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カテゴリ:「神の子たち」四ノ宮監督
●『新作映画・そして僕自身のためのノート』連載第2回目
以前はゴミ捨て場の街だったこの地は、今は跡形もなく ただの広い丘になり、あたり一面は草で覆われていた。 この丘の向こうにはこの地に暮らしていた住民のための 10棟ほどの中層住宅が立ち並んでいた。 朝8時、その場所からゴミ拾いの格好をした多くの人々が 近くにできた別のゴミ捨て場に通い、17年前と同じように、 毎日、再生可能なゴミを拾い、それをその日のうちに売って お金を稼ぎ、生活していた。 そこには多くの子どもたちがゴミ拾いをして働いていた。 また、ゴミ捨て場の裏手には以前のスモーキーの街かと 錯覚してしまうほどの広大な掘っ立て小屋のスラム街が拡がっていた。 どうやら僕は、長い間、 「どうしたら世界中の貧困と飢餓と戦争がなくなるのか」 この答えを探しに、いつもどこかを「放浪」していた気がする。 最初はフィリピン、インド、タイなどのアジアで、 2001年の911ニューヨーク同時多発テロ事件以降は、 アメリカ、パキスタン、アフガニスタン、そしてイラク、 ヨルダン、イスラエルなどの中東だった。 ~以上、四ノ宮浩監督手記、 『新作映画・そして僕自身のためのノート』より転載~ 【1】へ 【3】へ ★『(仮題)天国の子どもたち』公式HP http://sensotoheiwa.office4-pro.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月24日 01時24分15秒
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