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カテゴリ:インド・名所、旧跡、歴史
アマル・スィン門をくぐり抜けるとまず目に飛び込んで来るのがこの建物です。
なにしろ赤砂岩で造られたいかつい外壁を眺めた来た直後ですので、この半円筒形に突き出た二本の塔の鮮やかさは少々異様と思えるほどのインパクトがあります。 防御のためにほとんど窓というものがない閉ざされた外壁とは打って変わって、この塔には窓らしきものがたくさんあり、しかもそこには色鮮やかなステンドグラスのようなものまではめ込まれているではありませんか。 そもそもこのアグラ城は、ムガル帝国第3代皇帝アクバルが1565年に建造を始めたもので、当初は軍事目的の砦であったのですが、その後も長年にわたって増改修が進められ、第5代皇帝シャー・ジャハンの治世に至って、この城はその目的を宮殿へと変えて行ったのであります。 というわけで、このステンドグラスの窓はシャー・ジャハンの時代に改修されたのではないでしょうか。(あくまでも私の個人的意見で、なんの裏付けもござあーませんが) そんなことを考えながらステンドグラスの窓をよーく見てみましたら・・・ ふぅ~む、どうやらこれはガラスではなくて、色タイルを壁に貼り付けただけのようですね。 ところどころ・・・というよりそのすべてが欠落してしまったものを見ると、それはぜんぜん「窓」なんかじゃなく、窓のように見せた装飾窓だったわけです。 そうなると一見華麗で華奢に見えるこの塔も、中身は城壁と同じ赤砂岩の分厚い構造物であり、少しくらい砲弾を撃ち込まれてもびくともしないタフなやつなのでありましょう。 さて、じゃあそこで切符を買って中へと進んで参りましょう。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.09.13 11:40:35
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