真理の御霊 （三輪山より）

神から人へ。神から人へ、教えて伝えて広めさせ、人の間に流布(るふ)せし

教えを、今人の多くは忘れ、打ち捨て、それぞれ勝手の教えを作り、

教えを広め、宗教信仰の名を借りて、己の利欲、金銭のため、弱きを騙(だま)し、

病めるを脅し、さにて手にせし金銭、富は、神の心に適(かな)わざれば、

いつか神の怒りに触れて、始めの無にも戻るべし。元の黙阿弥、さらに悪し。

なれば人は、始めの教えを思い出せ。神の教えし諸々のこと。

この世の汚濁、汚(けが)れにまみれぬ、人の勝手な思惑入らぬ、単純素朴な

日々の定めを、迷わず、臆さず、積み重ねし頃。煩(わずら)いもなく、

悩みもなく、疑いもなく、ためらいもなし。全てを神にゆだねれば、

何の苦しみ、悲しみがあろう。あるは喜び、感謝と感動。

神に帰依(きえ)せんの思い深く、神に任する気持ちも清く、全てを己の

決めるになく、ただひたすらに神に預けん。

人の煩悩苦悩の始めは、己の我欲と我執なり。

己にこだわり、他と差を付けん。いずれも同じに満足せず、さらに豊かに、

さらに強く、さらに勝(まさ)らん、さらに勝たん、さらに相手を従わせん。

さらなる欲望、願望の、曇りの多さをいかにせん。いかに浄めて高めんか。

いかに祓(はら)いて禊(みそ)がんか。神の決めらるみ役を授け、その者、

魂　救わんと、神は仕組みて起こせらる。

人の精進昇華を助け、さらに次代を担うるに、能(あた)うる魂残さんと、

神は仕組みて計らるる。なれど応えず、働かず。気づかず悟らず曇り深むる。

曇り、迷妄、多くの誘惑。己の魂迷わす罠(わな)に、人は気付かずはまりゆく。

神の御心気づかずに、堕ちる煩悩、汚れの世界。光も届かぬ暗闇の、救いも

適わぬ無間の地獄。神に許しを賜(たまわ)るも、光のあるうち、届くうち。

光届かず、失われれば、もはや魂救われず。滅びて消えん、永遠の闇。

神は人に教えんとする。今人が、何を求め、望むべきかを。何を求め、

祈るべきかを、今示して救わんとする。

一つは祈れよ、神への感謝。生かされ賜りし魂を、その尊さを、

有り難さを、何にもまして祈り伝えよ。

次に祈れよ、人への感謝。己を助け、力を貸して、己の成長、繁栄のため、

力を、富を、恵みを与えし身近な人へ、感謝を捧げよ。

さらに祈れよ、人の幸。己の幸せのみになく、人の感謝を祈り願わば、

人の幸せ、己に返らん。

さにて伝えん、神への祈り。己の真の精進を、示して見せんは祈りなり。

何を祈りて、何を願い、何を求めて、何を望むか。

全ては祈りに表れん。人の魂、昇華を示せ。神に示して、測りていただけ。

魂(たま)の高さ、清さを、尊さを。

神から人へと伝えゆく。神の祈りを気付け、我が子ら。

何ゆえ生きるか、許さるるか。何をせんため、なさんため。

己の生の意味を悟らば、この世を生きる意味を見つけん。光を見出し、

導かれ、己の生を迷いなく、十二分にも生き抜きて、神との約束、

み役を果たさば、また一段と昇華せん。

神のご意図はそこにあり。一人一人の魂が、浄まり高まり、昇華して、

やがては神に近づきて、人を導く魂となり、この世をさらに豊かにせんと。

人の集いて集まれる、祭りに祭礼、式典行事、神は宿りて、現れん。

人に伝えんことのあらば、神は使いを遣(つか)わさん。

さにて伝えん、神の祈りを。神の願いを。神の望みを。なれば人よ、

祭り(奉り)行え。人よ集えよ、魂寄せよ。祈り高めよ。波動広げよ。

音霊こもれる祈りを高め、さらに広げよ、祈りの波動。

この世を浄め、魂浄めん、音の秘めたる神秘の力は、神の力を顕(あら)わす

なれば、神世の国での言霊は、この世に響きて、力を生じん。

光を放ちて魂浄め、力を伝えて、魂振るわせ、さらに命を揺さぶり浄めん。

祈りを祈れよ、日々に、永久に。祈りを伝えよ、人に世界に。

さらに高めて、強めんように、人と人との和を結べ。和と和はつながり、

輪となりて、やがては地球を、宇宙を結び、一つの大きな球となり、

巨大な生命、命となりて、この世を守らん、永久に栄えん。さなるようにと、

神は望まれ、さなる神策成就を願わる。なれば人よ、集え、集まれ。

一人の力をさらに高めて、神の力に及ばんほどに、人と人との結びを強めよ。

一致団結、乱れなく、神の心に動かされ、操らるるまま生きよ、我が子よ。

神の願いは一つなり。我が子の成長、 繁栄発展。豊かに無事に、健やかに。

楽しく生きてあれかしと、切なる思いの強ければ、さらに求めん、厳しき修行。

怠(なま)け、怠(おこた)り、無為に生きるを、神は望まぬ、許されぬ。

時に厳しく、時に激しく、人の怠惰(たいだ)を諌め、諭さん。

人がよりよく育つよう、高き魂へと昇華するよう、神は導き、甘え許さず。

なれど、厳しき神なれど、慈愛の深さ、尊さを、忘れず感謝し、捧げ奉れよ。

感謝忘れぬ魂ならば、自ずと浄まり、高まりて、やがては神の望まる魂、

求むる魂へと適いゆかん。神は人へと祈りてやまぬ。そを忘るるな。

神は人を導かん。尊き高き魂へと、さらに昇華し、精進重ね、道を迷いて

さまよわぬよう、光を示して誘わん。

神は人を使うなれば、素直に行じ、励め、我が子よ。人は素直に働けばよし。

全ては神の計らいなれば、人間心で案じるなかれ。それぞれの魂、力に合わせ、

神は仕組まる、神の妙。なればゆだねよ、束縛解きて。

己を放ち、縛りを解かん。神の求むる自由な魂。囚われ、煩(わずら)い、

わだかまりなき、人知に汚れぬ無碍(むげ)なる魂。

励め、行じよ。神の決めたる役なれば、一途に励めよ、努め果たせよ。

さにて。

神の声を伝える人
ひふみともこさん著書  「神から人へ（下）」より抜粋
ひふみともこさんＨＰ
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