Ａｒｔ ｏｆ Ｌｉｆｅ研究所 プレイバックシアター　　　　　　

[子育てサロン] カテゴリの記事

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• 子育てサロンの感想文をアップしました！

  先週まで続いていた６回シリーズの子育てサロン、みなさんからのたくさんの感想をアップしました。 http://www.all-pt.com/CL01_01/list.php#kosodate201101スケジュールの横の赤い部分をクリックしてください。 お待ちかねの次回は9/22(木)～です！乞うご期待♪   

  2011.06.30

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• 子育てサロン2011

  昨日は、子育てサロン連続講座のちょうど中盤。 朝方まで降り続いた雨で、雲行きの怪しい、どんよりしたお天気だったのが、 お昼頃には、カラッといいお天気に。 お天気が与える影響は、想像以上に大きい。 グループを構成しているメンバー、一人ひとりが、 その影響下にあるのを、強烈に感じるときが、度々ある。 グループでワークをめいっぱい楽しんだ後は、 外の天気も晴々としている。 昨日の感想は、来週もらうので、今までの分です。 子育てサロン2011 http://www.all-pt.com/CL01_01/list.php#kosodate201101 １回目の感想 http://www.all-pt.com/CL01_01/list.php?startview=5&endview=10#kosodate20110101 ２回目の感想 http://www.all-pt.com/CL01_01/list.php?startview=10&endview=15#kosodate20110102

  2011.06.03

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• ＜2010年子育てサロン１>３回目「こころの成長モデル～依存から自立へそして。。

  カンカン陽射しの富田林。 参加者の皆さんは、すっかり、夏の様相で、 着ている服の明度も高い。 ３回目になるが、１回目お休みの人、２回目お休みの人など、 すれ違いになっている参加者もいるので、 名前を伝え合ったり、簡単なエクササイズで、お互いを知る。 グループとしての、親密度が増し、 グループの一員としての所属感が増すことで、 プライベートな話も、すんなりとしやすくなる。 普段は見せないネガティブな一面も、 このグループでなら、安心して開示できる場作りが、 ファシリテーターとして重要だと思うから、 わたしは、いつも最初、遊んでるようなワークになる。 講師という上下関係に位置するのではなく、 常に、ファシリテーターとして、平場の中で、そばにいたい。 すると、予定していたワークではなく、 その場で、必要なワークとなっていく。 参加者の活発な意見や、リアルな日常と照らしながら、 の先にある、の関係に、時間を費やす事になった。 子育てというよりは、 夫婦関係へと、話が発展したのだった。 よりよいパートナーシップとは。。 言葉で、説明するより、 実際に、エクササイズをやったほうが、 手っ取り早く、実感する。 そういう時は、必ずといっていいほど、 突然、エクササイズがひらめいてしまう。 いや、全くのオリジナルではなく、 たくさんの類似したエクササイズから、 今回用に、アレンジしたもの。 洋服で言うなら、セミオーダー。 「自分が相手に出来る事」「相手が自分に出来る事」を、 究極の選択、カード形式バトルで、 ゲーム感覚で対戦した。 そこには、 頭で考えていた答えとは、違った結果や、 新たな課題を突きつけられて、価値観が移層したりして、 参加者のその時に必要な、目前のものがみえてくる。 頭でっかちになることなく、 直近のことから、理解を深めていく。 パートナーシップの難しさは、 パワーストラグルに陥ること。 主導権争いの段階、自分の思いを通そうとしてしまうこと。 もしくは、相手を優先させすぎて、 自分が依存的に、被害者のようになってしまったり、 もしくは、その逆のパターンに、なることで、 相互依存ではなく、偏った依存、 バランスの悪い状態になってしまうこと。 どうすれば。。。 課題を、問題提起をする人がいるかと思えば、 その答えになるような、 次の段階に来ている人の感想が、述べられたりして、 グループの中に、智慧がたくさん存在しているのがわかる。 そう答えは、内にある。 相手との関係で、本当に望んでいる事とは。。 最後に、全員で、人間椅子になって、 依存することのラクさ、依存されてもしんどくない状態を、 実感してもらった。 誰か１人が、負担し、辛苦を舐めるのではなく、 たいした労力を感じずとも、お互いが誰かの役に立っている状態。 相手がしてくれたことを、 価値あるものとして受け取ることで、 それは、可能になってくる。

  2010.06.03

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• <2010年子育てサロン１>2回目「錯覚と思い込み」

  [ママのための簡単な心理学]シリーズ第2回目♪ 初回をお休みしていた人も、今日から参加(*^^*) 人数が多いと、緊張度が高いのか、 お馴染みの参加者も、ちょっと、いつもと様子が違う。 でも、身体を動かしたり、ペアシェアリングなどしてもらうと、 もうみなさん、賑やかで★ 今回のテーマは、「錯覚と思い込み」 まずは、心理学の本などによく載っている、 目の錯覚パズルを見てもらった。 知っているのもあれば、初めて見るものもあり、 知っていても、やっぱり、どう見ても、 同じ長さや大きさに見えなかったりするので、面白い。 わたしたちは、見えないものには、疑いを持つが、 見えるものに関しては、意外とスルーしてしまう。 自分に見えるものを、そのまんま何の疑いもなく、信じてしまう。 だが、見えているものが、本当に真実なのだろうか？ という問いかけから始まった。 ある参加者が、興味深い発言をした。 図に描かれている●を自分自身に例えたのだ。 その２つの図は、どちらも中央に同じ●の大きさがあり、 ひとつは、その●の周囲に小さな・が並んでいるもので、 もうひとつは、その●の周囲に大きな●が並んでいるものだ。 小さな・を子どもたちに、大きな●を大人たちに例えた。 対象となる人物の大小で、自分自身の大きさが違って見えるのに、 ドキッとしたというのだ。 自分自身に対する思い込みと同じだと。 こうして、仕掛けはこちらで用意するが、 参加者自らが、様々な発見をしていく。 他の参加者の気づきから、喚起されて、 自分を振返る材料になったりもする。 Yes,Noと身体を移動させる事によって、 自分の思い込み度をチェックしたり、 その思い込みは、どこからきているのかを、 ペアで聴きあうなかで、また、新たな発見へと結びつく。 小さな子どもたちと、２４時間一緒にいると、 自分のための時間を確保するのは難しい。 たくさんの子育て情報や、周囲の意見に振り回される中、 自分自身がどんどん見えなくなって、 自分が本当にそう思っているのか、 思わされていただけなのかの区別もなくなり、 自信もなくなっていく。 そんな中、少しの間、子どもと離れて、 自分点検をする時間は、貴重だ。 最後のペアワークでの感情彫刻では、 丁寧に、自分に向き合う姿が見受けられた。 シェアリングタイムでの、おひとりおひとりの言葉が、 如実に、その現在地を表明していた。 見たくないと思っていた嫌な感情が、 見てみると、イヤではなくなっている自分に驚いたり、 もう過去のものと、そろそろ大丈夫かと思っていたが、 やっぱり、追体験のように、その時が甦ってきた人や、 現在進行形のもので、 嫌な感情であっても、なお、 頑なに、持ち続ける事を選択してしまう人などさまざまだ。 こうした場があるからこそ、 その時の今の自分が確認できる。 発言が活発になってきて、 ホンネで語り合いはじめているこの場は、豊かで心地いい。

  2010.05.27

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• 2010子育てサロン新講座始まる☆1回目は「潜在意識と潜在意識」

  この春からの子育てサロンは、 「ママのための簡単心理学講座☆」 ここ数年、この講座枠では、 ずっと、プレイバックシアターを続けてきた。 継続参加者も多く、子育てサロン＝みぃしゃ=プレイバックシアターという構図が出来上がっていた。ところが、今年、ちょうど担当者の定年退職を機に、新米ママのための、ベーシックな講座を企画した。企画自体は、前任者との打ち合わせで決定したものだった。春は、ミニ心理学講座、秋の講座から、プレイバックシアターを、展開していこうというもの。プレイバックシアターの講座で育ったママたちは、すでに一昨年、自主グループとして、誕生し、２年間は、わたしも毎月関わってきた。 そして、今年からは、独立して自主稽古が始まったのだった。 授乳期が終わって、ヨチヨチ歩き出した幼子のようだ。 しばらく、そっと見守りながら、新たなママたち層のために、 保育付講座やワークショップが始めての方たちに向けて、 まずは、ベーシックな「こころのお話」 ちょっとした知識があるだけで、 日々の現象に、対応しやすくなる。 １回目のテーマは「顕在意識と潜在意識」 氷山モデルを使いながら、無意識レベルのエネルギーの話にまで及ぶ。 具体的な日常の子育てで起こる、 子どもの困った行動から、 自分自身のよろしくないと思われる、行動パターンまで、 思いをめぐらし、たくさん発言してもらった。 そして、最後には、軽い誘導瞑想。 過去に起きた同じ感情の質を感じてもらい、 その幼い子に、今の大人の自分として、できることをする。 短い時間だったが、人によっては、 深いレベルで、意識変革が起きたようだった。 シェアリングタイムでも、美しい涙がこぼれるシーンがあり、 ゆっくりと、みなさんのペースで、 自分自身を、クリーニングできる時間になればと願う。 秋からの講座では、プレイバックシアターも復活させるので、 人の話に耳を傾けたり、自分のことを話してもいいんだという、 環境づくりを今回は予定していたが、順調な滑り出し(*^^*) 子どもがそばにいない状態で、 自分のことを話すという、その、環境が、 それだけで、ギフトだ。 ６回シリーズ、また、来週が楽しみだ。

  2010.05.20

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• 子育て支援。。プレイバックシアターで☆

  昨日から、 今年1回目の、富田林市での「子育てサロン」が始まった♪ ６週連続講座の第一回目だ。 富田林に通い始めてから、かれこれ５年以上たつ。 その前の週は、 人権協さん主催だったので、 富田林市立児童館隣の建物だった。 人権協さんは、 保育つきのプレイバックシアター1日ワークショップで、 児童館は、保育つき午前中だけのワークショップ。 参加メンバーの中には、重複している人もいる。 公的機関が、主催してくれるので、 地元の参加者は、恵まれている。 このような場が、各地に広がることを、 早急に願う。 今朝ＴＶが、 保育所の待機児童問題で、 せっかくの育児休暇を、早期切り上げする人が急増と、 とりあげていた。 一旦休職をすると、 書類すら目を通してもらえないという。 保育所に預けられないから、働けない。 働いていないから、保育所に預けられない。 フルタイムで働いていても、 保育所が受け容れられないなら、 子どもを生むな、という政策としか思えない。 もしくは、この不況のさなか、働くなといっている。 子育てサロンで、出会うママたちの中には、 育児休暇中の人も多い。 フルタイムの生活に戻ると、全く余裕がなくなるが、 育児休暇中だからこそできることを、 フルで、学んでいるようにも見える。 地域でのネットワークを広げたり、 子育てしやすい環境を整える。 少子化であっても、 育児環境は、決して快適になっているように思えない。 少子化だからこその問題のほうが、 増加しているようにも思える。 プレイバックシアターという手法で、 この子育てサロンが続いているのも、 感情を共有するのが、瞬時に起こるからだろう。 日々の何気ない、家庭の中で起こることを、 単なる愚痴や、怒りの感情の捌け口としてではなく、 そこで起こる感情に、寄り添う。 誰もが経験するであろう、些細な日常で、 日々起こる出来事や、子ども、夫、友人などの人間関係。 演劇という、ドラマという手法によって、 ダイナミックな臨場感が生まれ、 感情移入が、すっと入っていく。 この子育てサロンでしていることは、 日常から離れて、楽しみましょうという事ではない。 子育てについての、講義や説教などしない。 けれど、 楽しみながら、子育てで起こる自分の感情への理解が深まり、 子どもの目線を大事にするようになる。 知識よりも、智慧を。 情報よりも、経験を。 かつて新米ママだった参加者たちの輪が、 新米ママたちをあたたかく迎え入れ、 地域の輪が、広がっていく。 日常で経験したことを、 子育てサロンで分かち合い、 子育てサロンで経験したことが、 日常へと、つながっていく。 今年もまた、 地に根を下ろした、活動を続けていく事を嬉しく思う。

