|
テーマ:好きなクラシック(2327)
カテゴリ:音楽
昨日は久々のオケ鑑賞となる夫も一緒でした。
夫は以前トランペットをやっていたので、元々ショスタコービッチとか金管バリバリが大好きです(笑) 会場の日立シビックセンター音楽ホールは、860席ほどの中規模ホールです。 【プログラム】 リムスキー=コルサコフ:歌劇「見えざる町キーテジと聖女フェブローニャの物語」序曲 ↑追加で入りました。 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 ショスタコービッチ:交響曲第5番「革命」 旧レニングラード・フィル時代からの伝統で、普通とはちょっと違った配置です。 下手から第1V、チェロ、ビオラ、第2V。チェロの後ろにコントラバス。上手奥に金管。 舞台の大きさに対して編成が大きいので、上手の金管はぎゅうぎゅう詰めでした。 第2Vの一番後ろの人はアレでボーイングできるのか??というくらい壁にぴったり・・・ 指揮者の特徴なのか、演奏に入る前の「ため」がなく、あっという間に演奏開始。(これは全曲通して同じでした) オケのアインザッツが揃ってなかったトコもありました 1曲目は初めて聴いた曲でした。弦楽器中心の、旋律が美しくゆったりとした小品。アンコールを先に聴いたような感じがしました(笑) 2曲目、ソリスト登場。エリソ・ヴィルサラーゼという人は、もちろん演奏活動もしますが、それ以上に指導者として有名な人だそうです。主要なピアノコンクールの審査員には大抵招かれているとか。 昨日の日記にも書いたとおり、私は20年前にもこの方のピアノを聴きましたが、何より驚いたのは「プロフィールの写真が20年前とほぼ同じ」だということ!! 2階席だったので、手もとがよく見えました。 ピアノの技術はさすが~といった感じ。こんな超難曲なのに余裕持って弾いていました。 演奏の印象は「真面目、正確、かつ華麗」。ほぼノーミス。音の一つ一つがキラキラと美しく、まさにお手本のような演奏です。くねくねと悶える(byミルヒー)ことももなく、観客に媚びる様子もなく、『これが私のチャイコです!』と提示してくるような。 夫はあとで「すごいな~CD聴いてるみたいに正確だったなぁ~」と言ってました(笑) 一楽章が終わったところで拍手が入ってしまいました。まあ、確かに収束の仕方が曲の終わりみたいに感じるのもありますが。 休憩中、娘に「ネエもああいう曲弾けるようになるかなぁ?」と聞いたら、「う~ん、とりあえず楽譜がなくっちゃねぇ・・・・」だって! 3曲目。これまた指揮者がオケの方を向いたらすぐに始まってしまいました。 実を言うと私、ショスタコービッチはこの曲と室内楽の何曲か以外ほとんど聴いたことがないのです。 重厚な弦の響き。ピアニッシモにちょっと難があるトコもありましたが、総じてよかったです。 協奏曲でもそうでしたが、木管楽器がと~っても素晴らしかったのです。特にフルートは絶品!透明感があって、しっかりした音。 どうしても金管が目立つ曲なのですが、私は金管の音がブーブーバリバリしててあまり好みではなかったですね・・・でも、ホルンとかトランペットが赤鬼のようになって超人的なハイトーンを吹き続けているのは圧巻でした! 怒濤のような勢いのフィナーレ。 4楽章は特に夫の好きな部分で、コンサートに行く前から口ずさんでいました。 夫曰く、「いや~ダイナミクスがさすがプロだね~髪の毛一本くらいからモジャモジャのパンチパーマまで一度に表現してるみたいなぁ~」 ・・・私はある意味あなたの表現のほうがスゴイと思います・・・ アンコール(2曲)は私は知らない曲でしたが、どう聴いてもロシアの雰囲気がぷんぷんする曲でした。 スタミナがあるな~金管はあんなに吹きまくったあとなのに、まだ余裕でハイトーンがカツーン!カツーン!と響いてきました。 演奏中から気になっていたので、終わった後2階のステージ後方席へ行って見てみたら、ティンパニのヘッドがプラでした。よく分からないのですが、最近はプロでもそういう楽団が増えてるのでしょうか? サンクトペテルブルク・フィル、最近はゲルギエフのマリインスキー劇場管弦楽団に押され気味だとか何かの記事で読みましたが、全然そんなことないと思いましたよ!情熱的で素晴らしい演奏でした。 終演後、保育室に息子を迎えに行ったら、ボロボロと涙をこぼしていました。預けられていたのが赤ちゃんばかりで、一緒に遊べなかったのと、いつまで待っても私たちが来なくて置いて行かれたと思ったのとで、悲しくなってしまったようです。息子よ、ごめんね。大きくなったら、一緒に演奏会に行こうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[音楽] カテゴリの最新記事
|