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April 26, 2007
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テーマ:闘病日記(4014)
英国にて脳死ドナーの方からの脳死肝移植を受ける直前まで、私は元気でした。
正確に言うと、少し風邪気味の様な高熱などの体調不良は続いていましたが、
病院でも「風邪だろう」という診断でしたし、普通に大学にも通い、
日常生活を送っていました。
そして、ある日突然、数時間の間に体調が急変し、移植が必要な事態に陥ったのです。
(この辺りに関する記述は、また追って書いていきます。)


移植を受けたことを伝えられたのは、病院のベッドの上。
私の父から直接告げられました。

移植コーディネーターと父が私への告知について良く話し合い、その上で父が
自分から娘に説明をする、とその役を買って出てくれたそうです。

ただ実際のところ、最初にその事を告げられた私の正直な印象は
「私が手術を受けた?それに移植ってなに?」と言ったところでした。

当時まだ大学生だった私は、自分が病院にいることすら分からず、ましてや
今まで大きな怪我や病気もほとんどせずに健康だった自分自身が手術をした事すら
信じられず、自分の状況を全く把握できていませんでした。
その時も全身麻酔の影響で常に朦朧とした状態であり、また体に沢山の機械が繋がれ
起き上がれないため、自分の体を見ることが出来ない。
そのような状態だった為に、この印象だったのだと思います。

良く人から「一番最初に移植をしたと聞いた時はどのように感じたか」という質問を
受けるのですが、こんな感じで皆さんが拍子抜けする様なものが正直な感想でした。
もちろん移植について自分自身で理解をし、自分なりに今後の人生も含めて受け止めた後は、
後述の通り別の感想が出てくるのですけれど。


父から手術までの経緯、なぜ移植が必要となったのか、今後の生活について、などを
詳しく説明され、徐々にその重大さが分かった時も、自分自身がなんとか体調を取り戻して
いく毎日に無我夢中で、あまり移植に関して考えている余裕は無かったと記憶しています。

移植に関してしっかりと、そして真面目に考えるようになったのは、退院した後。
移植について色々と調べたのもその頃だったと思います。

自分なりに移植に関し調べていく中で、改めて本当にありがたいと感じました。
自分がこの世に生存しているのは脳死ドナーの方から肝臓を頂いて、大手術を行って
いただいたからこそ、ですから。


英国では脳死ドナーの方の情報開示はありませんでした。
私が知りえる情報は、「ドナーの方は英国人の中年男性だった」という事と、
「その方の肝臓は私ともう一人(子供)の2人に移植された」という事のみ。
この2人に移植されたという事は、その肝臓のサイズが私の体には大きかった為に
私と子供の2人に分けたという事もありますが、肝臓は小さく移植しても再び元の
サイズまで大きく戻る臓器だという事から、このような処置がとられたそうです。

ドナーの方にもご家族がもちろんいらっしゃるでしょう。
そんな皆さんにお会いすることも直接メッセージを伝える事も出来ませんが、
心から「ありがとう」と伝えたい。そしてドナーの方には「あなたから頂いた
大切な命をこうして大事につないでいますよ」と心の中で話しかけています。
ちょうど1年前に無事に元気な男の子を出産をした今では(全国紙の大手新聞社からは
「脳死肝移植を受けた患者の出産は、日本では2例目」と報道されました)、
「あなたの命を私の次の世代まで引き継ぐことができましたよ」と伝えたい、と心から
思っています。


ほぼ一生涯、大学病院での定期健診と肝臓の拒絶反応を抑える免疫抑制剤の服用は
続くでしょう。もちろん薬の副作用や抵抗力の低下の為に体調を崩す頻度も多いのが
現状です。


肝臓を下さったドナーの男性、移植直後の辛い状況を励まし続けてくれた家族や医療関係者、
移植後に就職した後も周りで支えてくれた仕事の関係者の皆さんや友人、私のこれらの
状況を全て把握した上で納得をし結婚してくれた主人やその家族・・・。
ここまで健康になった今、自分の命はドナーの方をはじめ、本当に多くの人から
支えられ 与えられたものなのだと実感しつつ、大切にしながら充実した毎日を
送っていきたいと考えています。


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Last updated  April 27, 2007 12:21:39 AM
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