  2010.01.22

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• 気づきのドラマ～プレイバックシアター～１回目

  今年度１回目の今日は、「○○ちゃんのママでないわたし」さて、顔ぶれはというと、新旧入り混じった参加者たち。 中には、２年間、関東に転勤していて、 今年戻ってきた人が、早速、申し込んでくれていて、 懐かしい顔が、嬉しかった。 今日お誕生日という、 １歳になったばかりの息子がいるので、 毎回、参加できるかどうか、不安だといいながらも、 とても、楽しみにしてくれているのが、わかる。 「広報をみて、 ずっと気になりながらも、電話したら、 ちょうど、最後の１名だと言われて、 なんか、わたしも、導かれるように来ました。」 という新顔さん。 「広報がでたら、すぐに電話して、 もう、このサロンが、わたしの生活の一部になっている。」 という常連さん。 「前回のサロンに始めて参加して、目からうろこで、 ちょっと、はまってしまいそうです。 自分の、まだ知らない自分に、出会いたい。」 と期待の新人。 チェックイン(ハロー)のときの、 お一人お一人の、言葉に、みんなが耳を傾ける。 そして、名前を覚えるゲームをしたり、 互いのことを知り合ったり、 表現遊びの中にあって、 最初の初顔合わせの、 ちょっとした緊張から、どんどんほぐれていって、 たくさんの笑顔と、柔らかい表情が、 ママたちを、生き生きとさせる。 あっという間の１時間半が過ぎる前に、 動く彫刻を、４本した。 すでに、プレイバックシアターを経験している人に、 ボランティア(自主的に)で、 アクターとミュージシャンに、なってもらう。 そして、久しぶりの人や、初参加者たちが、テラーとして、 今日の１日を振り返り、今の感じを表現してもらうことに。 「久しぶりで、不安だったけれど、 時間がたつにつれ、なじみのサロンに、解放された。」 「もっと他の人のように、表現したいのに、 まだできない自分に、もやもやしながらも、 この６回の講座が、終わる頃までには、 わたしも、できそうな気がして、楽しみだ。」 「え？？？？これ？？ みんな即興で、やってはるんですよねぇ～～！！」 の第一声から、 「すっごい感動して、今の自分のこころが、 すっごくオープンになっているので、誰に伝えよぉ～～って感じ」 や、 「すごい世界を知ってしまったけど、ちょっと怖い。 自分の内側を、見るって、 目の前に現れるなんて、ちょっと怖い気もする」 と、一言一言を丁寧に、言葉を探しながら口にしたそのまんまを、 動く彫刻でした。 すると、 さっきまでの深刻な表情が、 ウソのように、晴れ晴れと、にこやかになっている。 目の前の表現を見ながら、 「そうそう、そのとおり！」と、 自分の内側を確認をしながら、他の人たちと、目を合わせている。 初回から、 このような、暖かいグループは、 常連さんたちが口にする、「みぃしゃが作り出すこの空間」なのではなく、 明らかに、この参加者一人ひとりが、 かもし出している空間なのだ。 わたしは、ただ、 参加者一人ひとりの、ハートフルなあたたかさが、 この場に出てくる、スペースを、邪魔していないだけだ。 そして、わたしも場の一人として、 そのあたたかさに、包まれて、幸せだ。 チェックアウトの感想に、 「１時間半の講座というと、長いなぁ～～と思っていたが、 この講座は、あっという間に終わったって感じ。 「○○ちゃんのママでないわたし」というテーマだったけど、 保育に預けてる子どものことを、 すっかり、この時間、忘れていた自分に、驚いている。」 まるで、 きつねかたぬきに、耳をつままれたかのようだ。 子どもだけを、中心にした生活から、 自分の時間を、持つことができたママのなまの言葉だった。

  2009.05.22

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• 自由な表現を楽しむ～子育てサロン４回目

  ６回連続講座の、今日は後半。 申し込んでいたのに、やっと今回から参加できた人、 １回目は来たけれど、続けて子どもの熱でお休みしていた人、 すでに参加している熱心な友達に誘われて、途中から飛び込んできた人など、 先週とはまた違う顔ぶれの、新しい空間が出来上がった。 徐々に身体を動かして、ペアでコンタクトインプロビゼーション。 ドラムのリズムに合わせたり、音楽に合わせたり、 ステージ上で、豊かに表現される。 瞬間に出来上がるその美しさ。動き。フォーム。 参加者の言葉を拾い上げると 「感性のふたが、ぱかっと開いた(*^^*)♪」 「自分の中に、ポップコーンのように弾けるわたしを見つけて嬉しい。＼(^Ｏ^)/」 「来週までの一週間に元気がもらえた（≧∇≦）」 「どんどん自由度が増していく┏( ・＿・）┛ε=」 「忙しさでごまかしていたけど、 ずーっと持ってた自分の重い部分をちゃんと確認できた。☆.:*:・:'☆.。.:*・:'・*:・.」 「私の嬉しさを、みんなが本当に嬉しそうにしてくれて、また嬉しくなった。 ＼(^o＾*))／o(*^○^*)o＼((*＾▽^)」 「そうそう！！！そんな感じ！！！！！＼(◎o◎)／！」 「久しぶりに自分のことを語ったぁ～～～～。(〃∇〃) てれっ☆」 「私の落ち着く場所に、新しい人が溶け込んでいるのが嬉しい♪！(*^-^)ノ▼☆▼＼(^o^=)」 「気がついたら、おんなじように動いている自分がいて驚き。！q(≧∇≦*)│」 「身体が軽くなったｄ(^-^)! 」 などなど・・・・ 汗を拭きつつ、水分補給をしつつ、 みんなの蒸気したほころんだ顔が印象に残った。 今回参加できないけど、始まる直前に顔を出してくれた仲間、 メールで連絡を取り合う仲間、 サロン以外で着実に夢に向かって行動し始めている仲間の報告など、 この時間だけでなく、仲間がつながっているのが嬉しい。 サロンの時間中、1Fの保育ルームに通っていた子どもたちが、 幼稚園や小学校に通いだし、子育ての悩みも、新たに展開する。 新米ママたちと一緒に、 この場を大事に思ってくれる先輩ママたちが、つながり、 このママたちの深い愛の連鎖で、 子育て期間を乗り切って欲しいと願う。 先週に引き続き、コーラスという手法で、 語り合い、表現し合い、互いの親密度が増していく。 プレイバックシアターで表現することで、 仲間の喜びは、我が喜びとして体感し、 深刻な状況も分かち合える。 こんな井戸端会議、他には、みあたらない。。(*^^*)

  2008.06.19

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• 他者を意識する～２００８子育てサロン春　第３回目

  あらぁ～、今日のサロンもまた雨！？？って、思ってたら、 みるみる晴れだして！！！！(*^^*)♪ 電車を乗り換え、重い楽器を持って歩いて行くので、 会場に着く頃には、汗だくに。。。 ハワイアンの気分で、ＣＤをセットし、 窓を開けて、空気を入れ替える。 早く来た参加者と一緒に、プレイバック談義をしながら、 楽器や布を並べて、準備万端(*^^*) ３回目の今日、初参加者がいた。 １回目２回目とも、休んでしまっていたので、 エンジンがかかっているこのグループに、合流するのは、 簡単ではない。 そんなことは承知の上で、 その温度差を、メンバーの皆も感じながら、 ウエルカムするこのグループは、暖かく受容的だ。 やや緊張した身体で、見よう見まねでグループのメンバーとともに身体を動かす。 最初は、一般人(!?)にも馴染みのあるストレッチをコピーしながら、 音声と動きを使うプレイバック的な「サウンド&ムーブメント」へと自然と移る。 いつの間にか、 萎縮していた身体が、全身を使って表現している。 グループの力は大きい。 自分ひとりでは、思いもつかない動きや表現、 コピーしたり、ペアでミラーリングするうちに、 身体が、直接反応して、つながっていく。 ２人ペアで「木」の人に「風」の人が、影響を与えたり、 グループ全体で「木｣の人たちに、 さまざまなエレメント(要素)になって、関わっていく。 それらの関わりを通して、いろんな感想が述べられる。 「自分のパターンを意識した」「受身がラク」という人もいれば、 「どう反応していいか、どう反応すべきかを、先に頭で考えてしまって身体が固まってしまった」という人、 「自分の普段の他者との関わりについて、相手に要求していたコトが明らかになった」人など、さまざまな考察が語られる。 一見、遊んでいるだけのように見えるこのエクササイズから、 誰からも教わることなく、自らの内側からの気づきを得る。 この「子育てサロン」は、 初参加者がイメージしやすい「子育てについての勉強をする場」ではない。 机を並べて、誰かに教えてもらって、覚えるという学習スタイルは、 わたしたちは、学校教育という場で、もう充分すぎるぐらいしてきた。 今、現場の子育て中のママたちが、 日々直面する悩みや不安、疑問に応えるには、 ホワイトボードで足るはずもない。 自らの行動を通して、感覚を通して、感じることから、 内側で起こっていることへの洞察から、 自らが発見者となって、自分自身を導くというのが、 この子育てサロンでの、学びのスタイルだ。 う～ん、活字にすると、なんだか難しそう。。 やっていることは、ただただ、動いて感じる。。こと(*^^*) 今日は、全員がショートフォームとして「コーラス｣を演じた。 「コーラス」を日本語で言うと、合唱。 ソロで聴かせるのもいいが、 複数の調和した音声は、美しい。 さまざまな音色で、重厚さや音の奥行き幅が出るように、 プレイバックシアターでいう「コーラス」もまた、 アクターたちが塊となって、身体と音声を使い、 豊かな表現へと観る者を魅了する。 身体のセンサーは、思った以上に信頼できる。 頭で理解したり、解釈したりすることなく、 他のアクターに身をゆだね、 自分の内側から湧いてきたものを制止することなく、 テラーの語ったことを再現する。 プレイバックシアターは、グループメンバーを親密にする。 まるで相手との間に境界線がないかのように、 深いところで、つながっている感覚を味わうようだ。 最後に２グループで、 それぞれ、コーラスのローテーションをしたとき、 面白い現象が起きた。 それぞれのグループで語る、テラーの話は聞こえなかったが、 コーラスで表現される音声や台詞、動きが、 それぞれシンクロしていた！！！ まるで、打ち合わせをしたかのように、 その流れや、テンションが、おんなじだったのだ！！！ 織り成すストーリーの綾を信頼していれば、 小グループに分かれたとしても、 グループの流れは、同時に起こる。 初参加の人の、感動の涙は、美しく、 晴れ渡った今日のお天気に、ふさわしく、メンバーに歓迎された。 次回は、ますます、表現の自由へと展開していく。 楽しみだ。

  2008.06.12

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• 自分の内側を意識する～２００８子育てサロン春　第２回目

