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テーマ:闘病日記(4014)
カテゴリ:脳死肝移植の経緯・妊娠出産
★★妹まいこ(ロンドン側)の視点★★
真紀子はとくに風邪を引きがちで、体調が悪いと言っていたことが多かった。 今思えばこれは劇症肝炎の前兆だったのかもしれないが、分からない。 95年の冬には真紀子は相変わらず風邪を引きがちだったけど、週2回ほどのバイトには確か まだ行っていた・・・体調が悪いのに、バイトは休めないと言って帰りも遅かったよね。 変な生真面目さと正義感から、受けた仕事は絶対に休まなかった。真紀子の不摂生で 不規則な生活に怒っていたな・・・。「薬ばっかり飲んでいないでちゃんと寝ないとダメだよ!」 とか言っていたような。 年が明けて、体調が悪いのは昨年に引き続きで、大学も休んだときもあったと思う。 だけど、そもそも試験を控えたこの時期は授業数も少なくなっていて、どちらかというと 卒論レポートのようなものや試験勉強などに集中していた。体調が悪いにも関わらず、 夜中まで起きて勉強をしていたり、「薬を飲んだから大丈夫」みたいなこともよく 言っていた気がする。一緒にいろんな資料の読み込みとか調べ物とかをやっていたよね。 友達の家に集まって試験勉強もした。だけど、行く予定にしていた友達との勉強会などには 体調を崩して出れないときもあった。 それでも卒業を控えたこの時期(*注:英国での学年進級は夏なので、終了は6月~7月と なる)に旅行に行きたいねっ、と話していた。「体調が悪ければ、旅行もいけないかな?」 と心配していたよね。イースターホリデーにイタリアへ二人で旅行しようと計画を 立てたけど、依然体調は万全とはいえなかったと思う。 真紀子は「大丈夫!元気になるから!」と言っていて、イースターが近づくにつれて、 本当に少しずつ元気を取り戻してきた。「良かった!このまま行けるね!」と思ったのは 確か、旅行へ出発する1週間前ぐらいだったと思う。 旅行は、確かヴェローナ経由でベニスに入った。旅行中はとても元気だったような気がする。 そして、ベニスからドイツへ・・・。ベニスで、乗るはずだった電車がなかったか、乗り遅れたか、 一夜をその駅で過ごして、真紀子は他の学生旅行者と同じようにして駅構内でかばんを 枕にして駅の地面に転がって寝ていた。これが劇症肝炎の原因か?(ここで変なウイルスを もらった等の考えから) とも後ほど思った。 結局、旅行はそのまま続き、姉妹2人の海外旅行を終えて ロンドンへ帰宅した。 色々なものを見て経験して、楽しい旅行の思い出、、、のはずだった。 クリックをお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 28, 2007 08:30:16 AM
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