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カテゴリ:宝石エッセイ
長く宝石の仕事をしていると、よくご自身が持っていらっしゃる宝石を、私に見せて、
「これはいくらくらいのものですか?」 と聞いてこられるお客さまがいらっしゃいます。 正直困ったなーって感じですね。 どうして値段が知りたいのかという理由はいくつかあります。 誰かからもらったもので一体どのくらいお金を出して買ったのか知りたい。 その宝石を買った宝石屋さんが、もしかしたら金額をふっかけて、相場よりも高く買わされたのかもしれないという疑惑から、金額を聞いてくる場合。 自分が買った宝石なので金額はわかっているはずなのに、こちらの技量を試す目的でわざと聞いてくる。 という感じで、聞いてくる目的はロクなもんじゃないことが多いです。 こういう時は実際に思った金額よりもわざと高めに言うとお客様はとっても喜ぶのでそうした方がいいでしょう。 たまに鑑別書や鑑定書を取ると、価値や金額までわかると勘違いしている方もいらっしゃいますが、違います。 鑑定書というのはあくまでも、ダイヤモンドのグレーディングレポートのことで、価格を鑑定したものではありません。要するに、いわゆるダイヤモンドの良し悪しを判断する指標にされている4Cを明確化したものということです。 鑑別書とは、わかりやすく言うとそれが何という鉱物(宝石)かを鑑別してくれている証書なのです。主にダイヤモンド以外の石の証明書です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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