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カテゴリ:邦楽
四人組の彼らは'96年に結成。 翌'97年にインディーズからデビューし、さらに'98年のはじめには早くもメジャー契約するに至っている。 ワンマン・ライヴの大成功、ラジオ番組のレギュラー取得などに続いて、'98年9月にはメジャー・デビュー・シングル「アモレゴ」をリリース。 CDMの音楽は、最初から非常に完成度が高く、洗練されたものだった。 ポップス、ジャズ、ソフト・ロックなどの要素を絶妙にブレンドしたサウンド、メロディを大切にした楽曲は、音楽ファンの支持を集めていった。 '00年発表のアルバム『DYNY』(上ジャケット)に収録の「アゲハチョウ」は、そんな彼らの最高傑作といえる名バラードだ。 優しげで一度聴けば耳にこびりつくキャッチーさを持ったメロディが絶品。 シンプルでゆったりとした演奏とネモのやわらかな歌声のマッチングも素晴らしい。 それはまさしく、ひらひらと自由に飛ぶアゲハチョウのよう。 平易ながら深みを感じさせる歌詞も胸を打つ。 「お茶の間に届けたいという想いで作った」というネモのコメントが示すとおりの、親しみやすさと安らぎに満ちた名曲中の名曲である。 '00年8月にシングルとしてリリースされたこの曲は、TVドラマ「神様のいたずら」の挿入歌としても使われた。 だが、CDMは"良質"ではあっても"華やかなバンド"ではなかった。 安易な売れ線主義に走らない姿勢やメンバーの純朴なキャラは、今のJ-POP界では分が悪い。 「アゲハチョウ」をはじめ、シングル曲の多くはCMやテレビ番組に使われたが、ヒットと呼べるものは生まれなかった。 途中、グループ名をCool Driveと縮めて心機一転もはかったりするも、とうとうこれといったブレイクは果たせないまま彼らは2005年に活動停止してしまった。 CDMを応援していた自分としては非常に残念だった。 巷にはジャンク・フードみたいなJ-POPがあふれているというのに。 これが音楽業界の現実か。 その後のネモさんに関してはしばらく音沙汰を聞かなかったが、他のアーティストへの楽曲提供などをしてきたようだ。 が、今年の10月にはNemotroubolter(ネモトラボルタ)という新ユニットで活動を再開するとのこと。 ジャパニーズ・ポップスの良心を持った彼に正当な評価が与えられることを望みたい。 つーコトでCDMの名曲「アゲハチョウ」を聴こう。 ここをクリック! すべてをもっと あなたにもっと とどけたい ココロが飛んでいく 負けないように 負けないように 伝えたい ぜんぶぜんぶ だから ふらふらになって カッコ悪くても ちゃんと飛ぶよ あなたにとどくまで ※ ポム・スフレのメインHPではCool Drive Makersの名盤『Rainbow Juice』について取り上げています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.21 07:55:28
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