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ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

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2008.09.08
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テーマ:洋楽(3357)
自分の場合、スティーヴィー・ワンダーのアルバムでいちばん好きなのは『Talking Book』だ(※)。
だが、聴いた回数がもっとも多いアルバムといったら『Innervisions』になるかもしれない。
'72年から'76年に発表されたスティーヴィーのアルバムはどれも最高傑作と呼ぶにふさわしいものであり、どれをベストとするかは個人の嗜好による。
それにしても『Innervisions』の密度の濃さは圧倒的だ。
このアルバムからは、才能とかクオリティ云々を越えた神々しいオーラを、僕は感じる。
この時スティーヴィー23歳。
当時の彼には本当に神が乗り移っていたのかなぁ、と聴くたびに思う。

『Innervisions』は、俗にいう"スティーヴィー三部作"の二番目にあたる作品である。
発表は'73年の8月。
全曲の作詞作曲はもちろん、プロデュースもスティーヴィーだ。
レコーディングには数人のゲストを招いたものの、ほとんどの楽器を彼ひとりで演奏したという。
本盤は全米4位、全英8位のヒットを記録し、その年のグラミー賞も受賞した。

レッド・ホット・チリペッパーズにも取り上げられた「Higher Ground」などは、ファンならずとも聴いたことがあるだろう。
もちろんそれだけではない。
不思議なコード感とうねるベースがカッコいいファンク・ナンバー「Too High」、彼の社会に対する怒りをつめこんだ佳曲「Living For The City」、スティーヴィーらしい美しさが胸にせまる「Visions」や「Golden Lady」などは、一聴すると地味なようだが、クオリティと味わいの深さで群を抜いている。
サルサのリズムを使った「Don't You Worry 'bout Thing」も好きな一曲だ。
アルバム全体の構成も完璧。
駄曲のかけらも見当たらない内容は、まさに"70年代音楽の奇跡"といえる。
この時のスティーヴィーは、ポール・マッカートニーやマイルス・ディヴィスも越えていたんじゃないかと思ってしまう。

そして、アルバムのラストを飾る「He's Misstra Know It All」は、個人的にいちばん好きな曲だ。
ベースには、ダニー・ハサウェイ・バンドのウィリー・ウィークスが参加。
シングル・カットされて全英8位を記録している。
ソフトかつグルーヴィーにはずむ演奏が印象的なミドル・テンポのナンバーだ。

スティービーの弾くジャジーなピアノが耳に心地よい。
ポップで温かみのあるメロディは、ジャンルを越えた魅力をもつ。
表現力豊かなヴォーカルと厚みのある多重録音コーラスも素晴らしい。
ハンド・クラッピングも力強く響いてくる。
穏やかでいて崇高なエネルギーに満ちたこの曲は、70年代のスティーヴィーが神に近い所にいたことを物語るものだ。

楽曲の構造は単純で、音作りもそれほど凝ってはいない。
にも関わらず、5分32秒の曲ながらほとんど長さを感じない
これもスティーヴィー・マジックか。
BGMとしても気持ちよく聴き流せるなんて素敵じゃありませんかスマイル

このアルバムに出会ってからもう二十年近くたつが、「He's Misstra Know It All」を聴くと今でも心が洗われるような気分になるのである。


「He's Misstra Know It All」を聴くにはここをクリック!


※ ポム・スフレのメインHPではスティーヴィー・ワンダーの名盤『Talking Book』について取り上げています。





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Last updated  2008.09.08 05:34:04
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