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カテゴリ:DVD
アカデミー賞を受賞した直後から、
観たいと願っていて、 DVDレンタル開始前から、予約していたのに、 (「つみきのいえ」は、もう、半年以上前に届いたのに。。) TV放映されたあと、やっと、観ることができた。 まるで、観る最高のタイミングを、 待っていたかのようだった。 WSに参加する前日に、届いたので、 Good timingと、 観ようと思っていたが、観れなかった。 意味があることかと、思っていたら、 やっぱり! 終わってから、じっくり味わうのが、最高だった★ WSの2日間、「死」と「生」について、 ずっと集中して、考え味わったので、 わたし自身が、繊細に敏感になっていた。 計算され尽くした、すべてのシーン。 無駄が省かれ、 感じ、味わう余裕のある構成。 水墨画の洗練さ。 山形の美しい自然。 日本の美学、死生観が、 見事に、そこに映し出されていた。 なるほど、外国人にとっては、 新鮮で、日本文化に対しての羨望が、 強まったに違いない。 久石譲の美しいチェロの調べ。 アカデミー賞、万歳。 「能」を思わせる、美しい動き。 丁寧な動きの、一挙手一投足は、 謙虚な敬意と愛で、満ちていた。 人が人として、 人としての尊厳をもって、死ぬことに、 生涯身をささげたマザーテレサの、死生観に通じる。 クリスマスで、アベマリアを聴きながら、 「うちは宗派関係ないから。 仏教徒でも、クリスチャンでも神道でも、 アラーの神様でも、なんでも扱うから。」 と、何気にセリフで言わせて、 クリスチャンの葬儀シーンも、カットで入れる、 その用意周到さが、いい。 これは、日本人専用のものではなく、 すべての人類の普遍的なテーマ。 「死」=穢れ というイメージを、払拭する、 神聖なる儀式。 「死」=「聖」 全て、あまねく人々が、 誰ひとり逃れることのない、「死」。 ひとりの人生の、 この世にたった一つの書き下ろしを、 世に送り出す直前に、 丁寧に、装丁するかのような納棺士。 この世に、存在する最後の最後、 故人の身体が、 生前よりも、多くを語る。 閉ざされていた愛が、 溢れ出す。 生前伝えられなかった想いが、 溢れ出す。 「死」が、このように、厳粛に聖なるものであるなら、 人々は、忌み恐れることなく、 「死」までの道のりを、「生きる」だろう。 償いのためにする、 けがらわしい仕事ではなく、 愛と感謝に、触れる仕事。 親が子を看取る。 子が親を看取る。 夫が妻を看取る。 孫の死、祖母の死、 さまざまな、愛が、そこにあった。 憎しみや怒りではなく、 謙虚に尊重する心から、 真実の愛を、受け取ることができる。 ラストシーンが、その真理を、 みごとに顕している。 ps. わたし自身、 過去に、石文を、 プレゼントしてくれた、 大事な人たちも、思いだされた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.17 01:04:27
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