まめに連絡してくるタイプでは、ない友人Nさんから突然メールが入った。
なんと10年ぶりである。
「今英国へ来ています、以前働いていたB&BのFに数日滞在しています。突然でごめん、
時間があったら会おうね」
彼女に会うのは実に10年ぶり。彼女に最初に出会ったのは私がまだボランティアガーデナーをしており、ワーキングホリデーをしていた頃である。
出会いは、ひょんなことから。住んでいたレイコック村の寮の2階の窓を開けた際、
偶然向かいの家の下にある公衆のベンチに腰掛けていた日本人が彼女だった。
目が合ったので日本人かなと思い、話しかけたのがきっかけ。偶然の出会いだった。
Nさんが友人の方を連れてレイコック村を散策していて一息いれていたところだったそうで。
その後、寮へあがってもらいお茶をした。
彼女は当時ワーキングホリデーで近隣の村にあるB&Bで住み込みで働いて時折観光をしているとのこと。アンティークに興味があって話しを熱く語っていたっけ。
メールでやり取りし2日後、彼女の滞在しているB&Bのあるカッスルクーム村近郊で落ち合うことになった。ダンナも休みだったので一緒にドライブをすることにした。
当日の午後、彼女をピックアップ。少し日に焼けた感じではあったが昔と変わりなく
「久しぶり!」 と元気な声だった。
化粧っ気がなく着古したTシャツ、ジーンズ、バッグ、さっぱりとした性格でどちらかと言うと男友達のような感覚だろうか?気さくで飾らない彼女。変わってない。
気兼ねなく話せる大切な友人の1人だ。
アンティークに興味のあるNさんに因みアンティークの里、カッスルクームから近隣のTetbury村へドライブ。(実は、以前から行こう行こうと思い、行きそびれていた場所。)
梁のある古い家並みの小さな村。村の人々は明るく親切。アンティーク店が数件軒を並べている。
家具中心の店、いろんな分野の雑貨、大物系まであるお店、ガーデニアクセサリ中心の店、布雑貨の店。数件廻るだけでも興味深いお店ばかり。
なんでもっと早くこなかったのだろう
Nさんは高知でアンティーク布を使いオリジナルの鞄を作り友人らと業務提携しお店へ出してるのだという。
それで厚手の布などリネン類に目がすぐいく。私は布類も興味あるけれど、古い缶類、
テーブルウェアー、インテリア、雑貨類に目がいく。
結構いいものがあるなあ、と思い、値札を見て驚く。結構高価だ。
自分的には蚤の市やジャンクショップ、カーブーツセールなどを巡りお宝を発見し買い付ける方が好きだ。
何軒めかでNさんも私も一致して納得した趣味のよいお店があった。
それは、女性オーナーのファブリックや家具、手作りバッグ、雑貨類、インテリアのお店。
一部を紹介するとこんな感じ。。じゃじゃ~ん
素朴な薬品瓶たちとアンティーク児童書
ノスタルジックなB玉と味のあるイラストのアンティーク児童書たち
ユーモラスな長靴型のTin。何に本来使うのかは、不明。傘立てにいいかな?
ヴィンテージ布をつかったキュートな水玉トート。
レトロなモチーフ付きのかわいいクッション★やキルトクッションたち★かわいい!!
アンティークの上掛け(ディユーべ)
ファニュチャーコーナーの一角
友人が一目惚れした素朴な厚手のコットンズックの袋(リフォーム品)
ステキな物が多く、もう細かく見て歩くだけでこのお店でかなり長居をしてしまった。
厚手の麻風リネン生地をNさんお買い上げ!これでオリジナルバッグを作るのだそうで
秋に知人らと展示販売会を企画しており、その為の買い付け+旅行だと言った。
なるほど
よい布が見つかったらそれを手縫いで滞在先で縫い、そのまま日本の知人へ送る。
Nさんは少し疲れている様子だった。 まじめで働き者の彼女、マイペースで休みながら時折仕事、と言う風にはいかないらしい。
性分だね 初夏の晴れた爽やかな1日、短かったが楽しい時間を過ごすことができた。
今後は、Nさん3ヶ月ほどヨーロッパ中を買い付けとホリデーを兼ねた旅で放浪するらしい。
元気でね 今度彼女に会うのは、いつのことかな?また10年後のことだろうか?
離れていても、長い間会えなくても、またいつものように楽しく話せる友人って
本当に貴重だと思う。
そういう友達は、少ないから。。異国に暮らすようになって余計に痛感する。
遠い英国からNさんにエールを心の中で贈った