読書の秋に
秋の夜長夕方以降は何かとせわしない我が家、というか私、でしたが、陽が落ちるのも早くなったので、息子が外から遊んで帰る時間も早くなり、宿題などもうるさく言わなくても早く済ませられるようになり、とーちゃんも最近は仕事からの帰宅が早い日が多いので、片付くのが早く、夜時間にゆとりが生まれつつあります。ここ1ヶ月半ほどは、小説にはまっていました。あまり読書家ではない私ですが、うちのお店の従業員で本を回し読みしていたのを毎日のように借りて、寝る前や通勤電車の一時も活字から離れられない程、四六時中読んでいました。今は、主人の本棚も読みあさり、読む本がなくなってしまい、本屋や図書館でゆっくり選ぶ暇がないので、子どもの本棚にある高学年向けの長編童話を読み始めています 息子は小2ですが、最近はあまり本を読みません。今は、興味の対象が他にいっぱいあるようです。赤ちゃんの頃から一緒に絵本に親しんできました。寝る前も毎日一緒に絵本を楽しんでから寝るのが習慣になっていました。ですが、小学校に入ってから、毎日ではなくなってきて、いつの間にか絵本を選んでベッドに持ってくる日がなくなってきました。私も眠いので、読もうと言われなければ、読むことがなくなってきていました。また、“自分一人だけで読む本”と“お母さんと一緒に読む本”と息子なりに境界線があるようで、最近は、どちらかといえば、私の方が「読ませて。お願い。」と言い寄るという感じでしたが、蔵書が合わなくなってきたのか、イマイチ盛り上がらない始末でした。なのですが、ここのところ、あまりにかーちゃんが四六時中自分の本ばかり読んでいるので、息子が学校から帰ってからや、寝る前に「一緒に読もう。」とせがんでくるようになってきました。 久しぶりに行った本屋で、いいものを見付けました。子どもがもっと小さい頃、時々買ったり、立ち読んでいた雑誌です。子育て真っ最中のお母さん、お父さんに!母の友 定期購読 1年間 12冊今本屋で出ている母の友11月号は、毎年恒例の企画「毎日ひとつ、お話を こどもに聞かせる一日一話」があります。1年に一回の特別企画で、見開き2ページに収められた短いお話しが、30日分載っているのです。過去何冊分か家にありますが、息子も私も毎度これが大好きで、寝る前にちょうどいい長さでもあり、過去の分も含め、大事に繰り返し読み聞かせていました。今年も早速手に入れて、一話ずつ、楽しんでいます。息子はベッドで横になりながら、耳から聞いてイメージを膨らませて楽しんでいます。 11月20日のページに「とりかえっこ」というお話があります。・・・リスのおかあさんがベンチで女の子の忘れていった赤い毛糸を、ぼうやのおふとんにちょうどいいわと、ドングリととりかえっこして、家に持ち帰り、赤い毛糸に柔らかい干し草や落ち葉を編み込んで、ぼうやのおふとんを作ります・・・ 「おかあさんはおふとんごと、ぼうやをぎゅっとだきしめました。」という文章があるのですが、その部分を読んでいると、もの凄く嬉しそうな顔をして、「もう一度そこを読んで、ボクもおふとんごとぎゅっとだきしめて。」と言ってきました。そこで、そうやってすると、とっても幸せそうな笑顔で、ぴったりと私にくっついてきて、安心したようにすやすやと眠りにつきました。やっぱりお話っていいなと思った瞬間でした赤ちゃんの時と変わらないその寝顔にしばし見入っていました。寝る前ぐらいは自分の本を閉じて、息子との本の時間=ふれあいの時間 にしようと思いました。いつまで読み聞かせの時間が持てるか分かりませんが、息子が嫌がるようになるまではお話の世界を共有していけたらいいなと思います