今日の川柳
見覚えない 年賀状にて 訃報知る 届いた年賀状を見ていて見知らぬ名前があった。 はて?配達間違いか、それとも記憶が覚束ないのか。 苗字を見てもしやと思った。 私の学生時代に3年以上もお世話になった下宿があった。 そこのおじさん、おばさんと同じ苗字だ。 下宿を出てからも毎年年賀状を出していた。 今でも二人の下の名前はしっかり覚えている。 数年前におじさんが亡くなられたとのハガキを受け取った。 でもおばさんからの年賀状は毎年来ていた。 おそらくおばさんは去年亡くなられて息子さんが代わりに年賀状を出されたのではないかと思われる。 このおばさんには大変、大変お世話になった。 お風呂は大家さんのお風呂を毎日借りていた。 そして、お風呂場に洗濯物を置いておくとおばさんが毎日洗濯してくれた。 下宿代を滞納した時も何も言わず待ってくれた。 学生なもんでたまに友人や後輩が来て夜中に騒ぐこともあったが、大概は黙認してくれた。 とにかく優しくていいお二人でした。