脳味噌
養老さん曰く、 「今の物理学者は、素粒子をなんとか一本の紐にしようとしているみたいだが、たぶん紐がたくさんできてしまうに違いない。なぜなら考えているのが、ヒトの脳だからである。物質の究極を探ろうとしても、使っている道具はしょせんはヒトの脳味噌である。脳味噌の限界が世界の限界に決まっている。科学者なら、自分の脳味噌という観測機械を理解しなければならない。世界を統一する理論は、かならずそれを述べている有限の脳味噌を無視する。だからどこか嘘だとわかる。この論法は唯脳論である。」（『まともな人』中公文庫より） と。 脳味噌の理解を超えた現象を見てインチキだとか胡散臭いとか言う人、唯物主義の人、ホメオパシーを非科学的だとかいって批判する人、などなどにこの文章を贈りたい。 肉体の一部である脳が認識できるのは、物理的なことだけに決まっている。モノを超えた現象は、肉体を超えた感覚を発達させなければわかるわけがないのだ。そのことは、シュタイナーもトクトクと言っていることだ。だから、肉体的な感覚しかないやつは、非物質的な現象について批判することはできない、と...。ただし、その超感覚がない人も、超感覚を持った人の話から論理的に理解することは可能。） そういっておきながらも、そんな人たちにも目くじらを立てない自分を確立したい。養老さんはまた、「原理主義に反対するという原理主義」についても言及している。ひふみ神事が言うところの「悪を憎むもまた悪じゃ。」ってこと。 悪とは戦わず、抱き参らせよう！が合言葉ってことで！
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