  子育て中のママたちと、プレイバックするのは、 大好きだ！！！！ 「自分の内側を意識する」という副題が、 今日はつけられていたが、 ママたちは、内側に敏感だ♪ 洗濯物、生ごみ、電話、、など、 朝の通り過ぎていく些細な日常で、一喜一憂、 それぞれが感じていることが、チェックインタイムで一言語られる。 感情を語るとき、その表情やしぐさは豊かだ。 プレイバックシアターになじめばなじむほど、 テラーとして語っているときでさえ、 アクティングしているかのように、豊かな表現で語られる。 まだ２回目という事で、自己紹介しつつ、どんなメンバーがいるのか互いを知るためのフルーツバスケットスタイル・アイスブレイキングでも、それぞれユニークな自己開示。。「ダイエットしなきゃと思いつつ、子どもが寝た後に甘いものが欲しくなる人！」などと、「～～の人！」といわれて、自分がそうだと思ったら、席を移動する。「少しでも手作りを、とパン作りを始めたが、最近の物価高で小麦の値段が上昇。インターネットで２５ｋｇの業務用薄力粉と強力粉を購入。1kg単位では安いけど、玄関にどんと小麦の山が（￣▽￣；）インターネットで買った事のある人！」などなど、最近の自分がどんどん語られる。 通常は、真ん中のオニにならないようにというゲームなのだろうが、ここでは、全員が少なくとも１度は、真ん中で語る。そんな説明的なことは言わなくても、自然と、みんなが語れるような雰囲気が出来上がっている。互いに関心を持ち、自己開示する場がすでにある。全体から少人数へ、そしてまた全体へと、フォーメーションも自在だ。「靴下が一緒の人」で、３グループに分かれ、今度はそのグループメンバー間で「見た目で分からない共通項」を探す。それは、過去の経験かもしれないし、性質や癖のようなものかもしれない、互いが話せる範囲で、互いを知り合う。外側から見てもわかる反応もあれば、自分だけが知っている内側の感覚もある。それらをアクティングして、他のグループにあててもらう。 「出産の時、痛くても声を出さなかった」というグループの演技を見て、他のグループから「え～～わたし、すごく叫んだわぁ～」という声があがる。「出産経験という共通体験」が、子育てサロンの場なので、すでにここにはある。だが、一様の経験ではない、そこにはたくさんのドラマがあっただろう。わたしたちの無数の経験から、同じだと思われるものを抽出して、互いを感じあう。その他、「打たれ弱くて、すぐ落ち込む」「立ち直りが早い」という性質的なものから、「子どものころ髪が長かった」「生き物を育てたことがある」などの経験など、全員が演技する経験をここでしながら、プレイバックシアターへと向う。前回お休みだった人もいたので、「動く彫刻」というショートフォームのおさらいを全体でして、２つのグループに分かれて、全員がアクター、ミュージシャン、テラー体験をする。互いにアクティングしあって、 井戸端会議とは違う、その共感の中で、テラーはくつろいでいく。 表面的な安全な、たわいのない話だけでなく、 少し内側の、自分でも見るのが怖いと思われる部分も、 くつろぎ合える仲間の中では、安心して自分の味わった感覚に入っていくことができる。 良い悪いの区別なく、感情として、そのまま語られる。 決して心地よくなかったはずの感情も、 語られたことが、ひとたび、目の前で表現されると、 テラーは、その感情から少し離れて、見ることが出来る。 怖い、不安、胃がきゅっとなるような緊張、いらいら、落ち着かなさと、 喜び、楽しさ、嬉しさ、感激、期待、ワクワク、充実などが、 同列に語られる。 同情ではなく共感の中で、 羨望や妬みではなく共感の中で、 ただ感じたことが、そのまんま受け入れられる空間。 プレイバックシアターのリチュアル(様式)が、 ママたちの安全安心の場を作り出す。 やわらかい笑顔になっていくママたちは、美しい。

  2008.06.05

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• 自分の身体を意識する～２００８子育てサロン春　第１回目

  今日から６回、連続ＰＴ講座が始まった(*^^*) 子育てママたちと一緒に、プレイバックシアター♪ 今朝は、激しい雨！！！？？？ この児童館で講師をさせてもらってから、もう４年半になる。 ずっと、晴れオンナだと、皆に喜んでもらっていたのに？？？ いや、心配は無用だった（≧∇≦） 駅に着いたら、小雨になっていて、 講座が終わる頃には、太陽の日差しがまぶしいほどに、晴れた！！！ 晴れオンナ、まだ返上せずにすみそうだ。 久しぶりの懐かしい人、お初にお会いする人、常連の顔ぶれなど、 今回のこのメンバーで、プレイバックを通して、つながっていくのが嬉しい。 チェックインと呼ばれる最初のひと言で、「互いに知っていると思っていた友人の言葉を初めて聴いて、驚いたが、誘ってよかった」と常連メンバーの一人が、自分の番で話す。そういうこと全てを、素直に表明しあう場がここにある。友人同士で来ていても、日常で会うときとは、違った発見がある。 この場を構成しているメンバーの、その豊かさを感じる。 簡単なエクササイズを通して、緊張していたみんなの身体が、どんどんとほぐれていく。 思考に偏りがちなバランスが、身体へとシフトしていく。 反応する身体へと変化していく。 連続講座の初回、独特の空気が、なんとも好きだ。 次回からは、先週の記憶が残っている。 その余韻を引き継ぎながら、ある程度の期待や予測が、 それぞれの中に現れ始める。 初回というのは、まったく未知の感じ。 不安で心もとない感じが、かならずどこかに、場の中にある。 そんな繊細な感じを、大事にしたい。 この感じが、最終回にどう変化しているか。 メンバー間の関係性や、場に対する感じ方の変化が、楽しみだ。 今日のこの１回だけでも、朝始まるときのグループと、帰る頃のグループはすでにちがっているのを、メンバー全員が感じて経験している。不安や緊張が、くつろぎや達成、充実へと変化する事を体験的に知ったのだ。特別の訓練された演劇経験を必要とせず、 打ち合わせることなく、即興で表現するプレイバックシアターは、 既知の概念だけに頼る事ができない。 不安さの中にありながら、不確かさの中にありながら、 それでも前へと、踏み出していく、 その勇気と覚悟は、互いの信頼感を深めていく。 最後に、初参加者たちの感想を、前回のメンバーたちが、「動く彫刻」という、プレイバックシアターのショートフォームで表現した。観終わった後の驚き、感動から、解散後、友人たちからの質問攻めにあう、常連メンバーたち(*^^*)子どもの学校や、スーパーで会うときには、 決して見せないだろう表現を楽しみながら、 次回は、内側へとゆっくりと、意識を深めていく。。

  2008.05.29

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• とうとう最終日・・プレイバックシアター上演

  ７日間の集中トレーニングが、無事終了した 今日はその最終日、 こんなにも参加者に恵まれると、講師冥利に尽きる(*^^*) 幸せな素敵な時間だった。 わたしが、長年イメージしていたことが、現実となって、 目の前の参加者たちが、眼を潤ませながら、その時間を味わっている。 心も身体も頭もいっぱい使った３５時間。。 わたしがプランニングしたにもかかわらず、難しいテーマをいっぱい取り上げて、いったいどうなるのだろうと、この問題に、皆がどれだけどんな風に感じたりするのだろうと、内心ドキドキしていたが、想像以上の反応で、みんなすごい！！！と嬉しかった。そして今日、２グループのパフォーマンスチームで、プレイバックシアターのミニ上演会が、無事開催できた。観客に、前回の受講生たちをゲストに招いて。このサロンでのトレーニング中、予想外の展開や、思わぬ自分にであったり、 きっと、参加者たち一人ひとりは、葛藤もあっただろうに、 今、こうして、マリア様のように、 みんなが優しい笑みを浮かべ、暖かい穏やかな気持ちで、 ここにいるみんなそれぞれを思い合っている姿は、 うっとりするほど美しい。 そう！ みんな、初日に比べて、美しくなってる！！！ 目の前の霧が晴れたかのように、顔が晴れやかに輝いている！！ みんなの変容振りをみていると、 わたしも自分に磨きをかけなきゃ！と、 医者の無用心にならないように、気持ちが奮い立つ。今日は、前回の受講生たちが加わる事で、最終日にこのつながりの輪が、広がっているのを確認できた。 また、次へとつなげたいとみんなが口々に言うのを、 嬉しく聴いていた。ありがとう。みんな。 ありがとう。 こんなに素敵な参加者たちと共に過ごせた時間、 貴重な時間、ありがとう。感謝の気持ちが溢れます。これほどのハートが響きあう空間を、共に創出してくれたみんなに、感謝します。ありがとう。ここにいるみんな。そしてこれまでここにいてくれたみんな。

  2007.10.11

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• 自己一致～伝えたいことと伝わること

  今日の子育てサロンは、日曜日の雨で、運動会が今日に延期になったために、欠席者が続出。ということで、上記のタイトルがテーマだったけど、少し先送り。。。でも、前のホワイトボードにタイトルが書かれてあったので、もしかしたら、みんなの中に潜在意識としてあったのかなぁ～。シェアリングの中で、「わたしが思って表現したのとは、全く違う受け止め方をする人がいるし、一緒に演じた人も、また違って捉えていたらしい事がわかって、伝えたいことと伝わることって違うんですね。」というのがあった。表現の仕方も、感じ方も、皆違っていいんだって、頭で理解していても、実際に体感すると、最初は戸惑いながらも、その心地よさを、じんわり味わっているようだった。正解のない世界、善悪のない世界が、感情の領域だ。誰か他の人になろうとフリをすることで、自己と乖離すると、不一致が大きくなって、他者に伝わるときに混乱が起こる。。他者の感情の大波に飲まれることなく、自分の感情についていって、自己開示する参加者の素直な態度が嬉しい。自己一致については、次回にきちんと取り上げる予定。　　　　　　　　*　*　*　*ところで今日、興味深い現象が起こっていた。グループが、まとまりつつあるという表象だ。今朝、チェックインしてもらうときに、呼び名と、心のお天気模様を一言ずつ、言ってもらったのだが、今日はみんな「さわやかな秋空」か「今朝来る直前、嵐→晴天」という感じだった。遅れてきた人は、その様子を知りもしなかったのに、その後の流れに同調したのか、最後のストーリーでは、まさに、「嵐」のような衝撃と共にどんより重い状態だったのが、「晴天」のごとくすっきりと雲が晴れてきたというストーリーを語ってくれた。テラー自身、そんなストーリーを語るとは、思っていなかったようだった。前回お休みしていて、プレイバックシアターのことも全く初めての経験なので、こんな発言も。「辛いときの自分を演じてもらって、テラーズアクターに申し訳ない」と。「目の前で、なんの打ち合わせもなく、息もぴったりに、みんなが自分のストーリーを演じてくれて、驚いた。」と言いながら、すっきり晴れ晴れとした表情になっていた。その言葉を、グループ全体が暖かく聴いていた。そう、マッサージをした後の筋肉の状態のように、緊張がほぐれて、やわらかく気持ちよく受け止める土壌が、グループとして、出来てきている。今日は小グループに分かれて、ショートフォームをしたので、全員が、テラー体験を出来た。テラーとして語ったネガティブな感情を、目の前にして、にっこり笑顔になるテラー体験は、新鮮だったようだ。そう、たいした事ないと気にしないようにしていても、見ないようにすればするほど、気になるもの。普段表面上、明るくしていると、余計にその見ていない部分が、重く下のほうに沈んでいるのを感じる。それが、目の前で他のメンバーたちが表現してくれると、その感情が増幅されて取り出され、ふっと、軽くなるのだ。問題が解決したわけでもなんでもないのに、気持ちが軽くなっている。そういうプレイバックならではの手法を、今日は、充分に体験してもらった。そういえば、家で書いてきてもらった感想文に、「帰宅すると、身体がどっと疲れてしまうのに、なぜだか、心がやさしくなれて、子どもの話をゆっくり聴け、語りかけられる自分にびっくりしています。」とあった。プレイバックをしていると、その子どもたちの顔まで、浮かんでくるから、ますます嬉しい。

