ポチ事故(後編)
こんばんは。事故現場を通りました。チョークの跡がないのにちょっとがっくりきたポチ公です。残念。さぁ、事故検証も第3段までまいりました。いい加減、あたしも終わらせたい。処置室に運ばれたとこまでですね。運ばれた先は「脳外科」頭に損傷があると脳外科にいくのかな。お医者さんは女医さんでした。かっこい!CTの結果もレントゲンも異常がなかったことを告げられます。自分のことながらやっぱりびっくりしました。骨強!!早速、という感じでお医者さんに「縫わなきゃねぇ」って…。実はポチ、救急車の中から「縫いたくないんですけど…縫うのいやなんですよね…」ってずっと言ってたぐらい「縫う」ことに関してびびってました。だって!なんか!いやなもんはいやなんだ!救急隊員の1人の方は「先生によっては縫わないかもね」とあたしを慰めてくれたのですがそうは簡単にことが運ばないのが世の常です。ポチ「やっぱり縫わないとダメですか…どうしても…?」先生「うーん、ほっといて治る傷じゃないからねぇ」ポチ「できるなら縫いたくないんですけど……」先生「そうだねぇ…じゃあ…麻酔して1針ずつ縫うのと、麻酔しないでホッチキスでバチンどっちがいい?」ポチ「………ひい」先生「どっちでもいいんだけど」ポチ「…ホッチキスって麻酔より痛いですよね…」先生「うん、それはそうだね」ポチ「痛くない方がいいんですけど…」先生「どっちも痛い時は痛いよ」ポチ「……(冷や汗)…ま、麻酔してください…」頭になんか手術シートみたいなのかけられてチクチク縫われました。麻酔が全然痛くなかった。どうやら怪我のせいで傷周辺は痛みがマヒしてたらしい。ホッチキスでも一緒だったのかな…。でも糸ひっぱられるのは痛かった。皮膚もってかれる…!頭の処置が終わりとりあえずひと安心。そしてさっきからポケットでブルブルしてる携帯が気になる。先生に言ったら出ていいわよ、といわれたので出るとバイト先からでした。寝てるの?って言われました。思わず苦笑いしながら「あのぉ、すみません、あたし車に跳ねられて…」というほかにありませんでした。信憑性の薄い電話です。足と手の裂傷の消毒をするよ、って言われてまた「しみないやつにしてください」とまだ我侭をいうあたし。だがとてもしみた。頭縫うより痛かった消毒。ずっと上向いてたら首が痛くて痛くて。固定もされてるし。思い切って先生に寝返りの許可を求める。許可されたので体中の力を使って右を向いた途端思いも寄らない、眩暈と嘔吐感に襲われるポチ公。また言葉にならない言語をうめきました。ほんと気持ち悪かった。急遽、点滴も打たれることになりました。元々、血管を見つけてもらいにくい体なのですがここでもやはり!って感じでした。3回目の正直で針がやっと入りましたよ。その日の夜、腕を曲げたせいで中の針が曲がり4回目まで刺されることになるんですがね。他のとこが痛いから点滴程度の針だと全然平気になってくるから不思議。そうしてやっと病室へ移動となりました。また酔う。もういい加減にしろって感じ。あまりの眩暈に目を開けられなくて話し掛けられても上手く答えられないところに、一緒にきてた友達がきてくれました。かばんとかブーツとか全部もってきてくれてて本当に感謝。先生とかまで呼んでくれてたんですが名字で自己紹介されると一瞬誰だかわからなくて「誰ですか…?」と思わず。すみません。しばらくしたら実家から家族が到着しました。後々、父親が先生からの話を聞いてる時に手が震えてたと聞いてどうしようもなくなんともいえない気持ちになりました。心配かけてごめんね。アイアンボディーでほんとよかったね…。その日から母親が付き添うことになりました。大丈夫、とはさすがにいえませんでした。風邪よりも心細い。その日から2、3日の間はずっと夜中と明け方に苦しむ日々が続きました。鎮痛剤が切れちゃうのね、ちょうどそこらへん。「痛い」って言ったって痛みが緩和されるわけじゃない。だけど思わず言っちゃうんですね、痛い、って。耳の後ろや後頭部がまるで中から誰かに叩かれてるかのように痛くてどうしようもありませんでした。弱音もはくはく。「なんでこんな痛い思いしなくちゃいけないのよぅ」そんなこと泣きながら言われたって母親だってコマッチングです。昼間には事情を知った方たちのお見舞いがとても薬になりました。昼間は薬も効いてるので比較的楽に人と話せます。色んな人と話してるとやっぱり元気を貰えました。皆様、その節はほんとにほんとにありがとうございます。今日抜糸が無事終わりました。経過良好らしいです。事故状況はこんなもので。また面白話でも思い出したらチョコチョコ書きます。13m跳ねられて1週間もしないうちに授業出てるとかネタにしないでどうする、我が人生、って感じですしね。そうそう。今某お笑い芸人にお熱です。芸能人にここまで本気になったのは初めてですよ。この思いのたけをメールで本気で送ろうかと最近考えています。あぁ、もうどうしよう。なんでこんなにいとおしいんだ,奴は。