大型ホッチキスが壊れた。長年使っていたので寿命が尽きたのだろう。しばらくあれこれ工具で修理をこころみたが、修理復不可能と判断した。午後3時になるところだったが、急遽、買いに出ることにした。どうせならと、雨つづきの天候も晴となり明日から再び雨になりそうなので、運動も兼ねて例によって自転車で遠出することにした。
老若男女やたらに往来がはげしいので、何事かと思えば、「あじさい祭り」の看板が出ていた。なるほどこれかと、私もちょっと気になったが、看板を横目で見ながら通りすぎた。
我家の小庭の紫陽花もいまを盛りと咲いている。我家の紫陽花は或る植物園から苗を購入したもので、大切にしてはいるが、到来後もう数年になるのに開花ははかばかしくなかった。それがどうしたことか、今年は白いカシワバアジサイも紫のガクアジサイも見事に咲いた。
カシワバアジサイは穂状花、つまり藤の花のような形で上を向いている・・・と言いたいが、重いのでどうしても頭をかしげてしまう。ひとつの穂状花の大きさは、そうだなー、ティッシュペイパーの箱くらい。それが現在、一株に十個咲いている。
ガクアジサイは、その名のとおり、小さな粒状の蕾のような花が密集し、その周囲を大きないわば普通の花が額縁のように囲んでいる。この大きな花は、じつは花ではなく咢片である。ガクアジサイはアジサイの原種である。さすがに植物園由来・・・と、私は楽しんでいるのだ。ガクアジサイは水を好むので、無精者の私がちょっと油断すると、しょぼんとしてしまう。あやまりながら水をたっぷりやると、すぐに元気をとりもどす。私にとっては梅雨時の雨降りは、ガクアジサイにあやまらずにすんでいるのである。
遠出はしたけれど、目的の大型ホッチキスを買うと、きょうは本屋にも寄らず脇目もふらず帰って来た。まだ未読の本が積んである。