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雑筆の部屋♡♡此処に青春の灯あり

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2023.11.15
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カテゴリ:アルプスの地へ
2023年9月3日、日曜日
朝4時、軽いお弁当の用意を済ませ、少女時代のペンフレンドだったハラルドへのお土産のケーキを包みます。

昨日焼いておいたカスタードクリームとパイナップルが詰まっている手作りケーキです。もちろん試食用に小さいのも作りましたが、美味しかったので一応成功です。でも、これってハンバーガーに見えますよね・・・・あはは。
5時半、猫どもが寝ている中、お別れも告げずにまだ暗い我が家からオーストリアに向けて出発です。
車はライプチヒ方向へのアウトバーンを走り、40分後にはベルリンの最端、グルーネワルトを抜け、そしていつものごとく居眠りをし、目が覚めたらテューリンゲン州に入っていました。
軽くブランチを頂きます。運転手のプップクンには大きなサンドイッチですが私のは空いたヨーグルトの容器に詰めたこれ。

お昼を過ぎると既にオーストリアに入りました。ここでは高速料金を払わなくてはなりません。

考えてみたらドイツって無料なんですよね。何と寛容な国ではないですか。だからイスラムの避難民がドバドバ入って来て、イスラエルがガザに反撃を始めたらこちらでも大変な事になっちゃっています。私が思うにですよ、ガザに来る世界の救済金はハマスのテロ資金になどに使わないで、市民のインフラ、生活向上の為にのみ使い、子供の出生率もコントロールすれば、結構観光などで満足な暮らしが出来、上手に経済を保てていたのではないでしょうかね。馬鹿が権力を握ると不幸が始まるのさ。違う?
パッサウを通り過ぎ、そのころハラルドから無事に向かっているかとSNSが入りました。
ついでにギュニーさんからも、クラーゲンフルトに行くついでにメートリンクに寄りなさいと連絡。有難くお断りしました。あのね、行き先が違うのですったら。
地図はお借りしています。

ホーエンタウエルン山脈を眺めます。
実はゲオルクさんの本を読んでから初めて分かったのでしたが、
1961年に来日した​ランク隊が出演した映画​「ほがらかに鐘は鳴る」​はチロルではなくてこの州で撮影されて​いたのですね。
これは​南国のバラ(←動画)を歌っている場面です。

どっちにしろアルプス地方なので、私と同じ様にみんなチロルだと思っていたらしいです。そしてこの場面では「寂しき谷間に」の歌の後にランク隊が演奏旅行で歌っている「​カッコーが鳴く時​」が歌われていますよ。レコードの最後の曲です。

映画はちょうどドイツ・オーストリア演奏旅行の途中に撮影されていたので、映画の中の歌はみんな演奏会のプログラムにあったものみたいです。「カッコーが鳴く時」の題がドイツ語だったので、どんな歌か初めは分かりませんでしたが、な~んだ、少女時代にレコードでよく聞いていたお馴染みの民謡でした!

そして15時頃、既に私達はザルツブルク州を離れました。
さて、ハウス・アイヒマンと言うのがハラルドが私達の為に予約してくれたクラーゲンフルト郊外のペンションでした。

到着した時にハラルドが既に待っているかと思いきやどこにもかしこにもその姿は無し、・・・・で、ペンションの女将とテラスでジュースを飲みながらおしゃべり。
彼の姿が現れたのはそれから1時間も経ってからでした。
「君達の為にケーキとコーヒーを調達して来たんだよ」
そう言いながら大きな箱を持ってペンションへの坂道を自転車を押しながら小太りの小柄なおじさんがにこにこ顔でやって来ました。
1971年に会ってからうさぎちゃんと同様、初めての再会でした。もちろん団員時代の面影はワルター・ピューリンガー氏、フェルディナント・スメタナ氏、このタウチュニヒ団長並みですので、此処には当時の写真だけにしておきます。

でも人の好さそうなおじさんになっているハラルドにはすぐに親しみが沸きました。
私達は夕食を彼と一緒にするつもりで近くにレストランがあるのを確かめておいたのですが、目の前に沢山の美味しそうなケーキを出されてつい、お茶をしてしまいました。

全くこんなに美味しいケーキは滅多に口にしたことが無いくらい!でも、私達は自動車の中で食べっ放しだったのでお腹はパンパンになっていたのです。3種類のこってりしたケーキを3つも食べる事なんて到底出来やしません。
それにしても私が焼いたケーキなど、月とすっぽんの違いでしたぁ~!
日が沈み、少し肌寒くなってきたので、私達は見つけておいたレストランに移動しました。
もう何も食べたくなかったのでせめてクネーデルスープ(Griessnockensuppe)を頼みました。何とこれも満腹なお腹にはきつそう。

ですが、更にメニューを見たらケルンテンの名物料理の中に「小さな歌」の本に出て来た「ボイシェル」があるではないですか!

