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カテゴリ:自転車っぽい生き方
「W61S」の発売日が、26日と出ました。ううむ、一日ずれたか。ま、いいや。
で、今日は午前中から、隣の村の白神山地まであと数ミリのところにある公民館みたいなところに行きました。先週も話聞きにいったんすけど、今週からはいよいよ作業開始です。 何の作業かというと、カヌー制作です。 造ろうと思い立った理由は、二つ。一つは、泳げないけど川が好きだから。もう一つは、ものづくりからここ数年遠ざかっており、堪忍袋の緒がキレたから(言葉の使い方まちがい)。 前のそのまた前の職場の近くに、いや近くといっても職場から、山の方に10kmほど入ったところにある林業協同組合から発展したものづくりの人たちの「独立国」がありました。そこの創設者のYさんがいいヒトで、よくそこへ遊びに行ってました。 今でも年に数回は行くんですが、珈琲が美味しくて、お母さんがいいヒトで、空気がよくてほんとにホッとします。Yさんはもう彼岸の方なので会えないのですが、息子さんもものづくりのひとなので、よく話します。そこに、昔っから手作りカヌーが一艘ぶら下がっていて、行く度にずっと気になっていたんです。 「カヌーって綺麗なかたちだなあ、つくれるもんなら、一度つくってみたい」と。 そこに吊されていたカヌーを造ったヒトは、遠方からその「独立国」の話を聞きつけて、自分で好きに造ろうと引っ越してきたようなのですが、腕が良すぎて、「独立国」にいても3年先までカヌーの注文が入ってしまい、嫌になって「独立国」から失踪したらしいです。(あくまでも聞いた話ですが…) ものづくりの腕のいいヒトが、社会性とか社交性があるかといえば、これがまた、なかなか相反するモノで、世の中で商売のうまいアーティストが重宝される意味がわかるというモノです。 自分より大きなモノを壱から造ろうとするとすると、ヒトは脳みそが一度変になるものです。ま、ヒトにより程度の差はあると思いますが、ワタシは今まで、6回ほど変異を味わっています。で、その変異が、とても楽しいんです。 大変なのにまたやろうとするのは、どう考えてもおかしいので、多分ドーパミンとかエンドルフィンとか関係してるかもしれません。腕の立つものづくりのヒトで「アーティスト」っぽいヒトが、制作に夢中になったり、何か社会性が欠落していくのは、その辺が決定的な原因かもしれません。 で、それはともかく。今日は、アラ材をスプリット材に加工しました。 3,4mのアラ材を100本くらい、多分、杉の木かなと思いますが。途中、赤い材と白い材に分けながら、電気かんなで、1ミリずつ薄くしながら表面を綺麗にし、6ミリまで薄くしました。その後、縦横一回ずつかんなをかけて、2cm幅のスプリット材の基本形の完成です。 で、指導者のOさんと休憩しながら、センベイ食べました。「今年は去年にもまして雪が少ないから、川の水が心配だなあ」と言っておられました。「でも、はやくカタクリの花の群生がみられるよ」 材が巧くかみ合うように、さらに電気ミゾキリで加工。加工した材の上下を雄雌に加工しました。これが、1本ずつの作業で結構大変でした。使った工具はルーターちうやつかなと思ってたら、機械にホントに「電気ミゾキリ」と書いてあって「本物の大工道具は、単刀直入でかっくいい~」と思いました。機械系なので、にやにやしてたのがばれてたかもしれません。 今まで、6,7人が手作りにチャレンジしてたようです。その方々のカヌーの一部も作業場に置かれてました。 9時半から始めて、1時半まで、ひたすらかんながけでした。材料を加工するところから始めるカヌーづくりです。働いてるので、週に一回だけの制作ですが、ちびちびと経過をのせていきますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.04.12 22:32:08
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