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食いしん坊ぽっぽの日記

食いしん坊ぽっぽの日記

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2024.02.15
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カテゴリ:今日の出来事
「お父さんの整理していたらこんなのが出てきたの」と母
出てきたのは新聞の切り抜き ”読者の声”のようだ
日付はわからないけれど・・・・

「散った桜花に思いいろいろ」
 境内一面に散った桜の花を掃き集め、ビニールのゴミ袋に詰めようと、素手でつかんんでハッとした。
なんともいえないツルツルとしたなめらかは肌触り、人を突き放すひんやりとした冷たさ、
舞う姿からは想像もつかないどっしりとした重みを感じた。
 これはなんだろう。
どこかで触ったことがある。
そうだ、それはふろに入りながら他界した、父の手を合掌させた時のあの感触だ。
死後間もない肌触りは、人も花びらも同じなのだ。二度も三度も握ってみた。
 はらはらと散った花びらは、風に誘われて何カ所かに集まり、思い出話にふけっている。
そこで静かな余生を送りたいに違いない。ゴミ袋に入れるのはやめた。
境内の一隅に集め、そこで土に返すことにした。
 そういえば、どうしてもほうきでは掃けない花びらもある。縦に掃いても横に掃いても動かない。
きっと、まだ枝にいる連れ合いを待っていたいのかもしれない。
来週までそっとしておいてやろう。
「散り方にこだわりがある山桜」

死後への準備終えスッキリ
 私は三年ほど前、長年介護した母を老衰で見送った時、葬儀を一切しなかった。
前もって作っておいたベニヤの棺桶に母を入れ、家族で火葬場に持って行き、
きれいに灰になったのを見届けて骨も拾わずに帰ってきた。
 その後、弟がさっそく私の棺桶をまたベニヤで作って持ってきてくれたので、二階の納戸に入れて毎日眺めている。
いつかはこの箱に入って火葬場に行くんだなあ、と思うと、自分の最期を見届けたようで、とても安らかな気持ちになる。
 骨も拾わず、葬儀の後の法事も一切しないことにしたので、身内の者にも負担を掛けずに済むし、なんだか心の重荷がとれたようで、毎日がとても心楽しく生きられるようになった。
 一見、重大なことでも、自分の覚悟一つでこんなに簡単になることがわかって、また一つ目からウロコが落ちた思いだ。


一つ目は投稿者を調べたら去年亡くなった和歌の書籍を出版していた和歌の先生だった
なんとも穏やかな文章だろうと読んだ
二つ目は疑問だらけ(棒線部分)が残るけれど、こういうことが出来ればなんてしあわせだろうと思った

ただ、この切り抜きがいつのものだったのか
病床にいる父が切り抜いたものであれば、どんな気持ちでこれを読み、切り抜いたのか・・・・
元気な頃に読んで切り抜いたものであれば、自分の最期はこうでありたいと思ったのか・・・
常日頃、「死んだらそこで終わり 生きている者の方が大事」と言っていた父
晩年好きで聴いていた”河島英五”さんが亡くなった時、病院に入院していた父が殴り書きで書いた
”涙が止まらない”という日記を死後見つけたとき、母と号泣した
どんな思いでこのニュースを見たのか・・・・
自宅療養中も、まったく弱音を吐かず、穏やかに過ごしていた(ように思えた)
痛み止めの麻薬は「寝ちゃうから使わない」と後半使わなかった父
後で思えば「寝てしまってそのまま逝ってしまうのが怖かったのかもしれない」
でも、最期の最後、どんなに苦しい中でも
「お母さんがいればいい。今から病院に行ってなんになる。お母さんがいれば・・・いてくれればいい」
そう言って逝ってしまった
私が夜勤で留守だった朝に。
たぶん、父は母と二人きりで過ごしたかったのだろう

今、この年齢となり、まだとは思うけれど自分の最期を考えることがある
いずれ母も逝き、兄がいるとしても自分自身はひとりになる
また体力のあるうちに断捨離をおこない、身の回りの整理をしていこうと考える
お墓はいらないし出来るのなら投稿者のように骨も拾わず土に撒いてくれれば良いのに・・・と思っている





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Last updated  2024.02.16 17:27:47
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