死にたいともらした30代男性クライアント
男性「死にたい…。」突然の電話。受話器の向こう側で男性クライアントが嗚咽しています。Asapura「…。勇気を出して電話してくれてありがとうございます。そして、私を選んでお電話を頂きありがとうございます。…どうされましたか?」(できるだけ優しく赤ちゃんの背中を撫でるように語りかけました。)男性「何もかもがうまく行かない。何をしても怒鳴られる。」よくよくお話を伺うと、新聞配達でやっと生計を立てていること。学習障害があるとのこと。一生懸命やっているのに何もうまく行かないということでした。男性「もう終わりにしたい…。」Asapura「私たちはね、この世に生まれてきて死ぬまでの間に必ず魂が成長できるようにプログラムされているの。だから、自分がどんなにみじめで苦しくても、今日、生きて、呼吸している自分を褒めてあげよう。朝、目覚めた自分を褒めてあげよう。水を飲みたいと思う自分を褒めてあげよう。一呼吸一呼吸、時を刻んでいく。一呼吸一呼吸、あなたは少しづつ成長しているよ。誰も認めてくれなくても自分が認めてあげよう。」Asapura「私も知っているよ。あなたが必死になって時間通りに配れるようにがんばっていることを。」男性「でも、がんばっているのに時間通りに配れない。犬が出てきて新聞を落として濡らしたり、自転車をこかしてしまう。」Asapura「成果が出る出ないにかかわらず、あなたは誠実に毎日がんばっているじゃない。同じことをやってても成果は出るとき、出ないとき、あるんだよ。大事なことは、あなたが毎日生きて呼吸をしていること。それでいいんだよ。」男性「分かりました。時々、電話してきていいですか?」Asapura「待ってるよ。」私たちは生れてから死ぬまでの間に自分の手で時間を断ち切らなければ必ず成長するようにプログラムして、この世に飛び込んできます。同じことをしていても成果が出るとき出ないとき、色々あります。今日、目が覚めて、呼吸をしていることに感謝。そして、今日、目が覚めて呼吸をしている自分をえらいな~って褒めてあげてください。