樹年樹
母の体内で命が宿され、この世に生まれようとしている。産声が木霊する、希望とする命が育まれていく。年輪がこころの衣を変えていく。潤い瑞々しい樹にも歳を重ねるにつれ枯れていく。老いるという事、年輪が刻まれて逝く過程が歳を重ねるごとに深く深く刻まれていく、老いが齎すものとは何を指すのか分からない。若い芽が芽吹く時、怖さを知らず不安になることを知らずただ今だけを信じ生きることだけを考えている。躓き壁にぶち当たり潰れていくものも居るのでは・・・生きた年月が熟する時、その跡には何が待っているのか!?樹年樹の空間にただ生きてるのかも知れない!!