Ａｒｔ ｏｆ Ｌｉｆｅ研究所 プレイバックシアター　　　　　　

今日の子育てサロンは、
日曜日の雨で、運動会が今日に延期になったために、
欠席者が続出。
ということで、
上記のタイトルがテーマだったけど、
少し先送り。。。

でも、前のホワイトボードにタイトルが書かれてあったので、
もしかしたら、みんなの中に潜在意識としてあったのかなぁ～。

シェアリングの中で、
「わたしが思って表現したのとは、全く違う受け止め方をする人がいるし、
一緒に演じた人も、また違って捉えていたらしい事がわかって、
伝えたいことと伝わることって違うんですね。」というのがあった。

表現の仕方も、感じ方も、皆違っていいんだって、
頭で理解していても、実際に体感すると、
最初は戸惑いながらも、
その心地よさを、じんわり味わっているようだった。

正解のない世界、善悪のない世界が、感情の領域だ。

誰か他の人になろうとフリをすることで、自己と乖離すると、
不一致が大きくなって、他者に伝わるときに混乱が起こる。。

他者の感情の大波に飲まれることなく、
自分の感情についていって、自己開示する参加者の素直な態度が嬉しい。

自己一致については、次回にきちんと取り上げる予定。

　　　　　　　　*　*　*　*

ところで今日、興味深い現象が起こっていた。
グループが、まとまりつつあるという表象だ。

今朝、チェックインしてもらうときに、
呼び名と、心のお天気模様を一言ずつ、言ってもらったのだが、
今日はみんな「さわやかな秋空」か「今朝来る直前、嵐→晴天」という感じだった。

遅れてきた人は、その様子を知りもしなかったのに、
その後の流れに同調したのか、
最後のストーリーでは、まさに、
「嵐」のような衝撃と共にどんより重い状態だったのが、
「晴天」のごとくすっきりと雲が晴れてきたというストーリーを語ってくれた。

テラー自身、そんなストーリーを語るとは、思っていなかったようだった。
前回お休みしていて、プレイバックシアターのことも全く初めての経験なので、こんな発言も。
「辛いときの自分を演じてもらって、テラーズアクターに申し訳ない」と。
「目の前で、なんの打ち合わせもなく、
息もぴったりに、みんなが自分のストーリーを演じてくれて、驚いた。」と言いながら、
すっきり晴れ晴れとした表情になっていた。

その言葉を、グループ全体が暖かく聴いていた。

そう、マッサージをした後の筋肉の状態のように、
緊張がほぐれて、やわらかく気持ちよく受け止める土壌が、
グループとして、出来てきている。

今日は小グループに分かれて、ショートフォームをしたので、
全員が、テラー体験を出来た。

テラーとして語ったネガティブな感情を、目の前にして、
にっこり笑顔になるテラー体験は、新鮮だったようだ。

そう、たいした事ないと気にしないようにしていても、
見ないようにすればするほど、気になるもの。
普段表面上、明るくしていると、
余計にその見ていない部分が、重く下のほうに沈んでいるのを感じる。
それが、目の前で他のメンバーたちが表現してくれると、
その感情が増幅されて取り出され、ふっと、軽くなるのだ。

問題が解決したわけでもなんでもないのに、
気持ちが軽くなっている。

そういうプレイバックならではの手法を、
今日は、充分に体験してもらった。

そういえば、家で書いてきてもらった感想文に、
「帰宅すると、身体がどっと疲れてしまうのに、なぜだか、心がやさしくなれて、
子どもの話をゆっくり聴け、語りかけられる自分にびっくりしています。」とあった。

プレイバックをしていると、
その子どもたちの顔まで、浮かんでくるから、ますます嬉しい。