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 Art of Life研究所  プレイバックシアター      

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2007.06.01
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昨夜のプレイバックは、
「エンパワメント」が、キーになった。

それは、参加者からの言葉だった。
「すごく大事だけど、難しい。」ものとして、
エンパワメントという言葉が登場してきたのだ。

エン(=中に)パワメント(=パワー・力)という言葉自体は、
もうすっかり日本語として、特に福祉関係の人にとっては、
なじみのある言葉だろう。

ところが、言葉として知っているということと、
実際の具体として、身体に浸透しているのとは、違う。

言葉を、イメージしてしっかり味わい、
そのあとは、サウンド&ムーブメントで、その言葉を見える形でイメージする。

次にシーンを具体的に表現してもらうことに。

他にも、「寄り添う」「受け容れる」「共感」「社会資源」「目標」など、
それぞれの言葉や、シーンが表現される中で、
「エンパワメント」が、中央にどっしりと重くあった。

困難に感じるシーンと、援助者としての成功体験のシーン。

成功体験のシーンの表現に、言葉で補足してもらって、
リテル(=retell)で物語風に、語りなおしをする。

みるみる参加者の表情が、輝きを増す。

次は、援助者としてではなく、
一人の人として、個人的なエンパワメント体験を、
リテルしあうことに。

ほんのわずかな片鱗であっても、
エンパワメント体験を口にしてみる。
誰かに語り、語ってもらう。

体験は、1回だけの経験から、
話すことによって、2回目、
語りなおしを観る体験で、3回目を経験する。

そうして、たった一度だったら、そのまま忘れ去られ、
記憶の片隅に追いやられてしまうような出来事も、
しっかりと、焼き付けられる。

誰かが言っていた。
♪「Happy Birthday to you」は、
一回だけでなく、3回4回繰り返す事に意味があると。

歌ってみると

「Happy Birthday to you
Happy Birthday to you
Happy Birthday dear ○○~~
 Happy Birthday to you」

確かに、はっきりと、その人の存在が感じられる。

そんな記憶の定着装置が、プレイバックシアターの効用の一つでもあるのだろう。

そうして、具体性がなく、漠然としたものほど、
どう取り扱っていいかわからないとき、
プレイバックの具体的なシーンが、はっきりとそのものを現存させ、
よりしっかりと、それを感じる手助けになるのだろう。

「エンパワメント」

参加者にとって、もう、単なる辞書の用語ではなくなったはずだ。





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Last updated  2007.06.01 14:11:20
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