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カテゴリ:JAZZ
盲目の辻説法師。 そのグロテスクな外見にだまされるな。 ラサーンが出す音はまごう事なきJAZZそのものだ。 ジャズの伝統的なエッセンスを表現している。 外見のグロさに反比例してすばらしい音を出す。 黒い黒い、うねるようなリズムを。 ジャズの一般的な概念から逸脱している音を出すカークは、 普段がんじがらめのビジネス社会で働いて者にとっては、救いの音楽ともいえる。 カークの発するドロドロの血の色に染まった音には、魂の叫びが感じられる。 このカークこそは生で聴きたかったと思う。 Roland Kirk / The Inflated Tear (1968) 邦題『溢れ出る涙』 3本のサックスを同時に吹いたり、鼻でノーズフルートを吹いたり、何でもやります。 そのカークの後期の名作。 だがまだラサーン化はしていない。 トレーンの純粋さが受け入れられた時代にはこの赤裸々なカークは受け入れられなかったのであろうか ギミックだまがい物だと批評されたという話を聞く My Favorite Things のフレーズを吹いたかと思うと黒いうねりの後いきなり叫びだしたり、もーやりたい放題やるカーク。 一見、正統的なJAZZではないように見える。 でも、聴けば聴くほどJAZZだなぁと思う。 The Black And Crazy Blues A Laugh For Rory Many Blessings Fingers In The Wind The Inflated Tear The Creole Love Call A Handful Of Fives Fly By Night Lovellevelliloqui I'm Glad There Is You お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/03/05 01:29:41 AM
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