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2009.05.17
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カテゴリ:my kids
人は、自分に背負えるリスクしか、
冒険しないような気がする。

もちろん、個人差はあるのだろうが、
少なくとも、わたしはそうだった。

学生時代に、
バックパッカーで、ヨーロッパを32日間旅したことがある。

正確には、そのときは、一人旅ではなくて、
母との2人旅だったのだが、
プランニングは、すべて、わたしに一任されていた。

往復のフライトだけは、事前に決まっていたので、
イギリス着の32日後には、ギリシャ発に乗らなければない。

一応、同行する母の希望も叶えるように、
プランニングしたが、ほとんどが、わたしの興味関心ごとに沿った。

もともと、一人旅する予定が、
直前になって、
母にバレてしまって、
保護者同伴ということに、なってしまったという理由がある。

わたしの意識は、ひとり旅だけど、
ルームシェアする人が、一緒にいるという感じだった。

ヨーロッパなど、諸外国の大抵のホテルは、
ドミトリーでない限り、
「一人いくら」ではなくて、「一部屋いくら」なので、
宿泊費に関しては、
2人だと、半額で済むという利点が、魅力だった。

言葉のわからない外国で、初めての場所で、
リスクを冒さず、お金もかけずに旅するには、
それなりの覚悟と、計画と、
感情の整理が、必要だ。

いつ(when)
どこで(where)
なにを(What)
どのように(How)
いくら使って(How much)
どう感じるか(How feeling)

すべて、自分次第ということになる。

夜は、
同世代たちが、たむろしている繁華街に、
足を運ばなかった。
母が一緒だとしても、日本と違って、
防犯上、余り役立つとも思わなかったので、
リスクは避けたかった。

本場のロックなどにも、興味はあったが、
翌日予定している、大英博物館やウィンザー城に、
大事な時間を費やしたかった。

こうして、
限られた時間とお金を、
取捨選択していくことになる。

宿泊施設にしても、
星の数によって、
金額も、快適度も、セキュリティーも違う。

最低ラインのセキュリティーを保ちながら、
格安宿を探す毎日。

新しい街に着く度に、
部屋を見せてもらいながら、
鍵のチェックやシャワーの確認をして、
チェックインする。

今でこそ、ネットで簡単に予約できるが、
当時、インターネットが、
今ほど、普及していなかった時代には、

旅行代理店を通して、
日本から予約しようものなら、
日本と同じような金額を、請求されてしまうのだ。

というわけで、
現地で、現地のお金で、その場で予約が、
一番格安に、泊まれる方法だったのだ。

多少のわずらわしさはあるが、
直接、自分の目で確認できるので、
安心もある。

時には、日本での予約が不可能なくらい、
人気のアルハンブラ宮殿に、
駅からダッシュで、受付に駆け込み、
当日宿泊を可能にするなんて、ラッキーもあった。

ガイドブックに表示されてあった、
日本で予約する宿泊金額の、
確か、半額か3分の1くらいで済んだと思う。

その分、贅沢な食事を、
宮殿のレストランで取ることができた。

旅をする人にとっては、
当たり前のことかもしれないが、
その土地の人たちの交流は、なにより、楽しい。

時には、値切るという、
値段交渉で、あったとしてもだ。

当時、20歳のわたしは、
定価のある日本で、レジで買い物が、
当たり前だったので、
物を買うという行為に、
言葉は不要だった。

母の世代は、八百屋さんなどを
知っているからなのだろう。

「大根負けて」と同じ調子で、
イタリアの宝石店で、値段交渉を始める。

日本では、苦手に感じていたわたしも、

イタリアに滞在する頃には、
3週間以上も、海外に馴染んでいたので、

その会話を、楽しく見ることができるようになっていた。

英語も、もちろん、イタリア語もできない母が、
ちゃんと値段交渉しているから、驚きだ。

そして、お店のおじさんも、電卓たたきながら、
オーバーリアクションで、対応する。

母の提示する金額だと、
「首を吊って死ぬしかない」というジェスチャーをするのだ。

思わず噴出しそうになったが、

無事、値段交渉は成立し、
お店のおじさんもニコニコ顔で、
母もそれなりに満足気に、
高価な24金ブレスレットを、手にしたのだった。

そのやりとりは、とてもドラマティックだった。

現在のわたしが、
海外で、定価のまま買う気など、全くないのも、
そのシーンをつぶさに、経験したからに違いない。

それぞれの国民性に合わせて、
やり取りを楽しむのは、
旅ならではのこと。

いかに、安く買い物できるかというよりも、
旅の思い出を、
お店の人との会話を楽しみながら、
その品物についての、知識なども教えてもらいながら、
いかに納得して、手にするがが、
大事に思われる。

しかしながら、
「ひとり旅なんて~~、怖い!」
と思っている人も、いるようだ。

確かに、当時のわたしは、
なんだかんだいって、母が一緒だったので、
一人の心細さは、なかったかもしれない。

トイレに行くときには、
荷物を見ててもらえるという、
便利もあった。

だが、実際、
最近、ひとり旅をするようになると、
もっと、自由度が開けてくるのを、
実感する。

年齢と共に、神経も図太くなり、
インターネットやクレジットカードなどの利便で、
わずらわしさが減り、
楽に、自由に感じるのかもしれないが。

人・モノ・自然との出会いも、
自分ひとりで、ダイレクトに感じる贅沢がある。

そして、実際には、
ひとりでないことが、
旅を通してわかってくる。

一人で何もかもしようと、思っていると、
相当、大変なことになるかもしれないが、

実際には、わたしの場合、
そんなことは不可能で、
現地で、出会う人たちの、助けを借りることになる。

限られた自分自身の力を知り、
思いもかけない自分の能力や魅力が発揮され、
人々への信頼が増すのが、
ひとり旅なのだ。

幸い、危険な目にはあっていないから、
こんなのんきなことが、言えるのかもしれないが、

冒頭に書いたように、
自分に負えないリスクを冒さないことを、
念頭に置くだけで、

随分と危険回避は、できるように思う。

むしろ、防衛や警戒心を少し緩めて、
相手に対する信頼が、ギフトを与えてくれることになる。

旅先で、見ず知らずの人の親切を、
たくさん味わった。

彼らは、
なんの見返りもなく、ただ与えるということを、
実践していた。

世の中は、敵ばかりではなく、
信頼に値するものだと、そっと、
耳元で、ささやかれているようだ。

世界が、信頼すべき存在になったとき、
人は、自分への信頼も、確信しているだろう。

ひとり旅、
「可愛い子には旅をさせろ」というように、

親が、与えきれないギフトを、
世界の人々から、もらってくるなんて、
素敵だと思う。





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Last updated  2009.05.17 21:31:20
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