本の17章にはアウガルテンの昼食の時に出て来たシチューの事が書いてあって、小さなシュールリ(ゲオルクさんの団員時代の愛称)には不可解な未知の料理だったそうでした。それを読んでから私もボイシュル、またはボイシェルに興味が沸き、味が知りたくて懸命に探していたのです。ハラルドにそれを話すと食べられそうにないくらいお腹がいっぱいなのに、直ぐに注文してしまいました。

これがそのボイシェルシチューでした。
本にはクヌーデルの入った灰色のシチューと書いてありましたが、これは茶色です。
そして本の通り、確かに細かく刻まれた何かが入っています。更には青い筋さえ入っていると書いてあったので、その青い筋を探しました。
青ではないけれどこんな筋を探し出しました。

そして、団員達が美味しそうに食べていると書いてあったように、コクがあって、とても美味しいシチューでした。でもゲオルクさんと同様、プップクンにも苦手かもしれません。私にはとても食べ切れなくて、ハラルドにお持ち帰りしてもらいました。私の大好きだった時代のウィーン少年合唱団の「小さな歌」の本の内容の探索は更に続きます。
ここでの色々な世間話の中でウィーン少年合唱団時代の話題は殆どありませんでしたが、アウガルテンの年取った管理人はシレジアから来た人で、杖を突きながらいつも「So geht net(困ったことだ)」を繰り返していた事とか、アメリカ演奏旅行でお皿のものを残した時、給仕がプレフェクトに言いつけて、またテーブルにつかされた事など話してくれました。ハラルドは結構やんちゃだったようで、食事の時、お行儀が悪かった事があって、タウチュニヒ理事長にお仕置きの為にテーブルの下に座って食べるように言われたそうです。
「本当にテーブルの下で食べたの?」と聞くと本当に床に座って食べたと笑いながら返って来ました。ハラルドのママとレーブルさんのママとは友人同士だったそうで、64年組のヴィルヘルム君が20歳の時、ハラルドを訪ねてクラーゲンフルトに泊まりに来たそうです。ライニーさんと一緒に喫茶店でレーブルさんに会ったことを言いそびれました。
表は既に真っ暗になっていましたが、昔のペンフレンドは電気自転車なので楽に帰れると言いながら私のお土産のケーキを荷台に乗せて戻って行きました。

​​携帯を持っていないのでタブレットを持参したのですが、Wi-Fiのある場所でしか使えず、ハラルドの手配してくれたこのペンションの部屋でYouTubeを見たら、出てくるコマーシャルもオーストリアのものになっていました。考えたら当たり前の事なのですが、つい、タブレットに向かって「あんたもオーストリアにいるって感じているんだね」と心の中で呟いてしまった。​​


クラーゲンフルトの朝。今日もお天気が良さそうです。
朝、ハラルドが現れて三人で一緒に朝食を取りました


私のケーキの事を聞くと、もう半分食べてしまったそうです。クリームが入っているので長持ちしないだろうからと言われました。びっくりすると、家には冷蔵庫を置いていないそう。この時代に冷蔵庫が無いなんて! そう咎めると自分は新鮮なものしか食べないので冷蔵庫は必要ないんだそうです。言われてみりゃ、そうかもしれない。
ま、人それぞれですからね。
これからハラルドの参列するミサに同行し、彼のママのお墓参りとセキルンの休暇寮を訪ねてみる予定です。
彼はまた電気自転車でやって来ていました。

私達は自動車なので彼が近隣の駅に自転車を置くために先に走ります。早い、早い。

この列車の駅に自転車を置いてペンフレンドは車に同乗しました。列車はヴェルタ―湖の湖畔に沿って走っています。

そして私達のいる場所の湖を隔てた向かい側がセキルンなのでした。へ~、ウィーン少年合唱団はこんなところで夏を過ごしているのですね。
驚いたのは湖畔でまだ大勢の人が水浴をしていた事でした。
教会に行く手前で黄色のベストを着こんだ「気候変動活動家」のデモがあり、何人かが自動車道に手を張り付けて座り込んでいました。その為に警察が出動して、私達は大きく迂回しなければなりませんでした。

