カテゴリ:映画
フィリップ・ノワレが亡くなった。
私が一番好きな映画は?と聞かれればれれば『イル・ポスティーノ』と答えるだろう。 最後のナポリの海岸の場面は忘れられない。 映画を直接観なくても、感動を反芻できるのだ。 世間的には『イル・ポスティーノ』よりも『ニュー・シネマパラダイス』の方が有名だろう。 これは映画館で2度、ビデオで何回か観た。 一度目は当時勤めていた会社の同僚と。 十数人しかいない小さな会社で、私と同じ年の社長の息子が後から入社してきた。 同じ年で同じ営業職だった為、色々と教えることもあった。 年末、そのお礼にと映画と食事に誘われた。 残業後、彼と飲んで帰ることはあったが、映画は一緒に観た事はない。 良い映画だと聞いていた『ニュー・シネマパラダイス』を観る事に。 涙が出るのに、泣きたいのに隣人が気になって思うように泣けない。 鼻をすする事も出来ない。 むしろ知らない人なら気にならない。 2度目に一緒した人は、郷里を離れて戻っていない主人公と自分をダブらせて泣いていた。 きっと気づかれたくないだろうと思った。 やはり良い映画は、ひとり若しくは自分の感情を素直に出せる相手と行くべきだと思った。 感動を共有したいというのもあるが、実際は同じ感動を味わうのはなかなか難しい。 それならば、映画に自分が入り込める環境を作ることの方が大事になるように思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/25 10:26:46 AM
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