我が家の小庭は樹木の種類は多いが花は少ない。そのなかでクサボケは最も早く咲く我が家の春の花である。紅色の花が数え切れないほど咲く。ところがその春の花が、いま、たった一つだけだが赤い小さな蕾を付けている。秋も深まり色づいた枯葉がしきりに舞い落ちているのに、豆粒ほどの赤い蕾だ。これはどうしたことだろう。こんなことは長年の間に初めてである。・・・いや、そういえば、夏の野花であるヤマジノホトトギスが次々に咲いている。一昨日までは気配もなかったのに、今朝は紫の星のような花が咲いていた。いまの場所は日当たりが良くないので時季をみて移植しようかと思っていたところだ。やはり野草であるミズヒキはもう花の盛りは過ぎて、いまは枯れるばかりだ。ミズヒキは何かの虫にとっては美味しいのか、大きめの葉には虫食い穴がたくさんあいている。なかなか繁殖力が旺盛で、1年ほど経てばあちこちに増えている。一本の細い茎に胡麻粒のように小さな赤い花をたくさん付ける。
昼頃に降っているか降っていないのか分からないほどの雨が、夕方には本格的に降り出した。台湾以南の海上に台風21号があり、次第に北上して1日頃には西日本に暴風雨が予想されている。2日には東日本も大雨となりそうだ、と。気象状況は自然の営みであるが、その過酷な状況は人間の営みに起因していると言えなくはない。