  2007.10.02

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• 最終回は「本当に築きたい関係とは」

  今日は、手話通訳の人が、初回の人だった。親子のような年の差だけれど、一緒に楽しませてもらっていると、挨拶してくれた。じっと座っている講義スタイルでないので、通訳の人も大変だと思う。一緒に動き回ってもらっている。最終回ではあるが、今日使う部屋は初めてのところだった。部屋に慣れるために歩いたのだが、初回と大きく違うところは、回遊魚になっていないこと！初めての人たちばかりだと、部屋を歩くという単純な行為は、回遊魚のようにぐるぐると同じ向きに皆が、無意識に歩くことになりやすい。が、さすが、最終回！何も言わずとも、それぞれが、この部屋の空間を満遍なく使い、意識的に歩いている。こうして、些細な事が、積み重なって、参加者たちの意識が、どんどん変化していっているのを感じるのは、嬉しいものだ。照れや、恥ずかしさや、緊張感を持ち合わせながらも、徐々に大胆に、表現力が増しているのがわかる。最終回の今回は、ペアワークが中心になったが、そのペアをみると、なるほどとぉ～～！と、うなづかずにはいられない、ベストペアばかりだった。この６回の間に、何度となくペアになる機会はあった。できるだけ多くの人との組み合わせを、経験してもらっている。が、さすが、最後だというだけのことはある。自分が一緒にいたい人、ペアになりたい人と、ちゃんとペアになっているのだ。みんな。今回はこのペアで、とても深いやりとりがあったので、こころから大事に思える相手とのワークとしては、最高の相手を、各自が選んでいた。ペアワークでは、言葉を介さないエクササイズが中心だったが、それぞれの世界が成立していて、シェアリングタイムで、互いのペアを紹介されているのを聴くのは、実に興味深く、楽しんだ。同じエクササイズに取り組んでもらったはずなのに、それぞれのペアで、全く経験が異なっていたのだった。実に、面白い。講座終了後、保育の子どもたちをお迎えに行ったあとに、子どもたちをつれて部屋に戻ってきての、座談会。お母さんたちとの学びの輪が展開されている間、担当者は、その保育に汗だくになっていた。ありがとう。お疲れ様でした。子どもたちは疲れ知らずのようでしたものね。参加者の一人が中心となって、インタビュー形式に質問に答える。時には、わたしが答えるのではなく、他の参加者が自分の事例を挙げながら、答えることもあった。このようなやりとりが、わたしは好きだ。講師との線としての１本のやりとりではなく、たくさんの点が交差しあって、何本もの線がネットになって、互いが学びを深めていく。夏休み後の秋からの講座を、みんな、心待ちに、楽しみにしてくれているのがわかる。わたしも、そのときが来るのが、待ち遠しい♪

  2007.07.05

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• 第５回その場で起こっていること

  先週に引き続き、聾唖者の参加者が来てくれた。ただし、手話通訳者は今回初めての人だった。どうもわたしは、みんなが使う聾唖者という言葉に馴染めない。きっとそこに、排他的な歴史的背景を、勝手に想像してみてしまうからなのだろう。むしろ聴覚障害のほうが、差別用語であったりする。ま、この論議はさておいて。いや、隠された事実として、このことが影響していたのか、今日は、ショートフォームのジャックに取り組むことになった。かなり丁寧に、実験的なエクササイズも取り入れた。参加者が、子育て中のママたちということで、共通の悩みも多い。不特定多数の無責任な、これこそが正義だと善意を持って言う不気味な声、その社会を代弁するかのような状態を、再現してみた。とても興味深い結果となり、世間の声をするアクターも、その声を聞くアクターも、見ている観客たちも、それぞれの内側がたくさん動くことになった。内側で起こっていることと、外側で起こっている事実。シェアタイムで、たくさん言葉が飛び交っていたが、聾唖者の彼女の発言のときになると、手話通訳者が声に出す前に、瞬時にわたしたちに伝わっているのが、印象的だった。その表情、手の動きから、ダイレクトに感じられる。この輪の中に彼女がいることは、他の参加者にとって、かなりの影響力だ。「素晴らしい出会いと、こうして分かち合いができることが嬉しい」と、シェアしてくれる参加者もいた。終了後、先週からの途中参加者である、聾唖者の彼女を中心に、質問タイムが始まった。保育で子どもをお迎えに行く人たちは、その場にいられなかったので、気の毒ではあったが、すぐに帰れず、ずっと教室に残っている人たちと、放課後授業の始まり。手話通訳の人には、聞きなれない言葉がたくさん出てくるので、通常の手話通訳とは違って大変だったと思う。ワークを振り返りながら、たくさんの疑問や、理解を深めるための質問が相次いだ。それを参加者の一人が、板書していってくれる。音声よりもそのほうが助けとなることを知って、即動いてくれていた。それは、わたしたちにとっても、わかりやすいものになった。ちょっとした学びの輪が、またしても出来上がった。気がつくと、１時間の講義。みんな熱心だなぁ～～、感心する。こういう受講者たちがいるから、補足解説にも熱が入る。エンパワメントの本来の意味から、ギリシャ悲劇まで、あらゆる分野にわたり、プレイバックシアターのもつ可能性や、その威力について語る。とても終わりそうにない。これはとてもいい機会だった。この質問インタビューをまとめれば、立派なレジュメとして、参考資料として、きっと役立つに違いない。Do→Look→Think→Groｗ今、４年目を迎える子育てサロン。今年は飛躍的にGrow する年なのかもしれない。

  2007.06.28

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• 何が伝わっているか

  先週の子育てサロンは第１回目「グループの中のわたし」で、２回目の今日が「何が伝わっているか」う～ん、なんでこんなタイトルつけたんだろう～～～？誰が、つけたんだぁ～～～って、始まる直前に悩む・・・悩む・・いやいや、わたしに決まってるのだが。。行政のお仕事に限らず、企画モノは、実際に当日参加者と顔を合わすときと、企画段階では、ズレ、時差がある。で、わたし自身も、半年も前のわたしとは、やっぱり違っている。タイトルをじぃ～～っと、ながめながら、でも、当日の朝の参加者の顔を見て、そのときにしか、起こることは起こらない。学校や園の行事と重なって、今日はとてもコンパクトなグループになった。それも、何か、凝縮された味わいを引き出す要素だったのかもしれない。前回「グループの中のわたし」では、全員が欠席することなく顔をそろえる事ができた。参加者の中には、名前と顔を確認してから、園の行事に走っていくなど、それぞれがこの場に居る事を、選択した貴重な時間だった。今回はコンパクトなグループながら、やむを得ず、不参加の連絡をいただいている人以外に、３０分だけ参加して、走っていく参加者や、他の予定を早く切り上げて、３０分遅れて駆けつけた参加者もいた。それぞれが、かなりの強い意志を持って、この場に居ようとしているのが伝わってくる。簡単なシンプルなワークで、「感情移入しすぎて、涙がとまらない」人や、「これはわたしにとって、危険なワークだ」とエッジを感じ取った人など、この参加者たちの、人間の奥深さを感じる。たった一言を相手に、伝えるだけなのに、言語以外の多くのものが動く。感謝の言葉、謝罪の言葉、「ありがとう」「ごめんなさい」後半は、言葉を使わず、音で楽器で表現するワークになった。ある参加者が言った。「わたしの周りには音楽の専門家が多いせいか、楽器を手に取るのを躊躇していたが、こんな風に、自由に触れる場所があるって、いいな」と。そう、「専門家」といわれるひとたちが、はびこっている現代社会。音楽も演劇も、プロだけの限られた人たちのものになってしまった。おかしい。もともとは、太古の昔、そんな専門家など居なかった。嬉しいとき、嘆くとき、音楽や演劇は癒しとなって、喜びを増幅させて、誰にとっても、もっと身近なものであったはずだ。専門が細分化されて、医者は、違う科のことなど、さっぱりわからない。同じ人間の身体を扱っていながら・・・そうして、専門家が増えるたびに、わたしたちは、切り離され、バラバラにされる。つながりは、切断されて、子どもたちが、安心して、世の中へと飛び出すのを阻まれてしまう。つながりを再び取り戻し、自由に自発的になる環境を復活させる試みが、「プレイバックシアター」のこのような場であれば、嬉しい。他の参加者が口を開いた。「プロの演奏家が奏でるよりも、こうして直接目の前で聴くほうが、断然伝わってくる。」と。そう、目の前の人のために、その人の言葉を感じ取りながら、楽器を選び手に取り、誠意を持って奏でる音には、プロが真似できない、その人の存在そのものが音の振動とともに、伝わってくる。プロのシェフもかなわない、家庭の料理。大切な家族のための手料理は、同じ素材であっても、伝わるエネルギーは違ってくる。子どもたちの細胞の一つひとつに、身体が喜ぶ毎日の食事。大事な子どものため、大切な夫一人のための、専属のシェフ。そんなお母さんの存在は、家族にとって、とてつもなく重要だ。ママたちの笑顔のために、この子育てサロンが、一役を担ってくれていたらと願う。

  2007.05.31

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• グループの中のわたし

  毎回思うのだが、初回というのはいいものだ。ちょっとした緊張感と、期待感と、そして、最後の表情との変化が、楽しめる。終わってから、常連組みの参加者の一人が言った。保育つきの講座なので、早くお迎えに行く人たちが帰った後、子どもが幼稚園や小学校に進級したお母さんたちが、輪になって、ちょっとした座になったのだ。「はじめてくる人を見ると、何年か前のわたしが、そこに居る」と。そのときを通過して、味わったものだけが、その微細な内面を、測り知ろうとするのだろうか。「固く閉じられたこころの窓を、ノックしたくなる。」と。「わたしが、ノックされて、少し開き始めると、世界が変わって、見え方が変わって、楽になったように。」と。一同が、うなづきながら、同様の感覚を持っているようだ。もちろん、こじ開けようという乱暴はしない。待っている人に、こちらから、ちょっとノックする、という働きかけをしたくなっているというのだ。その言葉を言ったお母さんは、数年前、講座の中で、皆が当たり前にやっている事を、一緒にすることが出来ないと、輪から外れて涙していた事が、あったのだ。その同じ人が、自分から、「いいんだよ、大丈夫だよ。」と言ってあげたいと言っている。自分が経験したからこそ、そして今そこから抜け出して、その頃の自分を、温かいまなざしで見ることができる。そんな先輩ママたちは、素敵だと思う。講師として、リードする立場ではあるけれど、参加者一人ひとりが、有能なファシリテーターだ。他の参加者をよく見ていて、その変化をしっかりと感じている。それぞれの変容振りを知っているからこそ、今現在の状態だけを見て、簡単にその人を判断したり、裁いたりしない。今は、そういう状況で居るだけなのだと、その人が、今の常態を充分に生きていないとしたら、本来のその人が引き出されるように、互いをホールドしあう関係性。同期の人、２期の人、３期の人、そして今日からのニューフェイスたち。それぞれが、ひとりでなく、共にサバイブしてきた。それぞれ違う人生であったとしても、大変な時期を一緒に通過してくると、戦士のように、信頼しあう強い絆で結ばれる。それぞれを讃えあう姿は、美しい。

  2007.05.24

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• どこから来てどこへ行くのだろう

  今朝のｋｏｋｏｒｏほぐしワークショップでは、久しぶりに、石を使ったワークになった。チェックインをして、みんなの言葉を聴いたら、急に石がひらめいた。あれ？ずいぶん使っていなかったからか、インスピレーションを抱いた石たちが、どこにいるのかわからない。どこかに移動してしまっているのだろう。探せなかったので、ちょっと予定ではないけれど、このきれいな輝石たちを使うことに。探している途中で、ふと、その輝石たちが呼んでいるような気もした。結果、それらの輝石たちが、大活躍してくれることに。今日は、わたしも含めて、みんな初対面のメンバー構成になったが、参加者の名前を覚えるよりも、それぞれが手にとった石の名前のほうが、しっかりと印象に残るほどの存在感になった。それは、同時に、その石を手にしている人と重なって、その人を見ると、石の色や形や微妙な傾きや透明度などが、即座に思い出される人をじろじろ見るよりも、石を観察するほうが容易だ。、語っている間中、石を凝視し続け、さまざまな角度から観察し、手に取ったときには気づかなかったことを、他の参加者とともに発見する。それは、時には、用意していなかった言葉が、不意に出るように、今まで自分だと思っていた、その概念すら、油断させて、石が語らせてくれることがある。口から飛び出した言葉に、自分でもびっくりするというように。そんなハプニングに、みんなして、のっかかる。その行く末が、どこにいくのか。無責任に、オーセンティックに。まるで、アクロバットのように、石たちが組み合わさる。それは、見事な絶妙なバランスだ。緊張したり、戸惑ったりしながらも、繰り返すごとに、容易く、コツを得てくる。全く持って困難だと見えたことが、まるで、なんでもないかのごとく、ぽんと、すわる。え？どうやらわたしたちは、石からもっと、学ぶ必要があるようだ。石を手に取りながら、わたしたちに主導権があると思うのは、大きな誤算だ。困り果てたとき、謙虚になったとき、石は、教えてくれる。本当のわたしが、望んでいることを。意外なメッセージほど、その意味は深いのだろう。

