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2006年06月18日
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オニババ化する女たち

こんにちは、はんぺんです。
いよいよ梅雨に入りましたが、皆様お元気におすごしでしょうか?

今回は、『オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す』(三砂ちづる著、光文社新書刊)という本をご紹介します。この本、知人の男性からずいぶん前に薦められたのですが、タイトルも嫌な感じだし、amazonの書籍紹介文やレビューを読んでもどうにも好感が持てませんでした。

ところが、いざ読んで見ると、予想外に面白かったのに驚きました。特に興味深かったのは、第2章の「月経をやり過ごしていいよいのか」と第3章の「出産によって取り戻す身体性」。
第2章では、三砂さんと高岡英夫さんの共著『女は毎月生まれかわる』でも紹介されていた月経血コントロールの話を中心に、日本女性が昔からもっていた身体性の知恵とその歴史などに触れていました。この章では、女性器を表す京都の「おひし」という言葉が紹介されていましたが、その美しさと上品さに感動しました(ひな人形で飾る菱餅は、おひしのひしなんですって!)。

第3章では、出産が施設化した背景を交えながら、必要以上の医療介入が行われた結果、出産が痛くて辛いものになってしまったと説明。本来の出産というのは、会陰切開をしなくてもよく、呼吸法も産む姿勢もあるがままでよいそうです。しっかりと体と向き合った出産をすると、絶対的な幸福感や自己の肯定感が得られ、「痛いけれども満たされた」「ああ、また産みたい」と思えるのだとか。従来の痛くて怖くてスプラッタな出産のイメージとはほど遠い、温かい性と聖を感じました。

正直、独身・パートナーなし・出産経験なしの私にはムッとする表現もところどころにありました。しかし、この本は「女は絶対に出産しろ」といっているのではなく、産むか産まないかはともかく、出産という素晴らしい体験を知ってほしいというスタンスなので、女性はもちろん男性にも読んでほしいと思いました。

出産恐怖症だった私ですが、早乙女智子先生の講演をきっかけに「楽しくて気持ちいい出産をしたい」と思うようになり、この本を読んでますますその気持ちが強まりました。子育てが大変なのは目に見えているけど、それでもいつか自分の子供と出会いたいなぁ。楽しみ楽しみ~。





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最終更新日  2006年06月18日 17時35分24秒
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