れたと思いますが、地下室はさらに
  暗く、しかも空気が蒸し暑くて臭く、よくわからないうちに外に脱出したという記憶があります。


そんなちょっともったいぶったタージマハルではありますが、考えてみればあんなに美しい白亜の建造物に、実際に上がったり入ったりできるというだけでもすごいことなのかもしれません。

もしかしたら近い将来、タージマハルは庭から眺めるだけになるなんてことも、ないとは言えないのではないでしょうか。

さあみんな!そうなる前にタージマハルに急げ!

今ならその大理石の床にごろごろし放題です。

つづく

​​​​​​​​現在インドの話題は「ラクダ隊商パインズクラブ」にて更新中です!​​​​





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最終更新日  2017.09.13 11:40:02



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