  2007.05.22

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• 全身で表現しよう

  子育てサロン４回目。開口一番、昨日子どもと一緒にトランポリンをして筋肉痛とか、昨日子どもと一緒に縄跳びをしたけど、明日筋肉痛かも。。。などなど、身体に関する話題。中には、年を感じる発言も。あのぉ～～～、わたしよりも若いママたちに言われても２０歳以上離れた子どもたちと比較しちゃ、そりゃ、身体が持たないでしょ。。ママたちは、それでなくても大忙し。。今朝は、リラックスしたからだと、ストレッチ、そして、徐々に全身で表現していく。砂漠を歩いたり、さんご礁の水の中を散歩したり、マフィアになったり、女子高生になったり。。イメージをフルに使って表現していく。次は、ステージで。ファッションショーで、モデル体験。チームに分かれて、チアリーダー合戦。ママたちの、輝く瞬間、素敵な笑顔は、日常の役割をすっかり取り払っているかのようだ。汗ばむほどに、全身を使った後は、コーラスでまたまた、フルに動く。身体が接触しながらのアクティングは、互いのエネルギーを交換し合い、より表現が増幅される。公園での出来事家の中での出来事スペシャルな昨日繰り返される自分の行動などなど、日常の何気ないけれど、誰もが経験したであろうその心情が、増幅され表現される。はらはらしたり、もやもやしたり、やきもきしたり、がっかりしたり、ほっとしたり。。日々過ぎていく毎日、繰り返される毎日の中にあるエッセンスは何だろう。ふとしたときにアルバムの中の写真を見ると、懐かしくその時のことが思い出されることがある。ときには、新たな発見があるかもしれない。プレイバックで表現したり、観たりして、言葉だけで伝わる以上のものを、みんなで共有するのは、そのアルバムを共有フォルダに入れているかのようだ。お互いにフォルダの中身を観ることで、ひとりだけでは決して味わうことのない、喜びや悲しみを共に感じることになる。子どもという、一筋縄には行かないトリガーによって、思わぬ感情が、浮上してくることがある子育て期に、このような場がそばにあるのは、素晴らしい。「わたしは、人に触られるのがイヤなんです。」と、もう随分前になるけれど、初めて参加したとき発言した人が、「人と触れ合うって、いいもんですね。」と今日、柔らかい表情でコメントしたのが印象的だった。

  2007.02.08

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• 他者の声に耳を傾ける

  このクラスの共通項は、「子どもがいる」だが、それ以外にも、たくさん共通項があるはずだ。ほとんど全員とペアになりながら、共通項を見つけては、「何たる偶然！！」と大声で喜び合う。わたしたちは、別々の身体を持ち、別々の人生を歩んではいるが、何かしら、つながっているところがある。それらの確認の後は、リテル。Ｒｅ－ｔｅｌｌ。再び語る。思い出しながら、言葉を捜しながら語った後、自分のことのように語ってもらうのだ。前回も、語りなおす体験をしてもらった。ペアになった人のいいところを、自分のことのように語り紹介するというもの。今回は３人グループで、観客がひとりいる設定。感想の中に、同じ１分なのに、全然長さが違って感じられたというのもあった。話し手の聴き方が、観客として聴くときと自分が演じるときとでは、全く集中度が違うというのだ。そう、この「聴く」という体験を３回にわたり、丁寧に体験する。来週からは、表現することをもっと思いっきり体験してもらう。プレイバックシアターの特徴としては、聴いたことを、そのまんま表現するということ。批判したり、助言したり、あらゆる操作を加えないで、ただただ、再現する。プレイバックする。Play-back。手のひらで他者を聴いたり、様々なアクティビティで身体を動かした後、ストーリー。アクターやミュージシャンの前に、真っ先にテラーが決まる。それは、先週末の出来事。子どもとの、ほんの些細なやり取り。つい対等に、責める口調で叱ってしまったら、子どもは、予想外に深刻に事態を受け止めていた。その小さなこころの痛みや悲しみを知って、驚いたというストーリーだ。子どもの年齢はそれぞれ違っても、子どもが、大好きなお母さんとお父さんを思う気持ちは、変わらない。そのけなげで、愛おしい存在を、皆で再確認する。子どもは怒られたから、泣いているのではなかった。大好きな愛するお母さんを悲しませた事で、自分自身を責めていたのだ。自分のせいで、大好きなお母さんとお父さんが、とんでもない関係になったらどうしようかと、心配でならなかったのだ。このようなストーリーを皆で共有できるこの場、子育てサロンは、井戸端会議の現代バージョンの進化系だ。PS.前回、自信無げに涙した新人さんは、改名して今回臨んでくれました(*^o＾*)先輩ママたちの、温かいエールが届いたようで、嬉しい♪

  2007.02.01

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• こころの声に耳を傾けよう

  先週から初参加の人たちは、まだ緊張のどきどきから始まる。先週お休みしていた人は、まったく白紙の状態だが、チューニングが早いのか、期待の新人だ。前回初参加で、「表現することが下手だとわかった」なんて、コメント残して帰った人が、なんのことはない、今日は自由に表現していた。改名までして。「表現することに、下手とか上手いということに捉われることが、自分を不自由にしているのだと気づいた」ということだった。継続クラスに関わると思うことだが、大人も子どもも、その変化は著しい。特に、最初にコメントするような内容というのは、大抵、逆説的結果になることが多い。だからわたしは安心して聴いている。ネガティブな内容を口にする参加者は、信頼できる。その時その人がそう思っているという事実を、隠さず伝えてくれることが嬉しい。保育に関わっていたとき、毎年繰り返される光景があった。最初、お母さんの後ろに隠れて、自分では何もできないと、不安でずっと泣いている子どもがいる。大抵そういう子は、納得できないと、てこでも動かない強い意志を持ち合わせているものだ。つまり実際には、全然弱くはなく、その逆なのだ。いざ納得して、自分の力を信じ、人と関わる歓びを感じるようになると、表現内容がまるで反転するその様変わりを、驚きと共にたくさん見てきた。そういえば、前回秋コースで、言葉で表現するのが苦手だと、ホントに辛そうにしていた人が、流れるような美しい語りを即興で演じ、みんなをあっと驚かせた。苦手を克服するというよりは、苦手だと思い込んでいるフィルターが、いつの間にか消えて無くっているとき、自分も知らなかった能力が、発揮され始めるのだ。「怖いよ。できないよ。」と思いっきり泣いている子ほど、豊かな感受性を発揮して、リーダー的存在になっていくのをわたしは見てきた。プレイバックシアターとして、舞台で表現するという段階までに、さまざまなアクティビティやエクササイズをする。そこでもう十分に、その人たちが、どれだけ表現することに長けているかが、感じられる。本人たちがなんと言おうと、どう思い込んでいようと、何の心配も無い。何気ないしぐさ、表情、反応、声のトーンや大きさ、ありとあらゆる表現が、その人をかたちづくり、あらゆる情報を伝えている。この場が、安全な場であると表現していい場だと、わかりはじめると、だんだんに、箍をはずして、徐々に表出してくる表現もある。社会的圧力(もう大人だから、女だから、母親だからなどなど）を全く受けずに居る人は少なく、大抵、なんらかの諸事情も加わって、表現することなく、封じ込めている部分は、大なり小なりあるものだ。今自分が感じている、そのドキドキ感が、目の前で表現される「動く彫刻」。経験者が、リラックスした状態で、舞台に立ち、即座に表現する。「そんなこと、どうしてできるのかわからない。」「すごい、わたしにはできない。」当然の反応の後、プレイバックシアターの仕組みが、伝えられ、アクター経験をする。全く初めての彼女たちは、見事にアクティングして、テラーの笑顔を生み出し、心の内側を表現することに成功する。なんともプレイバックシアターは、不思議なツールだ。こころの声に耳を澄まし、自分自身によりつながりながら、他者のこころの中とも、つながっていく。終わったあとも、児童館の前の公園で、参加者たちの輪が残っていた。プレイバックで時間を共有すると、他人事ではなくなっている。たくさん涙を流した先輩ママたちが、今涙している新米ママを、暖かく包む場のそばで、子どもたちが無邪気に遊んでいた。

  2007.01.25

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• 身体の声に耳を傾けよう

  いよいよ、「子育てサロン」の新学期が始まった！！新入生も増え、留学していた生徒が復学し、次の留学先が決まった生徒も居るという、にぎやかなクラス。クラスというより、学校のクラブ活動と言った方が、ぴったりくるかも。そう、今の３年生が入学した頃が、なんとも懐かしい。彼女たちも、わたしも、若くて、初々しかったなぁ～～(*^-^*)と。たくさんの戸惑いや葛藤から、逃げることなく、クラブを続けてくれた３年生。繊細な新入生を、暖かいまなざしで見る３年生。きっと、自分自身の当時を重ね合わせているのだろう。「子育てサロン」に参加している人の年齢も様々なら、子どもたちの年齢も様々だ。この縦のつながりは、とても貴重だとわたしは思う。効率や生産性を求める資本主義的発想は、できうる限り同質のもの、均一化を図ろうとする。人間に対しては、それが全く当てはまらない。学力をつけるために、同じ年齢で学ぶ。という学校教育とは異なり、子育て、己育てのように、育まれるものは、一方通行では、学べない。互いの経験が、影響を与えあうので、異年齢なほど、豊かになる。３年生は、いきなり３年生ではなく、１年生は、ずっと１年生ではない。その互いの存在があって、自分の存在が確認でき、その時点での自分を、十分に発揮することができるのだ。興味深いのは、呼び名！前回のクールで、改名した人が続出した！！そして、今日の終わりに、次回は改名すると宣言する人も。楽しみ♪今の自分にぴったりくる名前に、自然と変化していく。着慣れた洋服でも、成長と共にサイズが合わなくなれば、新しいのが必要なように。人によって、最初から大きめの服を用意する人もあれば、限界まで小さな服を着続けるなどの違いはあるにせよ、いずれ、ぴったりな洋服の着心地を、知るときがある。わたしは、その目撃者であり、証人である。ついでに、プレイバックシアターというツールを提供する。「今日は、いわゆるプレイバック的なことをしなかった」と言ったが、プレイバックの種の部分、大事な核はしっかりとていねいに、味わってもらった。激しい動きの後の静止によるエネルギーを、じっくりと身体で味わったり、イメージを豊かに遊ぶこと、身体的に接触していなくても、空間があったとしても感じること、伝わることなど、なぜ、プレイバックシアターがこんなにも深い癒しにつながるのかという、秘密の種をひとりひとりのなかに、ポンと撒いた。この後、どんな風に、それぞれの中で芽が出て、花が膨らむのか楽しみだ。(*^-^*)

  2007.01.18

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• メッセージを貰って

  あぁ~とうとう最終回！といっても、また１月から６回シリーズが始まるので、一旦、冬休みでお別れぇ～～という感じなのですが、締めとして、再会するまで、お互いにギフトを貰いあう。言葉と、音声と、身体表現。。。ひとりひとりから、そして、集合体としてみんなから。プレイバックシアターという手法で、エクササイズしたり、表現したり、伝えたり、心を開いて、身体を開いて、この場がより豊かになっていく。今回のシリーズで、初めてプレイバックに触れた人は、まだまだ入り口で覗き込んでいるような状態で、もっと奥まで、入り込んで楽しみたいと話してくれた。そう、なかなか、奥深くて、いつまでたっても、ずっと奥へと模索や探求は果てしない。プレイバックシアターが奥深いというよりは、わたしたち人間の存在が奥深く、そう簡単にわかってしまうものではないからだ。週に一度、子どもたちの成長と共に日々を忙しくしながらも、集い、笑い、涙し、それぞれの居所を確認しあう。その粉飾を必要としない場の中で、自分自身で居られる空間として。１回限りのワークショップとは違い、回を重ね、変化を共に感じながら、お互いが影響しあっている関係性に実りを感じる。一人ひとりへのメッセージからも、それほど意識しなくても、その人を、いつの間にか、よく観察しているのがわかる。その深いまなざしで、愛を持って他者を見る眼は、美しい。最後に、わたしを、一人ひとりにアクティングしてもらったら、いつものママたちではなく、わたしがそこにいた。わたしがいっぱいた。ママたちの表現力の豊かさは、すごい！！みんな、すっごい、クリエイティブで、アーティストたちに囲まれて、幸せだった。子育てママたちの、普段とは違う顔が、はっきり見えた。ミュージシャンの感性も素晴らしく、みんなも、絶賛！！来年からのこの講座、いよいよカンパニー結成に向けて、楽しみになってきた。ママたちのカンパニーが、学校へ出前に行くのも、そう遠い話ではなさそうだ。

