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カテゴリ:面白かった本たち
今年は、源氏物語が世にでて一千年という記念の年です。
恋愛スペクタクル巨編、源氏物語。 もちろん、私は古典を読破している…ワケはなく。 大学入試を控えた高3のとき、「あさきゆめみし」というマンガを読破したのでした! まだ純粋無垢なわたしは、初めはそのきらびやかな貴族の世界を頭に描いて妄想にふけり、 お姫様気分を味わっていたものの、延々続く光源氏のプレイボーイっぷりに途中から腹を立て、 次の世代になっても延々続く女遍歴に、最後はヘキエキとして終わったような。 しかも、少女マンガの光源氏はとてもカッコよく描かれていたのに、源氏絵巻をみたときの 衝撃といったら…。 なんなん?!ただの、エロいおっさんやん!! いまだにそのトラウマからは逃れられず、絵巻物をみるたびにテンションさがるわけですが、 ストーリーのほうは、あれから十数年たってちょっと大人になったわたしは、 違った角度からみれるようになりました。 というのも、光源氏っていう男はいろんな男性の本質を凝縮した象徴的な存在なのかもなぁ なんて思うからです。 マザコンだったり、初恋をいつまでもひきずっていたり、未練がましく元彼女に会ってみたり、 そのおもかげを他の女性に探してみたり… または、女性経験を友達と自慢しあったり、男としてのプライドが高かったり。 愛する人と契りをかわし自分のものにする、宮中に囲い自分の目の届く範囲におく。 「そこにある」ことで満足し、愛する人を待たせてまた精力的に活動する源氏。 一千年経った現代の男性と、どこかしら共通点があるのが面白い。 そして、そんな源氏に惹かれながらも翻弄される女性たち。 どうしてもわたしはオンナ目線で読んでしまうので、後半は女性たちの苦悩が切々と伝わって きて、どの女性にもつい同情してしまいますね。 「待つおんな」には、いつしか怨念がやどっていくものです。 そう、六条御息所のように。 最近彼女が冷たい、奥さんが結婚してきつくなった。 なんてヒト、要注意じゃないでしょうか(笑) 仕事や他のおんなにうつつをぬかして、 「元祖待たせるおとこ・光源氏」みたくなってるかもしれませんよ~。 「源氏物語」みて我がふりなおせ?! あさきゆめみし (1-13巻 全巻) 【新刊】 あさきゆめみし [文庫版] (1-7巻 全巻) こんなのも、発見! 源氏物語占い http://www.genji-daigaku.com/uranai/index.asp 待つのがニガテな私は、「玉鬘」タイプでした☆ あなたのタイプがどんな人物か、あらすじを読むならここの電子ブックがおすすめ。 源氏物語千年紀委員会ホームページ http://www.2008genji.jp/index.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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