2126 GPA(・o・)
2126 GCA 368,000円+31,000 成長セクターのM&A専業企業、モルガンが会社訪問レポートを作成 モルガンスタンレーでは、日本におけるバイアウト、M&A、プライベート・エクイティを成長セクターと位置づけた。そのうえで、M&A専門企業のGCAの会社訪問レポートを作成。同社は、2004年4月に4人のパートナーにより設立され、熟練したM&Aの専門家と会計士や弁護士などのテクニカルに優秀な実務レベルの専門家の両者を積極的に採用し、人員はほぼ60人まで拡大。経営陣によると、2008年までに両者を合わせた実行部隊の規模を100人に拡大する意向という。またレポートでは、(1)一貫した実績、(2)堅実な案件のパイプライン、(3)2種類のフィー構成、――の3点について解説。(1)実績については、創立してまだ短期間であるにもかかわらず、ワールドの20億ドルのMBOや、阪神と阪急電鉄の合併など、数多くの大規模な案件に関与。Bloombergが作成した2006年の日本のM&A案件統計によると、GCAは上位20社に入っており、総額72億ドルを上回る14案件に参加しているという。(2)案件のパイプラインについては、役員は案件フローに不足はないと述べており、ダイレクトなネットワーク、リピーター、そして第3者による紹介が、同社の案件フローの主たる源泉になっているとした。(3)2種類のフィー構成については、安定的なコンサルティング・タイプの収入である、サービスに対するT&Mをベースにしたものと、成功に基づくインセンティブ・フィーの2つからなっていると説明。ビジネスモデルとコスト構造は、インセンティブ・フィーが無くても収益性を確保するように設計されていると述べた。他方、GCAが設立した100%子会社のメザニン(M-Corp)が、既に700億円近くの資金を確保しており、10%超の絶対リターン目標のファンドによりマネジメント・フィーとインセンティブ・フィーの組合せを得ると想定した。現在GCAの株式は、2007年2月のガイダンスの40倍で取引されているが、インセンティブ・フィーの不安定な性質を考慮して、ガイダンスの数字はすでに実行された案件で上げたフィーのみを含んでおり、現在進行中の案件で上げる可能性のあるフィーは含まれていない(機密保持契約)と指摘した。