教会の礼拝に遅れて参列した為に20分で終わりました。ハラルドは敬虔な信者でミサの後はホスチアを頂いていました。
これからハラルドのママの眠るお墓にお参りに行きます。
その途中であの美味しいケーキ屋さんがどれだかわかりました。
クラーゲンフルトに行ったらこのお店に絶対入ります。
そしてハラルドの持ってきてくれたこれらのケーキを1日に1回は食べに来ますからね。本当に私の口にピッタリ合ってくれる美味しさでした。
クリスティーネのお墓はクラーゲンフルト郊外の彼女の故郷にありました。

ハラルドは此処で生まれ、幼年期をこの家で育ったそうです。

彼の生家はお墓のあるこの教会の直ぐ近くにありました。
私達もお墓のお掃除を手伝って来ました。

こんなところにも大きなナメクジが!!
さて、クラーゲンフルト方面に戻ります。

ヴェルタ―湖でマーラーの別荘と
間違って他の洋館を撮ってしまいました。

此処から少し進んだところにセキルンがあります。
WSKファンなら誰しも知っているこの建物。

何とハラルドも何十年振りに見る風景だそう。私は写真でしか知りません。

近くに行くと何人ものジュニアたちが集まっていました。

一瞬WSKの高校生かと期待に輝きましたが、笑いながら答えてくれたのはここで何かの実習をしていた学生達でした。
中に入っても大丈夫かな、と聞くとみんなが口々に「どうぞ、どうぞ」と言う事で。

ハラルドが懐かしそうに、此処で団員時代に合唱の練習をしていたのだと教えてくれました。
セキルンにいる間、毎週クラーゲンフルトの実家に戻る時には自分のクラスの誰かが必ず一緒にくっついて来ていたそうです。

確か食堂は二階にあったそうですが、この写真でしょうね。

私達はピアノも無く、誰もいない休暇寮を見て住居侵入罪を犯しているような気分になりすぐに表に出ました。
やはりヴィテシュニックの本にあるように
夏の休暇寮は子供達の笑い声が響いていないとつまらん。ここに写っている少年達は多分ナイダー隊でしょうね。

建物の周りをちょっとだけ見て回りましたが、WSKのホームページの写真で見ているこの景色と変わりありませんでしたよ。

そうそう、こんな写真もありましたっけ。

これはどこだろうと思っていましたが、休暇寮の向かいにある建物でした。
あそこの後ろにヴェルタ―湖が水を湛えているのです。

少年達のいる夏の間、右にある建物でタウチュニヒ団長が休暇を過ごしていたそうです。
向こうで芝を刈っていた男性が私達を見つけて、自分が管理しているので無断でここに入って貰っては困りますと言って来ました。ハラルドが元団員であると聞いて理解は示してくれましたが、今は世界中からファンがやって来るのでアウガルテンと同じ様に気をつけなくてはならないそうです。
全く、ネットが広まってから、こんな辺鄙な場所も安全では無くなってしまったのですね・・・・・と、いう本人も詮索好きだったのですが。
このセキルンの寮で新入生のルカが変声したハラルドから94番のロッカーを引き継いだのでした。今日は
うさぎちゃんやその2人が過ごした夏の休暇の場所を一度見ることが出来て納得しました。

1965年にセキルンの夏の休暇寮が開かれた時、4クラスの全員が集まりました。
それから58年・・・・えっ?もうそんなに経つの⁉
此処にいる少年達は、もうみんな老齢年金をもらっている年齢なのですよね~。

さて、来年の夏の旅行はクラーゲンフルトかな。
私達は自転車を駅に取りに行くハラルドとここでお別れしました。

クラーゲンフルトの街は本当に気に入りました。
それにファーレンベルガーのコンディトライは訪れる必須の場所になりました。ハラルドに再開するのも楽しみです。
充実した午前中を過ごして、私達はこれから​サンクト・ヨハン・イン・ポンガウ​に向かいます。

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kind-0045.gif von 123gif.de💕 お詫び:コメントを入れる時、何度も数字の打ち直しを要求されるのですが、スパム予防の為だと思います。貴方の失敗ではないのでどうぞお気を悪くなさいませんように。それでもコメントをくださる方には心から感謝したします。






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Last updated  2023.11.30 04:35:52
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ponko310@ Re[1]:【115】横浜ノスタルジー(09/16) ryoさんへ WiFi事情が悪いのはいらいらし…
ryo@ Re:【115】横浜ノスタルジー(09/16) Ponko様 虹の橋を渡ったエミリーちゃんへ…
ponko310@ Re[1]:【115】横浜ノスタルジー(09/16) yuichannさんへ コメントをありがとう。 …
yuichann@ Re:【115】横浜ノスタルジー(09/16) Ponkoさんへ お邪魔させていただきます。 …
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