  2006.12.07

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• あったかいね。。

  残り今日を入れて、後２回。あぁ～～、今回のコースでは、あんまりプレイバックをしていないような気がする。。この時期は、幼稚園や学校の行事が重なっていたり、親も子もどちらか風邪で動けなくなることも多く、毎回の欠席者が、交代するかのようで、連続して積み上げる事が難しい枠組みになってしまった。とはいえ、エッセンスは、充分すぎるくらい、この場で共有されている。今日は、５本ストーリーをした。参加者それぞれがストーリーの主人公としてテラーになり、テラーズアクターになり、主要な登場人物になり、ミュージシャンとして表現し、観客としてストーリーを味わう。他人の家庭の出来事なのに、どのポジションに居ても、自分に何の関係もないものとして聴く事などない。それぞれが、それぞれのポジションだからこそ観える世界を味わう。テラー席で語った後、自分のストーリーを見入るテラーの表情は、ぱぁ～～っと、頬が紅潮し、高揚する。「え～～っ、何で知ってるノン？まるで、わたしの家の中、みてたみたい！！」と驚愕の面持ちで、「さっきはそこまで言わなかったけど、○○（テラーズアクター）が言ったこと、そのまんまやねん。」と、アクターが思わずついて出た台詞と同じことを言っていたり、していたのだと話す。また、「客観的に見ることができて、まさにわたしはあの時そうだったんだ！！と感情が再び蘇ってきた。そのことで、今は何か違う感じがしている。そんなわたしの感情を、**ちゃん(テラーズアクター）がしてくれた事が、申し訳ないくらい有り難い。」と口にするテラーも居た。**ちゃんは、声が震えるほどの白熱した演技だった。いや、演技というより、そのものだった。「こんなこと、人に言っても、わたしの気持ちなんて、わかってもらえないと思っていた。」「何かを言ってくれるより、ただそのまんまを演じてくれる事が、すごくこんなにも嬉しい。」テラー席で味わうギフトは格別だ。アクターとして演じる事によるギフト、観ることで降ってくる智慧、それぞれの感想もシェアしあい、「プレバックは不思議。不思議につながっている」と口々に語られる。本来わたしたちが、つながっているということを、再認識させてくれるのが、プレイバックシアターなのだろう。プレイバックシアターがつなげたのではない。つながっていると感じているのは、その言葉を発した参加者たちに他ならない。プレイバックシアターが、その実感を深め、確実なものとして感じさせてくれるツールとして、これからも、いろんなところで使われていくといいねと、参加者たちからの熱い実感と共に、熱意が語られる。プレイバックシアターの奥深さに、興味を惹かれてくれるのは、わたしにとって単純に嬉しい。自分自身が楽しむだけでなく、提供する側への試みを、検討し始めているのが、ひしひしと伝わってきて、その真摯な態度に、胸が動かされる。

  2006.11.30

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• 見えない存在

  曇り空から、一転、晴れ晴れしい一日の始まりだ。痛いほどの日差しは、部屋の隅々にまで入り込み、明らかにする。引越しの話題が出たが、クローゼットの奥に思わぬものが出てくる事がある。大事に隠していたモノから、すっかり忘れてしまっていたモノまで。今日のサブタイトルは、「ゴーストのいる関係性～みえないけれど、確かにそこにある違和感」タイトルが喚起するのか、メンバーによって喚起されるのか、ワークの中でシェアされることは、深く、叡智に富んでいる。ほんのわずかなエクササイズからも、たくさんの気づきがシェアされる。参加者からの言葉こそ、学会レベルで話される事だと思える。トランスパーソナルな内容など、体験に基づき、人生をかけて紡ぎだされる言葉を、聴かせていただける幸せを思う。個人的なストーリーが普遍性を持つことを実感する瞬間だ。シェアリングで、噴出しそうになるストーリーがあった。プレイバック的な直接的なエクササイズはまだだったが、ちょっと飛ばして、テラー席に招く。アクターやミュージシャンの席に、自然と動いてくれるメンバーだからできる事。それらは、決して手放しで喜べる内容でないが、たくさんの涙と共に、それまで抱えていた圧力を観ることで、その場にテラーだけでなく、暖かいハートがよみがえり、テラーの強さを見て、勇気づけられもする。その美しい光景をシェアする仲間のいる、子育てサロンのママたちが、次への展開へと、それまで沈静していた火山が活性化してきたようで、頼もしく熱い鼓動を感じる。

  2006.11.09

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• 新しいグループで

  昨日は治療院で手当てしてもらっても、昨夜恐ろしいほどの身体の痛みで、凹みそうになっていたと言うのに、今朝は、いつもよりも早起きだ。秋からの連続講座がはじまった。参加者名簿の事前連絡がなかったので、どんなメンバーがいるか、わくわくどきどき。朝からお天気もどんどんよくなり、わたしも元気になっていくのがわかる。朝食もばっちり食べて、エネルギーは充満している。なにより、ひとりひとり素敵なママたちに会えて、「気」がどんどん回っていく。起きる予定の時間まで、論文チェックをしていたせいか、ひとつひとつのアクティビティや感想に対し、いつもよりも丁寧に、かなり付加情報や豆知識的を、普段よりもたくさんしゃべった気がする。今回、プレイバックシアターを聴いたことも観たこともない人たちと、前回からの連続参加の人たち、このMixing具合が、ちょうどのバランスだ。今日１回目のこの雰囲気、実にいい！！欠席の方もいたけど、このメンバーで、これから６回プレイバックシアターをするのは、楽しみ（≧∇≦）ぃ～～～♪

  2006.10.12

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• 新しいわたしと共に

  とうとう、最終回！あ～～、伝えたいことはたくさんあるのに、もう終わってしまう～～～。。。また１０月からも継続するので、夏休みに入るだけ、中休みというところなだけど。そう、しばらく会えないので、今日は、みんなにお土産を持って帰ってもらおう。大事にしたい、胸が温かくなるような、ストーリーを。ウォームアップは、回を重ねるごとに、熱伝導率が高くなってきて、早い早い！まずは、リラックス。早速昨夜のＷＳの要素を一部取り入れる。そっくりそのままではなく、わたし流に、語りかける言葉も、わたしのもの。昨夜の感覚がまだ残っている、わたしの身体を感じながら、言葉をつむいでいく。柔らかい身体を感じてもらえるように、自由自在に動けるように、自分ひとりの身体を味わった次は、他者とも関わわっていく。ペアからグループへ。その流れは、今日終わる時間に、感じているだろう参加者の状態から、テープを逆戻するかのように、今必要なアクティビティが、次々に現れる。感覚としては現れるなのだが、全体図が見えないナビに頼るのではなく、頭の中の地図を楽しんでる感じともいえる。毎回、同じルートをたどるとは限らない。むしろ、おんなじじゃ、つまらないとさえ思うわたしが居る。ＷＳを重ねるほどに、その地図は詳細なものへとなっていく。今日のこのメンバーで、この時間内で、今日のこのコンディションで、その目的地に行くなら、さあ、どのルートを通ろう。ワーク中、メンバーの状態を見ながら、現在地を確認する。ショートカットコースが可能かどうか。もしくは、時間をかけてでも、そこで散策したいかどうか。時間軸とは別の、地図が頭の中にあると、ファシリテーターとして、くつろいでいられる。地図はあっても、それは常に更新されるもの。地図とにらめっこしながら、歩いていたって面白くない。事前の、緻密なルート計算なんて手放して、変化する街並みを、新鮮な発見と共に楽しむ。ふふ。楽しいっ♪幸せだぁ～～～(*^_^*)メンバーの情報がたくさん増えると、そのメンバーと共に行きたい目的地も、たくさんリストアップされる。ここにも来てほしいし、あそこものぞいてほしいし、むこうにも素敵なところがあるの。と、いろんなところを案内したくなる。今回から参加したメンバー、前回から参加したメンバー、前々回からのメンバー、そして、プレイバックをする前からのメンバーたち。２年３年ずっと継続してかかわっているメンバーたち。今回は事情があってパスしている人たちを、いつだって迎え入れられるメンバーたち。それぞれの間に多少の温度差はあるだろうが、このメンバーたちで構成されているこのようなグループに、わたしは、特別な愛着を感じている。さぁ、グルーピングしたメンバー間の息も合い、アクティングモードになってきたところで、その人のためのスペシャルなストーリーをプレゼント。プレイバックシアターでは、テラーが語ったことをプレイしてバックするのが、基本。今回は、テラーは何も語らない。アクターたちが、テラーのために、ストーリーを用意する。それだけの関係性が、充分にできている。テラーには、別室で待機してもらって、アクターたちが相談する。テラーを象徴するような、みんなが周知の、よく知っている物語をプレゼントするのだ。準備ができたら、テラーを招きいれ、テラーのためのアクティングが始まる。ギフトされたスペシャルなストーリーは、ほかのグループが何をしているか知るよしもないのに、全員違うストーリーだった。「ウサギとカメ」のカメ、「となりのトトロ」のサツキちゃん、「アラジンの魔法のランプ」のジャスミン姫、「白雪姫」「ピーターパン｣「魔女の宅急便」「織姫と彦星」などなど。こんなにも真剣にその人のことを考えて、その人のために演じるのは、今までにない経験だと、口々に語る。ギフトされたストーリーから、自分を新たに発見し、他者にも深く視線をおくり、スパイダーウエブのピンクの毛糸でつながりを再確認。一人がサインを送ると、みんながほとんど同時にそれを感じる。ぴんと張られたピンクの糸を指に感じたあとは、「にじ」(新沢としひこ作詞/中川ひろたか作曲）の歌で、エンディング。みんなの声のハーモニーが、気持ちいい。♪ラララ　にじがにじが　そらにかかってきみのきみの　気分も晴れて　きっと　明日は　いい天気　きっと明日は　いい天気～♪こんな日の雨は、気持ちがいい。

  2006.06.22

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• 多様な表現方法

  前回、小グループに分かれてもらって、全員がテラー、コンダクター、アクターを経験してもらった。その中に、「ひとりでアクティングするのは、心もとない。」「もっと他の人と一緒にアクティングしたい。」「ひとりだとアイデアに詰まる。」などという感想が出ていた。もちろん全員がそのような意見なのではなく、「ひとりだと気が楽だった。自分だけでいいので自由に出来た。」などの感想もあった。そのどちらかが正解というのではなく、同じような体験をしたとしても、それぞれ全く違って感じられるというだけ。そこで今回は、以前、時間の都合で〈コーラス〉という名前だけを伝えていた手法をすることにした。ひとりで責任を負うのではない、お互いにオファーを出し合いながら、お互いのエネルギーを感じながら、まるで５人がひとつの有機体のように、変幻自在に動く。アクターたちも、回を重ねるごとに、自由度が増し、思考の観念から外れて、声と身体で表現の限りを尽くす。５人がアメーバーのように動くことに、安堵を感じた人も居れば、ほかの人とあわせることが難しく、すごく神経を使った人も居た。西洋的アイデンティティの確立を求められる現代の我々にとっては、個はバラバラのものとして存在するのであって、個をなくして、自我を取り払って、一体化するというコーラスという手法に困難を感じるのも、無理はない。しかしながら、その表現方法が、テラーに与える影響、効果が計り知れないことも、皆今回体験した。テラーとして語った後、コーラスを見終わると、どの顔も、嬉しそうに晴れやかになっている。〈動く彫刻〉というショートフォームとは、違った格別の迫力と一体感。ひとりとは違った経験、増幅されるエネルギーを、存分に味わってもらったのだ。「真実をばらばらにしてしまう思考」を手放して、「すべてのものが融合し、ひとつのものとして存在している」という真実を手に入れる。否定的な感情も、ひとたびアクティングとしてプレイバックされるなら、痛みや苦しみと同化していた自分、巨大化した傷でおおい被せられていた小さな自分が、ふたたび、自分自身として存在するのを感じる。〈否定的な感情〉という〈見えない恐怖の存在〉ではなく、見える形、触れることのできる存在として、自分自身からは離れて、別の存在として目の前に現れる。アクターたちのエネルギーを借りて、そこに自分自身から感情が分離されて、現れる。もう、恐怖に押しつぶされる必要などない。わたしたちが、トラウマと呼んでいるもの。その正体は、ホントのところはどうなんでしょう。幼い頃には、トラウマと呼ぶべき癒せない傷だったものを、年月を重ね、自らも子どもの母となり、智慧ある大人として力を兼ね備えた今なお、トラウマと呼んで大事に持ち続ける必要性が、どこにあるのでしょう。次回の最終回に向けて、プレイバックシアターで表現されることの本質に核心に、ぐいぐいと迫っていくシェアリングは深いものになった。今朝は、雨が降っていたので、楽器と布の入った大きなバックを持って行くわたしを気遣って、最寄り駅まで車で迎えに来てくれた参加者がいた。なんて嬉しいことでしょう。「晴れオンナのみぃしゃのワークで、雨は初めてですね。」と声をかけられた。わたしも不思議だったが、今日使うＢＧＭに「にじ」「だから雨降り」などを用意していたので、お天気までがこのワークショップの演出のようにも思えた。すべてのものは融合し、ひとつのものとして存在している―そのことの真実を確信する。

