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テーマ:闘病日記(4014)
カテゴリ:脳死肝移植の経緯・妊娠出産
今まで私が脳死肝移植を受けてから出産に至るまでの過程を書いてきた。
(これまでの内容は、左カテゴリー内「脳死肝移植の経緯・妊娠出産」に 時系列に沿って記載している。) 私の主人とは移植手術を受けた後に知り合ったため、彼は私や家族が 本当に大変だった時のことは知らない。 それでも体調を頻繁に崩す所は目の当たりにしているし、昨日まで元気だったのに 今日はひどい、といった急激な体調の変化もわかってくれていると思う。 そんな主人が、現在展開中のAC公共広告機構の日本臓器移植ネットワークの キャンペーンに出演するきっかけともなった、毎日新聞社の取材の際に 寄せてくれたメッセージを下記に一部載せておきたいと思う。 (取材時には主人が出張等でいなかったため、メールでその気持ちを 私に送ってくれたものの為、口調は口語体となっているところはご了承を。) *主人の視点* ■結婚当初 正直、子供を作るのは難しいかなと知識がないながらに思ってたかな。 (当然肝移植の方は周囲におらず、該当者の事例も聞いたことなかった為) また、肝移植は大変というのは何となく解かっていたので、真紀ちゃんに 負担をかける出産はしない方がいいであろうと思ってたかな。 ■結婚後、東大病院、京大病院にて 結婚後、二人で上記病院にいって、おそるおそる出産について質問。 すると、日本を代表する大学病院の先生方が、「今の状況(数値含め)で あれば、多少のリスクはありますが出産はまず大丈夫ですよ!」との発言。 今思えば、当たり前の事とはいえ、上記病院できちんと聞いてよかったなと! 勝手に素人判断で、無理だと思っていたら、今の状況はなかったなと。。 当然、肝移植後の状況は各自違うと思うので一概に大丈夫ではないだろう けど、肝移植を受けられた方は当たり前ですが、是非病院の先生に相談 されたら良いのかなと。 ■妊娠にいたるまで 病院の先生にはお墨付きを頂いたものの、正直迷う部分はあったかな。 ただ、自分も愛する真紀ちゃんの子供を見たいという部分もあったし、 真紀ちゃんも子供を欲しいという意見を聞いた時、迷いはなくなったよ。 「先生も多少のリスクはあるものの大丈夫と言ってくれているし、真紀ちゃん も自分も欲しいのなら、後は一番リスクが少ないようにするだけ!」と。 肝移植をされていない方でも、多少のリスクは伴うしね。 後は、体力的にも年齢が若いにこしたことはないと思ったよ! ■妊娠発覚後から出産まで やはり疲労を最小限にする事を一番に考えたかな。 疲労で体力が低下し、肝機能の数値が低下し、最悪の事態になる ケースも十分考えられると思ったので。 その結果、真紀ちゃんの場合、「まず仕事をやめてもらおう。次に 実家のお母さんにお世話してもらおう。それが一番良いのでは」と 思ったかな。お母さんにはご負担かけたけど、当時は「妊娠中はお母さん、 また周囲に負担かけてくれたらな!妊娠中は遠慮せず、周囲にどんどん 負担かけ疲労することだけを避けて無事に出産した後に、お世話になった 方に恩返しする気持ちになってくれたらな!」と思ってたよ。 個人的には、肝移植をされた方で妊娠された方は、妊娠から出産までは、 遠慮せずどんどんお世話になって、母体の疲労を最小限にするよう努めて 頂ければなと。 ■無事に産まれた時 とにかく、ホッとしたかな。 また、周囲全ての人にありがとうございます!と思ったかな。 (勿論、一番は真紀ちゃん良く頑張ったね!と強烈に思ったけど) 後は、大学の総合病院に入院して良かったなと。 肝臓、産婦人科、その他総合的な見解で判断してくれるのと、過去に 事例があるというのも精神的に心強い支えの部分になるのかなと。 ■最後に 愛する真紀ちゃんが命懸けで産んでくれた大切な命なので、大事に 大切にしっかりと責任持って育てるのが父親の使命かなと思ってます! いつも有難うございます♪ 「臓器提供意思表示カード」認知度向上の為にも、是非クリックをお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 3, 2007 11:40:10 AM
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