今回は3曲。
以前『Mo!nero』に出演させていただいた際にご紹介したこちらの楽曲から。
[3] OASIS:『WHATEVER』 (Single)
これは大学生時代後半以降のテーマソングのようなものです。
90年代初頭からOASISやBLURをはじめとする「ブリット・ポップ」が世界中を席巻しておりまして。
今でも自分の基盤となっているその頃のことを思い出すと、BGMとしてこれらの音楽が流れている。
その中の代表曲がこれ。
Whatever you do
Whatever you say
Yeah I know it's alright
最後に2回繰り返されるこの歌詞。
リアム独特の強くやさしい声、美しすぎるメロディと相まって、深く刻み込まれることとなった。
「あんたが何をしようが何を言おうが、そりゃー全然構わないんだぜ」って、
将来の不安を抱えて悶々とする中、あらかじめ免罪符をもらったようなね。
そしてメロディも美しいが、この楽曲のストリングスの美しさときたらない。
特にアウトロ。消え入りそうに、そっと力を蓄えるように、紡がれる旋律。
最後にはストリングスとクロスしながら、曲の中盤以降背後で鳴っていた
ハンドクラップが体温を帯び、口笛が鳴り、嬌声と歓声に満ちる。
ジャケットのイラストのように、果てしなく続く青空が見えてきそうではないか。うん。
[4] 奥田民生:『さすらい』 (『股旅』収録)
社会人となり日々を過ごす中、それはそれで良い暮らしだったのだけど、
このままでいいのだろうかってずっと考えてて。
とぼけた脱力系の歌詞が多い民生さんですが、たまにシリアスな胸の内をぶちまけるときがある。
それはやけにリアルで、これでもかってぐらい突き刺さってくる。
『さすらいもしないでこのまま死なねえぞ』
最後のこの叫びで、初聴きにしてやられた。
会社帰りに吉塚のパピヨンプラザでCD買って、3号線を渡ろうとする信号待ちの車内にて。
この楽曲もその後の人生においての重要なテーマソングとなっており、
僕の携帯アドレスには「sasurai」というワードが入っています。
[5] ユニコーン:『すばらしい日々』 (『スプリングマン』収録)
民生さんつながりでもう1曲。
先日お会いできた川西JETさんがドラムを叩いてたユニコーンから。
この曲を、ふと聴きたくなる時がある。
その度に自分で編集したMDをデッキにセットし、ホゲーとしながら聴く。
車に乗ってるときは歌ってみる。
『すばらしい日々だ 力溢れ 全てを捨てて僕は生きてる
君は僕を忘れるから、その頃にはすぐに君に会いに行ける』
『懐かしい歌も笑い顔も 全てを捨てて僕は生きてる
それでも君を想い出せば そんな時は何もせずに 眠る 眠る
朝も夜も歌いながら 時々はぼんやり考える
君は僕を忘れるから、そうすればもうすぐに君に会いに行ける』
切ないけれど、僕にとっては究極のラブソングでもある。
それでも日々はすばらしいのだ。
《つづく》
【古賀拓也】