  2006.06.15

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• わたしのものがたり

  ４回目の今日は、『わたしのものがたり』サブタイトルが、〈ストーリーには力がある〉だった。だった・・というのも変な書き方だが、６回コースをプランニングして提出するのは、前年度で、そのときには、参加者が誰かもわからない状態。実際の参加者を目の前にしたら、わたしの過去のプランニングなんか、すっかり捨て去る覚悟でいいた。が、グループの深まりが、コミット具合が、ファシリテーターのわたしに、小賢しいことは必要ないと教えてくれる。ホントに、毎回不思議な感じがするが、この場ではたくさんの発見とギフトがある。前回のチェックインで、ひとりひとりの言葉を聴きながら、どの人のも、ストーリーでプレイバックできたら、どんなにいいだろうと感じ、そのことをみんなに伝えた。そして今回は、全員にテラー体験をしてもらうことにした。まさに『わたしのものがたり』を。時間的な関係から、通常のプレイバックで全員のストーリーをするのは難しいので、３人一組の小グループに分かれてもらう。テラー・コンダクター・１人アクターを、３人でローテーションするのだ。その自然と出来たグループメンバーの構成が、実に興味深い。自然と必要な人同士の組み合わせになるのだ。このことは、たくさんグループワークをすればするほど、確信を持っていえる。自然に任せるのが一番だ！まったくもって、狂いのないメンバー構成になる。プレイバックする前に、そのグループで、「なんたる偶然」という共通項探しのアクティビティをしたが、すでにそれぞれのグループの特徴が出ていた。１０個探すそのプロセスしかり。そのうちのスペシャル２つを紹介してもらうのに、アクティングしてもらったが、その内容も、表現も、グループごとに特徴がある。アクティングの工夫に、目を見張るものもあって！＼(◎o◎)／！こんなにも安心して観ていられるのが、嬉しい。すごい！ホント、感嘆すべき変容ぶりだ♪必要以上に心配したり、介入することなく、これまでに伝えたエッセンスが、しっかりと具現化されている。みんなプレイバック人だぁ～～～＼(^o＾*))／o(*^○^*)o＼((*＾▽^)／からだほぐし（ひとりで、皆で）Sound＆Movement　アティシャのハート瞑想で、ウォームアップされたあとは、グループの親密を増すゲームで、準備は万端。〈わたしの大事な話〉をその小グループで語り、聴き、演ずる。思い出すとハートがあったかくなるような、嬉しい話、幸せな瞬間。すべてのストーリーをわたしは知らないが、それぞれのグループが、実に深く凝縮された時間を持っていたことは確かだ。ほんの少し、タイトルだけ紹介すると、〈出張帰りの空港〉〈ちっちゃな ちっちゃな奇跡〉〈恩師のくれた言葉〉〈子どもからもらった小さなラブレター〉などなど・・・そのほかにも、どんなに素敵な時間を過ごしたのだろうかと、想像するだけで、胸が熱くなるような、ものがたりのタイトルが、たくさんあった。幼い頃の話、思春期の頃、結婚してから、子どもが生まれてから、、、それぞれの女性たちの、オリジナルなものがたり。決して、順風満帆な人生を送ってきた人ばかりではないだろうが、愛のあるものがたりが、必ずそこにはあった。チェックアウトのときの参加者の言葉、「静と動とが、いろいろ組み合わされていて、毎回違った感じで、今日はこんな感じなんだぁ～って、そのどちらも、自分自身をこんなにも表現できる場は、他にはない。ここに存在している自分を感じるし、みんなのことも大事に思える。」なんて、嬉しい言葉を語ってくれるんだろう。ありがとう。エンディングは、一人ひとつの楽器を手にして、音の和（輪）でひとつになった。静かに耳を澄ませ、余韻と共に、みんなのあったかい人生を感じて、わたしの中の愛と共鳴する。幸せなひと時。(*^＾*)ポッ

  2006.06.08

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• ストーリーが始まった

  またしてもお天気ぴか一！！相当「晴れオンナ」度が高いねぇ～～～～。このクラス、わたしだけが「晴れオンナ」じゃなさそうだ。。相当な「雨オンナ」という人が今年加わったというのに、晴れに軍配が上がる。チェックインをサクッと済ませてと思っていたが、そうもいかない。少人数なのに、いや、少人数だからか、ひとりの話が否応なく長くなる。そのどれも、もっとゆっくりと掘り下げて、聞いてみたいものばかりだ。途中コメントを入れたいのを、ぐっとこらえる。そう次からは、テラー席で語ってもらおう。皆だって、聴いた後にいろいろ話したいのを堪えているなら、アクティングでお返ししよう。週１回のこのクラス、来週はたくさんストーリーができることだろう。今年度３回目、もうすっかり、ウォームアップされている。時々、眼が合うものの、アクティングに集中する度合いが高まっている。泣いたり笑ったり怒ったり、いろんなエクササイズで、あらゆる表現にトライしていく。エクササイズのひとつフィーリングカーでは、リアルな家族が表現された。課題は、それぞれが与えられた感情で、車に同乗するというもの。役柄の設定もシチュエーションも自由だ。即興なので、いきなり始まる。相手の台詞や態度で、オファーを受け取りながら、オファーしていく。お互いの感情も知らされないままに。２人ペアで何組かした後、最後のチームだけが３人になった。車のどこに座るかも、何の打ち合わせもないのに、「みてみましょう。」を合図に自然と始まる。前の車にいらいらするお父さんと、気がかりなことがあり家族が目に入らないお母さん、淋しいと両親に訴えるも聴き入れてもらえない子ども。どこにでもいそうな、家族モデルが再現されていた。それぞれの感情ロールも、意図なく割り振られたものだった。が、それぞれがハマッていた。ドラマの一シーンを見るかのように、リアルなやり取りがあった。ただのエクササイズだが、プレイバックシアターの不思議なストーリーの綾を見るようで、興味深い現象だった。ＷＳでは、チェックインのときに語られる言葉が、すでにストーリーの前段階になっている。クローズのグループなので、その深まりは高まる。最後にした１本のストーリーは、先週チェックインのときに語られた続編。「この７年間、捨てたくても捨てられなかったものを、今日、供養する決心をした」配役も見事で、このことが、どのように次週につながるか、楽しみだ。

  2006.06.01

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• 晴れオンナ

  今日は、久しぶりの文句なしのいいお天気。チェックインのとき、誰かが言った。「晴れオンナのみぃしゃがいるから」そう、なぜか、この子育てサロンのクラスでは、毎回、雨を免れる。今日は特に、ピカ一のお天気だ！！わたしは、去年から、「晴れオンナ」を自称している。その前の年は、「嵐を呼ぶオンナ」だった（￣▽￣；）今でも忘れられない、2004年WPPD(World Peace Prayer Day)。富士の麓で、嵐の中5000人が祈りの儀式をしたことを。手をつないでいなかったら、吹き飛ばされてしまうような、雨風の中だった。。今日は、このお天気が影響したのか、汗をかくようなハードな時間になった。わたしが何を勘違いしたのか、終了時間を1時間も間違えていて、余裕で次の展開をしようとしているわたしに、参加者がストップをかけてくれた。お恥ずかしいというより、ホントご迷惑おかけしました。ごめんなさい。このテンションから終わりに持っていかなければ￣▽￣;ゞ大急ぎで、チェックアウトをかねて、輪になってラインダンスで踊りながら、「お疲れ様」「おなかすいた」「気持ちよかった」などと、一言コピーで解散。前回のしっとりとした感じとは、ぜんぜん違う終わり方。「アートな身体表現」というタイトルだったので、身体を動かす時間になることは想像ついていただろうが、こんなに気持ちよく汗をかくとは・・ｄ(^-^)ネ! グループが深まると、自然と後片付けなど、みんなでするようになる。だれ彼ともなく、気がつくと手の空いている人がしている。保育を利用している人が、急がないといけないのが気の毒なくらい、帰るのが名残惜しい雰囲気が出来上がる。初めてのグループだと、参加者は参加するだけというお客さん意識なのだが、いつのまにか、自分たちがグループの構成員だということを、自覚し始める。そして主体的な行動が、どんどんと起こってくる。好きだ。そういうグループが。そういうコミュニティーが。それぞれ違った個性を活かんなく発揮しながら、それぞれが影響しあって、いい相乗効果を与え合う。わたしのグループの理想だ。エネルギーのプールが、生き生きと動き出す様は、美しい。その動きを促進するのが、ﾌｧｼﾘﾃｰﾀｰとしてのわたしの喜びだ。毎週このクラスでは、たくさんのギフトをもらっている。今日、呼び名を変えた人がいた。嬉しい！!２年半、ここで呼ばれていた名前を変えたのだ。あたらしい　ラ○○の誕生！♪毎日がたんじょうび♪　という歌が、頭の中を回っている。彼女をお祝いしたくて。。☆作詞：新沢としひこ/　作曲：中川ひろたか毎日心は　うごいているね毎日何かを　見つけているねご飯を食べている時にハッと思ったその時にちょっぴり心が　ふくらんでいる* 今日が新しい　きみのたんじょうび　毎日が　ハッピーバースデー　今日がすばらしい　きみのたんじょうび　おめでとう　新しいきみ毎日何かが　広がっていく毎日誰かと　つながっていくおしゃべりなんかしてる時　クスッと笑ったその時にちょっぴり心が　ドキッとしてる*くりかえし

  2006.05.25

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• 嬉しい通信

  新年度といえば、子育てサロンも、５月から始まる。終電の毎日が続く疲れた身体を出迎えてくれたのは、嬉しい懐かしい通信。昨年度の感想文を心待ちにしていたわたしにとって、これほど疲れが吹っ飛んでしまうものはない。一人ひとりの顔を思い浮かべながら、また、そのときのシーンにタイムスリップしながら、こころがこそばくなったり、嬉しさに顔がにやけたり、思わずペーパーに向かって突っ込みいれたり。。こんなにも、一人ひとりが、大事に受け止めてくれて、深い魂のつながりを感じてくれていることに、感動でわたしの身体が、奥底から熱くなる。みんなで共有したあの場の空気が、瞬時によみがえり、また、再会できるのかと思うと、嬉しくてたまらない。わたしが大事にしたいことを、プレイバックシアターという手法で、１年間ワークしてきた。彼女たちは、それらを大事に、深く自分自身に問いかけながら、日々を暮らしている。その一人ひとりの人生が、愛おしい。ワークの中で起きたことを、深い洞察力で自分自身の人生に照らし合わせる。そんな彼女たちの人生に対する真剣さは、美しい。子どもを生み育てる母親として、妻として、娘として、彼女たちの生きる姿は、美しい。３月４月は、入園卒園入学と、子育てママたちにとっては、慌しい。出産予定の人もいる。２月末までの講座が終わった直後、ふと目に留まった「カリール･ギブランの詩」。子どもを見つめるまなざしは、愛に溢れているが、ときに迷うこともある。そんなときに、読んでもらえたらと、次に会うまで忘れちゃうのもったいないからと、軽い気持ちで送ったのだった。その詩についての感想もたくさんあった。その反響に驚いている。感想の中に、最後のワークのときに、この詩の訳者のことが頭に浮かんでいたら、詩が送られてきたと。また、ＴＶをつけると最後のワークのときのメッセージと同じ仏教の言葉が飛び込んできたという。わたしが意図していない、何か大きな力に突き動かされている、そのムーブメントにわたしが参加している。この感覚は、とても信頼できて、安心できる。一人ひとりの感想が、わたしを勇気づけ、恐れなくていいことを示してくれる。ただ彼女たちを観て、信頼してさえいれば、それでいいのだと。彼女たちの内側から、智慧はやってくる。今朝も通院中の鍼治療を受けたが、身体もこころも、力みが取れていくようだ。

