Ａｒｔ ｏｆ Ｌｉｆｅ研究所 プレイバックシアター　　　　　　

ファミリーコンステレーションでは、
(グループセラピーの一種）
ファシリテーターが口にする言葉は、
とても正確で、
端的で、無駄がなく、本質を述べる。

ファシリテーターをすると、
安易に、言葉を発することに、
注意、深くなる。

ほんのちょっとした、ニュアンスの違いで、
全く違う、行動が起こる。
全く違う、感情が起こる。

うわべの言葉ではなくて、
きちんと腑に落ちる言葉。

自分が使う時に、
その言葉に、嘘が、まぎれていないか、
すり替えが、起こっていないか、
チェックすることで、見えてくることがある。

「手放し、人生の流れに身を任せ、無欲でいること。」

も、容易にすり替えることができる。

「放棄して、人の言いなりになって、望みさえしなければいい」
もしくは、
「放棄すれば、無責任に、望みは叶う。」というように。

◎「手放す」ことは、安易に「放棄する」ことではない。
◎「身を任せる」ことは、ただ「無責任」になることでも「いいなりになる」ことでもない。
◎「無欲でいる」ことは、「望みをもってはいけない」のではない。

クライエントが、
本当に、心からその言葉を使っているのかどうか、
表面的な言葉ではなく、魂の言葉を聴くことが必要だ。

というのも、
わたし自身が、すぐに、
そのワナに陥ってしまう、可能性があるからだ。

すり替えが得意な、マインドは、
エゴに都合よく、操作する。

「手放し、人生の流れに身を任せ、無欲でいること。」
を正確に言うと、

「エゴを、手放し、
自身を差し出す、勇気と、覚悟を持って、
エゴの欲に、従わずに、魂の望みを、生きる。」

ということだろうか。

自分が使うとき、相手が使っているとき、
その言葉の真意を、感じ取ることで、
言葉のちからが、威力を発揮する。