  2006.04.12

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• 子育てサロン　フォローアップ講座　最終回

  つくづく、わたしは、ここのお母さんたちがすきなんだなぁ～♪と実感する。積み上げていく関係性が、すき。継続している、このお付き合いの仕方がすき。単発のＷＳとの違いを感じる。 随分前に、「幼児のための遊びのくらぶ」を６年間主宰運営していたが、毎年のように、一クラスずつ口コミで広がっていったことを思い出す。 毎週子どもたちと、遊びを通じて、いっぱい触れ合った。送り迎えのとき、お母さんたちとたくさん話した。その頃の感覚が、今、この児童館に集うお母さんたちの講座を担当させてもらって、よみがえってきている。 わたしはクラスの子どもたちが大好きだった。わずか週に１回、午前中の２時間だけ、子どもたちと触れるだけだが、そこでみせる姿を見逃さなかった。ささいなしぐさや言葉の語調から、子どもたちのサインをキャッチしては、お母さんたちに伝えていた。そうして、初めてクラスに来たときから卒園するまでの変化の著しさを、誰よりも嬉しく喜んでいた。 そう、子どもたちを愛してたんだと今わかる。愛している人のしぐさや、言葉のすべてを見逃さないのと同じに、わたしは、子どもたちを確かに愛していた。 今、この児童館のお母さんたちを愛している。確かに「すき♪」ではなく、「愛している」のだ。だから、わたしはファシリテートさせてもらうことが、嬉しくてたまらないのだ。 わたしは、プレイバックシアターという変幻自在なおもちゃを知った。面白いものを、興味深いものを、一人で味わうのではなく、愛する人たちと共に味わいたい。こんな遊び方がある。こんな面白いことができる。一緒に味わえばどんなに素敵か。 遊びのくらぶを運営しているとき、毎回設定保育としてのカリキュラムや、たくさんの材料を前もって用意していたが、実際には、目の前の子どもたちから出てくるアイデアというのは、大人のわたしが考えたものよりも、想像をはるかに超えて、創造的だ。常に、「今、ここ」で子どもたちと遊んでいた。 そう、今わたしが向き合っている対象者が、初めてお母さんから離れる子どもたちの方ではなく、保育付き講座に来ているお母さんの方になっただけ。こちらが用意できるものなんて、もうすでに鮮度を失っているものばかり。いきいきした姿というのは、その場のとれたてに限る。知識は、過去の残骸にしか過ぎない。普遍的な智慧は、この中にある。わたしたちの中に。５人の賢者たちのワイズビーングは、見事という他ないほど、みんなの問いに答えていく。「今夜の晩御飯は、何にしたらいいか」から、段々問いは日頃の思いに。「幼稚園のお母さんたちで、ひとりひとりと向き合うと伝わることが、輪になってグループを作っているときには、入ることすら出来なくなる。なぜ、同じ人なのに、そんなにも違うのか。」５人の賢者たちは、あーだこーだと言葉や動きで表現しながら、いつの間にか、「みんな一緒の方がいいと思ってしまうの」「安心したいの」なんて言葉が飛び出して、フリーズになる。他者を排除する幼稚園ママを、批判するのは簡単だ。だが、賢者たちの答えは違っていた。状況や環境に人が受ける影響の大きさや、不安の裏返しの行動を、愛に溢れるあたたかいまなざしから示唆する。誰が悪くて、誰が正しいという裁く答えではなく、わたしたちが生きていくのに必要な智慧ある言葉が、わたしたちの内側から外側に表出されて、みんなで共有する。こうして参加者同士が、お互いにエンパワーしあう関係性は、美しい。エンパワーなんて言葉を紙に書いたり図で説明したりするより、こんなふうに、実際にエンパワーされている事実が、わたしには大事だ。今回は、今年度最終回ということで、「みんながつながっている」ということを、眼に見える形で、再現してみた。一人が何かを発信すると、すぐにビビっと他のみんながキャッチする。赤い糸ではなくて、ピンクの毛糸で再現した。最初は、伝わり方に時間差が大きかったのが、だんだんと、スピードアップされて、ほとんど同時にみんながキャッチした。仲間の大事な存在を確認しあった。肯定的な噂話で今年度のクラスを終了する。自分のことを背中越しに、肯定的に語られる経験、他の人のことを肯定的にうわさ話としておしゃべりする経験は、わたしたちが、日常、出し惜しみしている部分を刺激する。その後のランチでは、さぞや盛り上がったことだろう。さながら、謝恩会。来年度は、わたしも一度は、お食事会に参加させてもらう時間を確保しようと思う。招待してくれるかしらねぇ～♪うふっ！(〃∇〃)

  2006.02.23

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• 子育てサロン　フォローアップ講座３回目

  最終回に来れなくて残念、もう次で最後だと思うとさみしい、来年度までのインターバルを何とか乗り切ろうと思うなどという発言が続くチェックインで始まった。この場の大切さ、貴重さを思う。わたしが、この場に関われているのが嬉しい。誘導瞑想やダンスコピーの後、場のエネルギーや一体感のワークをする。しっかりほぐれて、ストーリーに。準備を手伝ってもらうと、なんともすばやいみんなの動き。気がつくと、ステージは設定されて、アクターもミュージシャンもテラーまでもが、もう準備万端にその場にいた。オーディエンス席では、身を乗り出して舞台にエネルギーを送っている姿がある。コンダクターのわたしは、何もすることがない。テラーが語り始める。場が一気に、集中力を持って、聴き入っているのがわかる。テラーズアクターになったのは、前期から随分久しぶりに参加してくれた人だった。テラーとは、今回初対面だけれど、テラーの言葉はそのまま、テラーズアクター自身のことでもあったらしい。テラーはアクティングで語ってもらったことに感謝し、テラーズアクターは語らせてもらったことに感謝した。その不思議な共時性を再度体験して、シェアリングは深まる。今まさに日常の中で経験しているテラーの話は、個人を超えて、他の参加者たちにも思い当たる経験があり、他者の話として切り離したものではなく、自分に照らし合わす姿がある。「伝わらない自分、引いてしまう自分を変えたい」と言ったテラーの言葉が、ラストシーンのはずだったが、実際のアクティングでは、相手にありのままに、包み隠さず言葉で伝えて、通じ合うシーンで終わった。テラーは、「そんなにうまく言えないけど、実現できたようで嬉しい」と喜んでいたが、実際テラー席で、彼女は内側の声をそのまま語っていた。事実が、そのラストシーンのアクティングの必然さにつながったのだろう。「変わりたい・変えたい」とテラーは言っていたが、テラー席で語る彼女の言葉は、この場の皆に伝わっていた。そう、すでに変わっているのだ。あとは、そのことに気づきさえすればよい。実現していることに。参加者の一人の言葉。「重い話しを聴くと、家事ができないくらい落ち込んでしまうけど、プレイバックで表現すると、そうならずに共有できるのが、いい！」そう、見えない心の内側を、そのまま見えないまま受け取ってしまうと、受け取った側も見えなくて混乱してしまう。だけど、プレイバックシアターで、見える形たちに表現されると、触れることができる。修正や調整も可能になり、混乱する必要がない。プレイバックシアターがツールとして、みんなの中で定着し始めているのが、嬉しい。久しぶりに来た参加者が、「チェックインのとき、みんな深刻ないろんな悩み(もちろん質は違うのだろうが）を持っていることを知って、沈んでしまったところから始まったのに、わたしだけでなく、みんなが笑顔になって、楽な気持ちになれていることが不思議で、あぁ～やっぱり来てよかったと思った」と語ってくれた。みんなが一緒に、プレイバックシアターという呪文を唱えたから、魔法は起こった。皆という魔法使いがいなければ、呪文はただの呪文でしかない。よき魔法使い仲間がいれば、コミュニティーだって変えてしまえる。よねｄ(^-^)ネ!

  2006.02.16

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• 子育てサロンのフォローアップ講座

  プレイバックシアターを通して共有できる空間が好き！！そんな場が、身近なところで増えつつあるのが嬉しい。今朝は、懐かしい子育てママたちに再会した。年末年始をはさんで、2ヶ月ぶり。。。「ただいまっ(*^_^*)」って感じ。。ただ語る自助グループと違って、お互いにプレイバックしあう関係の心地よさ。それは、言葉だけの世界をはるかに超えている。ワークショップにありがちな、一過性のものではなく、こうして継続してグループに関われるのが嬉しい。まさに、プレイバックシアターの持つコミュニティの再生を実践しているから。参加者たちがいなければ、グループは成り立たない。このグループメンバーのひとりひとりが、実にどれほど豊かな人なのか、もっともっと知りたいと願う。講師としてのわたしが何かを教えるのではなく、彼女たちの中に教えがある。智慧がある。彼女たちの生きてきた人生の中に。今を生きる彼女たち、母であり、娘でもある彼女たちは、わたし自身でもある。誰か別の人のストーリーは、ただ単に、別の個人のストーリーではなく、深～いところでは、つながっているのだ。ありがとう。と感謝しているのに、素直になれない。。愛しているからこそ、そのことを表現しきれていない自分自身に苦しむ。子どもの頃のストーリーを３本したけれど、どれも愛されていることを、思い出させてくれるものだった。３つのグループから別々に出されたストーリーだったのに、テラー席に招くと、その順番は用意されていたかのように連続性があり、深まっていった。幼い子どもの中にある、他者(同級生）をうらやましく思う気持ち。家族の愛と同級生との比較。。愛するものへの献身的な健気な子どもの姿。今現在抱えている母親との葛藤まで。過去のストーリーが今と切り離されているものでなく、脈々と続いている。愛されていることに応えようとする幼い子の純粋な反応。。その自動的な応答の中で、苦しみやしんどさが、のしかかる。。アクティングで、台詞が自然と出てきてしまうことに、参加者はよく驚くが、その現象は、自動的な応答なのだ。誰かが至らないのではなく、責められる存在なのではなく、それは、自動的に起こること。ある場に、状況に、関係におかれることによって、自動的に起こりうること。それを目撃することを、心ゆくまで経験して欲しい。この子育てサロンで。子どもや母親の役を通して、ロールプレイでは味わえない、アクティングを体験すること、テラーとして自分のストーリーを見ることで、観客としてグループの仲間のストーリーを見ることで、自分自身の子どもへの関わり、母親への関わり、同級生(ママ仲間）への関わりに、気づきが起こる。それは、「こうすればいい」とか「こうすべきだ」というお仕着せのものではなく、自分の内側からの気づき。発見。発見したという変化がすでに起こっている。そのことが祝福すべきこと。変えようなどと思う必要もない。すでに起こっている。プレイバックシアターの効果は、自動的に起こる。わたしは、このグループで、プレイバックシアターという技法を習得してもらいたいと思っているのではない。プレイバックシアターを知って、自由に使って欲しいのだ。プレイバックシアターで、眼に見えないものを見える形にすること。その共有の中で、味わい、手に取り、違う次元に移行してゆく。そんな変化に富んだ、このメンバーの姿を見られるのが、わたしの楽しみ。このグループに関わり続けられる幸せを実感する。

  2006.02.02

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